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カエルと暮らす



夕方、「カエルが竿から降りた」とヴィラモが知らせてくれました。
「女の子は上から見てる」と。

テレビも新聞も雑誌もみない私たちにとっては
日々こういうことが重要なニュースです。
私はカメラを持って急いで現地に向かいました。
(私たちが生活している部屋のすぐ外ですが)

男の子(たぶん)は日没の方向を向いていました。
痩せていないので安心しました。



上のカエルの眼を拡大したら、沈む太陽が映っていました。
6時15分でした。



ヴィラモの言ったように、女の子(たぶん)は上から見下ろしていました。



実はふたりが弱っているように見えたので
本日、かんたんな屋根を設置してやりました。
使っていなかった台所用品です。



夜8時32分。
様子を見ると、ひとりがサッシの下の方にいて
光に集まる蚊のような小さな生き物をとらえていました。
なるほど夜になると「食べ放題」。
昼間は外敵から隠れてじっとしている。

カエルを知るために解剖したり
脳や血管や臓器の細胞を電子顕微鏡でみる方法もあるでしょう。
鉱物のことを知るために、マグネシウム何%とかケイ素が何%といったことを分析する方法論もあるでしょう。

私たちはこんなふうにカエルのそばで暮らします。
鉱物を毎日腕につけて暮らします。
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