鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

大和魂? 聞いてあきれる。

2008年04月04日 | 鬼笑が語る
 『靖国』の上映を妨害している人の弁。(「朝日」4日付)
 「表現の自由と言われても、許せないものはある。映画館だって、それでいいと思えば断固上映すればいいわけだよ。」
 「上映させた上で議論するという意見もあるだろうが、上映させたらいかんわけだよ。」
 「抗議をする自由もあるし、抗議を受け付けない自由もある。言論の自由と思っています。」


 右翼的な内容の映画が上映されそうだからといって街宣車を繰り出して大騒ぎし、映画館だけでなく近隣の住民生活や営業に迷惑をかけるような民主主義者はいない。

 民主主義は、暴力に訴えない限り民主主義を否定する主張も認める。暴力さえも、明確な物理的な暴力にいたらなければ、「言葉の暴力」も、許す。

 自分たちはぜったいに同じような攻撃・反撃を受けないことを知っていて、好き放題の攻撃。それで「言論の自由」。

 一言でいって、卑怯、だ。

 自分は認めてもらい、許してもらいながら、相手のことは認めない、許さない。
 赤ちゃん?
 自分は守ってもらって当然、相手のことは考えない。--これが許されるのは赤ん坊だけだ。

 これが大和魂か? 恥ずかしくないか?

 自らの保身のために沖縄を、広島を、長崎を見殺しにした、これ以上ないというほど卑怯な人を崇めるのだから、まあこんなものだろう。

映画で生きる気がないのなら…

2008年04月02日 | 鬼笑が語る

『靖国』の上映を予定していた映画館が、右派勢力の大騒ぎをおそれて、続々と上映中止にしている。

情けない。

映画を愛していないのなら、映画と生死をともにする気がないのなら、……ほかにいくらでも稼ぐ道はあるでしょう、さっさと映画館経営などやめてください。
そして、ほんとうに映画を愛している人たちに映画館を使わせてあげてください。

日教組の会場使用をプリンスホテルが断った件は、旅館業法違反でもありプリンス側の分が悪いですが、映画の場合こうした法律がないのでしょうか、それに乗っかったとしたらなお悪質でみずぼらしい話です。

恥を知れ!

圧力かければ映画館はビビって自分から上映とりさげるぞ、という教訓を、奴らに与えてしまった。


長寿は死語に

2008年04月01日 | 鬼笑が語る
お年寄りを「姥捨て山」に送る、世界に例のない制度がきょうからはじまりました。

75才以上の人を「いずれ死を迎える」と定義。医療費をかけるのはもったいないと、手抜き・安上がりの別枠の医療制度に囲い込む。
「いずれ死を迎える」といえば誰だってそうで、要は「年とって働かず、医療費がかかるばかりの穀潰し」「治る見込みもないしさっさと死んでくれたほうがたすかる」といいたいわけです。

保険料の徴収方法もひどい。
原則、年金から天引きです。
1回目は、4月に振り込まれる2・3月分の年金から4・5月分が天引きされます。

天引き自体が血も涙もないやり方だと思うけれど、4・5月分の保険料を2・3月分の年金から天引きするというのも、鬼の仕打ちです。
天引きするにしても、4・5月分の保険料は4・5月分の年金から支払われるべきです。
年金は後払い、保険料は当月・前月に徴収、というのはあまりにひどい。鬼でもためらうかもしれません。

ゴールデンウィークに前後して、高齢者の自殺が急増しそうな気がしてこわいです。

亡くなった両親も、生きていればこの制度に入れられる歳になっています。
惨めでつらい思いをせずにすんだだけよかったかとさえ思ってしまいます。
80代、90代のおばたちのことが心配です。

「長寿」は死語となりつつある。

長生きを罪悪視しペナルティーを課す国、長生きするほどに肩身せまく惨めな思いをしなければならない国とはいったい…。

米兵の性犯罪

2008年02月13日 | 鬼笑が語る
軍隊は、結局のところ人を殺すことを使命とする組織。
「生きる」という最低限の人権を否定することを使命とする組織とその構成員に人権の尊重を期待することは、本質的に不可能なことだ。

