廃棄物彩生処

主にジムニーの廃品利用による改造、メンテ、及び4×4トライアル競技などを掲載する場として・・・・!

ジムニートランスファのレバーストローク短縮化加工

2013年08月21日 | トランスファ
 ジムニーJA11トランスファのワンレバーによる2駆Low切替改造では、レバーのストロークが1行程増して、ボディフロアに当たってしまい、その対策が容易でない。

 このレバーストロークを小さくする改善策として、レバーの支点となる球部を削り、下図のように支点先端長さを長くする改造を試作してみた。

 左が改造したレバー球部、右がノーマル品

・球部から先端までの長さを約5mmほど長くしてみたが、フロア部でのレバーストロークの短縮は20mm程度であった。
・この程度の短縮でも、フロア当たり対策としては”効果あり”である。
・球部先端を長くすると、シフトロッドの引っ掛かり部から突き出して、問題が生じると思われたが、この程度の延長では支障はなかった。
・球部の切削は、電動サンダーを使い、削り過ぎせぬよう根気よく作業した。

JFTA全日本選手権第2戦に参戦して

2013年07月26日 | 競技
 7/21(日)〔晴れ〕奈良アドベンチャーランド針コースにて開催された「JFTA全日本選手権第2戦ダ・カールトライアルマスターズ」に、遠征参戦してきた。

 このシリーズ戦はPクラス対象であるが、今大会は昨年他界された御前公男さんを偲ぶ「御前公男メモリアルトライアル」として、Xクラス※が併催された。
 ※Nクラス車両規則外でFF切替装置、プロポーショニングバルブ、ステアリングブレーキ等、及びそれらに類するものの使用がない車。または有効車検が無い車。

 本大会で驚いたことは、Xクラスドライバーの運転テクニックが驚異的に素晴らしいということである。
極めて厳しいコース設定であったのだが、コースの一部をP・X別けしてはいるものの、共通コースであり、P車がクリア出来ない難所をX車が次々とクリアしていくその情景には、「お見事!」との驚きの一言であった。

 なお、参加台数はPクラス25台、Xクラス35台 (Xクラス優勝賞金は、何と10万円なり!)

Pクラスのクリア(ゴール)台数内訳
・1セク.4台
・2セク.5台
・3セク.5台 P・X同一セクション
・4セク.4台
・5セク.1台 P・X同一セクション
・6セク.6台 P・X同一セクション

Pクラス入賞者とその減点数
・優勝 28点 辻 選手(関西)
・2位 29点 大西選手(関西)
・3位 35点 角田選手(関西)
・4位 38点 内田選手(関東) 4WS車
・5位 41点 村井選手(九州)
・6位 41点 阿瀬選手(関西) 4WS車

Xクラス入賞者の減点数
・優勝 31点
・2位 32点
・3位 32点
・4~6位 手元にリザルトが無く、不明。

 コース設定は、この競技でよく見られる狭いテープ張りで”バック減点数を競う”ようなものではなく、先へ進めるか否かの難所設定コースであった。

 今回のコース設定条件下に限ってのことかとは思われるが、この成績結果から云えることは4WS、ステブレ、FFの有無や、コイル車、リーフ車の優劣などは問題ではなく、勝敗は4駆車を操るドライブテクニックが支配的であろう、と新たな認識をさせられた、実に有意義な遠征参戦であった。

 一例として:4セクのV字ヒルクライム上りは、コイル+パワー車が低クリア率に対し、多くのリーフX車が難なくクリアしていた。
 また、3セクの3つの丸太越え、キャンバー上りでP車がクリアできない難所を、X車が数台クリアしていた。

 ところで、Xクラスの車両は一部を除いて特段の改造はなく、競技中はフロント窓枠、ドア及びセンターピラー等を取り外しているものの、終了後にこれらを戻すと、ノーマルのきれいな普通の車となって、自走により退場して行ったその姿には、これまた驚きであった。

 なお、本大会は九州勢のいつもの力が発揮されず、地元関西が上位独占となった。
関東で唯一入賞の内田選手は、超難コースの5セク.をただ一人クリアしたものの、ステアリングトラブルで、辛うじて4位を獲得した。

 このXクラスには、元々過激な針コースにもかかわらず、遠路関東からITSの井上さんと河野さんの2台が遠征参戦された。一歩及ばなかったようですが、その挑戦精神は賞賛すべきことであり、今後の好成績獲得にご期待いたします。
 関東のN車乗りの方々は、このコースとそこでの走りを観るだけでも、この競技を続ける上で参考になるのではないかと思われるが、いかがでしょうか!

