黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『深川にゃんにゃん横丁』宇江佐真理(新潮社)

2008-10-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
深川・寺町の、幅一間足らずの狭い小路は、猫たちの通り道となっていて、その横丁は“にゃんにゃん横丁”と呼ばれている。
そこにある喜兵衛店の雇われ大家の徳兵衛は、幼なじみのおふよらと共に店子の世話を焼いている日々。
そんな中、喜兵衛店の店子で、材木問屋・相模屋の手代をしていた若者・泰蔵が、かどわかしの罪で捕まった。彼が連れていたのは、別れた女房・およねが連れていった実の娘・おるりだが、しかしおよねが泰造が父であることを認めない為、捕らえられたまま。何とかしようと徳兵衛とおふよたちはおよねの元に乗り込むが……『ちゃん』、
巳之吉には3人の息子がいるが、末息子の音吉は腕白で、なかなかいうことを聞かない子ども。そんな彼にも思わず世話を焼いてしまうおふよ、そんなか、相模屋の主催で子ども相撲大会が開かれることになり……『恩返し』、
名のある絵師の弟子だったという民蔵だったが、ある事情から破門になり今では酒浸り、女房のおもとが髪結いをして生計を立てている。しばらく行方をくらましていた民蔵だったが、彼の姉から連絡があり、酒毒で倒れ余命いくばくもない状態だという……『菩薩』、
酒を飲んで暴れた寅吉が寄せ場送りになって後、残された女房のお駒は、寅吉の15になる弟・嘉吉と寅吉が友人から預かった少年・風太を抱え、留守を守っていた。それから3年が経ち、寅吉が深川に戻ってきた。そんな中、お駒がひとりだちする嘉吉が住む部屋を借りたいと徳兵衛の元にやってきた……『雀、蛤になる』、
新しく喜兵衛店に入ったのは、老舗薬種問屋・五十鈴屋の大旦那・彦右衛門。隠居してのんびり独り暮らしがしたいのだという。そんな中、大工源五郎の息子で、竹原瑞賢という儒者に弟子入りしていた佐源次が、師匠が懇意にしている藩主の要望を叶える為に、源五郎が恩のある信州屋の立ち退きを説得するようにと、源五郎の元に頼みにやって来たが……『香箱を作る』、
おふよの息子・良吉が孫の顔を見せる為に里帰りしたが、家に泊まろうとしない彼の態度が気に入らないおふよ。そこへ孫娘のおさちがひとりで泊まりに来たが、3日で帰ってしまった。そんな中、見知らぬ男がうろついているという噂が流れ……『そんな仕儀』の6編。

にゃんにゃん横丁に住む人々の、悲喜交々を描いた短編集。
猫たちがあちこちに登場して、ちょっと楽しいですが、話の中心はあくまで人かな?…と思ったら、最後のシーンが!
……余談ですが“よもぎ猫”(キジトラ猫)は、てっきりうち近辺だけの方言なのかと思ったら、結構全国に(とまではいいませんが)流布している言葉だったんですね~。

<08/10/09>

プリンデニッシュ@山崎ベーカリー

2008-10-09 | スイーツ
 ※パンですが、だいぶスイーツ寄りなので、載せてみました(笑)。

 デニッシュの上に、生クリームとプリンが載ってます。
 何しろプリンが1つ載っているので厚みがある上に、デニッシュの表面がパリパリなのでパラパラと落ちてしまい、ちょっと食べにくくはあるのですが、美味しいですv
 個人的には、(せっかくプリンなので)カラメルもついてると嬉しいかなぁと思ったり(笑)。

 山崎ベーカリー:新潟(見附)