 自分は、Pクラスに参戦した。マシントラブルが続出するなかで、自分もフロントシャフト破断(デフ側)したのだが、残る2つのセクションはゴール可能性が低いことから、猛暑のなかで修理するなど無駄な抵抗はしないこととし、エスケープ申告して早期終了とした。SSのみゴールして:16位なり!

 










ジムニートランスファケース分割工具の製作

2013年07月11日 | トランスファ
 ジムニーSJ30用トランスファを改造するためケース分割・分解しようとしたが、どしてもケースが開かない。
 そこで、有り合わせのパーツを組み合わせて下図の、ケース分割工具を製作した。



これをケースの拡張用ヒレにセットして、内側のナットを回せばケースが難なく開いてくる。これを2個セットすれば作業が素早く進行する。



 これまで数多くのトランスファを分解したが、ケース分割にそれほど苦労をしなかった。どうしても開かないことはあるが、それは閉じボルトが残っている状態を見落としているときである。
 しかし、今回品は兎に角、固かった。上記の工具でもカツン、カツンと音を発しながら開いていった。

 材料はたまたま端切れ置き場にあった穴明き40×40×3山形鋼材と、M13ボルトを組み合わせたもので、加工は一切していない。
 今回ケースは固かったため、厚み3mmの鋼材端が少し変形したので、厚みを増すか、あるいは補強が必要と思われた。

ジムニー燃料ポンプの復活

2013年06月28日 | JA11
 長期間放置して置いたジムニーの燃料タンクが錆び、その内部の回転不能となった燃料ポンプの復活に挑戦した。

下図は、全体に錆が付着し、モーターポンプが回転不能となった燃料ポンプ。 赤錆はポンプ部材の錆ではなく、タンクの鉄錆がメッキ表面に付着していものである。

 

復活作業手順は、
①ポンプアッシー(ASSY)を分解して、
②ポンプの吸入口と吐出口から、パーツクリーナーとCRC556などを吹き込む。
③ポンプ横腹をハンマー等で叩く。・・内部に付着の錆を落とすために(効果の程は不明だが)
④ポンプ電源線に、DC12Vを接触させ、次に+、-を反転を繰り返す。
 【注】接触端子に火花がでた状態で、すぐに接触を離すこと。連続通電するとモーターが焼損するので。
⑤ポンプに何らの反応がなければ、上記②、③、④を繰り返す。
⑥そのうちに、内部がカチッと音が出てくるので、更に②、③、④を繰り返し、正常回転するまで根気よく繰り返す。
⑦正常回転が得られたら、分解したものを元に戻す。

 分解し清掃したポンプパーツ

 元に戻したポンプASSY

この方法で3台のうち2台を復活させることができた。
しかし、1台についてはハンマーでたたいて分解してしまったので復活不能となってしまったぁ・・・・! これが最も新しい物だったのに・・・

こんなボロボロのポンプを復活させよう、なんて思うのは、貧乏人のわが廃棄物彩生処しかいないだろう、と思う反面、復活できたことを満足しつつ、誇らしげにこの記事を綴っているのである。


長期未走行車の燃料タンク劣化について

2013年06月27日 | 車パーツ
 今回、放置してあった4台のジムニーJA71、JA11の燃料タンク内部を確認したところ、以下のような状態であった。

○ガソリンが蒸発して空になった3台のタンクは、
  ・タンク内部の全面が異常に錆発生し、
  ・燃料ポンプ全面に錆が付着し、内部固着で使用不能

○ガソリンが10リットルほど残っていた1台のタンクは、
  ・タンク内部、ポンプともに異常なし

上記のようなことが、どうして起きるのか、自分には解らないが、以下のようなことなのか?

 ・内部にガソリンがあるうちは、内部がガソリン蒸発気体が充満して圧力が高く、湿気が入れない。
 ・内部にガソリンが無くなると、内部圧力が低下して温度上下による呼吸作用によって湿気を吸い込み、錆が進行する。
  しかし、内部につり下がっているポンプに錆が付着する現象は、どのようにして起きるのかは推測できずだぁ!