とりわけ海兵隊は、殴り込み部隊で、奇襲がお家芸。冷酷であること、冷静に凶暴であることを訓練で徹底的にたたき込まれる。
映画のひどい残酷場面を何度も何度も見させてなれさせてしまうという訓練メニューもある。

くりかえされるだろう。

愚かな効率化

2007年09月29日 | 鬼笑が語る

このところもう無茶苦茶に忙しく、ブログを書くゆとりを時間的にも精神的にももてずにいます。10月からはさらに仕事が増え、いったいどうなる事やら、気分が重くなりながら、一方でなんだかどーでもよいような気分に脱力している自分がいます。

きのうひさしぶりに会った職場の先輩が僕の顔をみて、「ひどい顔してるな」、「ストレスがピークに達してるな」。
彼は、自身、自律神経系の失調にずっと悩まされているので、いろいろ勉強もし、同様の症状の観察眼がすごいのです。

「まわりに迷惑をかけることも割り切って、仕事を減らさないと、たいへんなことになるぞ。」

「たいへんなこと」って一体…。

仕事は増える一方。人は減らされる一方。そうしたなかで、みな自分の仕事をこなすことで精一杯で、この状況を変えるための道筋を考えるゆとりを失っている。

効率化といえばインプットを減らすことにばかり熱心な日本のやり方はまちがっている。
インプットを10%減らしても、アウトプットが20%減ってしまえば、よけいに非効率になったということだ。しかもたいていこういう場合、アウトプットは量的に減るだけでなく、質が低下する。
インプットを10%増やしてアウトプットを20%増やすことが効率化。

生産ラインのベルトコンベヤーの速度を10%上げ、人を10%減らしてこれまでと同じだけのアウトプット。……要するに、企業トップも行政トップも、高度経済成長期と同じような思考しかできていない。

ビジネスや行政のあらゆる場面で創造性が求められる。創造性こそが発展のエンジン。
この時代に、職場からゆとりを奪うほどの愚策はない。

『雨宮処凛のオールニートニッポン』を読んだ。
外からみて「一流」にみえる職場(でもないか)で働いていても、派遣労働者やフリーター、最下層で搾取される人たちの状況と本質的に同じ力に支配されていると実感する。


隠さない企業風土

2007年08月09日 | 鬼笑が語る

北陸電力の広報紙『エルプラザ』2007増刊号7月~8月が手許にある。

1面の見出しは、「発電施設に関する再発防止対策に取り組んでいます」。
何の再発を防止したいんだ?
社員食堂の集団食中毒再発防止対策? 社員の万引き再発防止対策?  何があったんだ? 何を防止しようとしているんだ?

疑問を解くべくページをめくってみると、「一連の発電設備の不適切な事案に対する再発防止対策を実施していくため…」と書いてある。
発電施設で何か不適切な事案(あまり聞き慣れない言葉)があったらしい。

「今後は、『隠さない企業風土づくり」……を実現」するそうだ。

そのために「再発防止対策検証委員会」という委員会を、社外有識者によって設置したらしい。名称では何の再発の防止か特定されていない。あらゆる問題の再発を防止するのだろう。

再発防止を大いに期待させる広報紙だ。


丸川珠代さんと「再チェレンジ」

2007年07月26日 | 鬼笑が語る

きのうひさしぶりにテレビをみてたら、丸川珠代候補をとりあげていた。

応援弁士が青筋立てて「投票にも行ってない。今回も投票できない。けしからん! みなさんのお怒りはごもっともです! もっと叱ってやってください!」などと絶叫している横で、ご本人は腰を90度以上まげてひたすら頭を下げていた。
マイクを握っても、「申し訳ありませんでした。心を入れ替えてがんばりますのでチャンスをください」というようなことばかり。

ずっと半泣き、ずっと平謝り。
前向きな話は何を言っても相手にされないので、同情票集めに集中することにしたらしい。

これで同情して票を入れる人がいるから困ったものなのだけれども、これって、「同情」としても筋がちがっている。

郵政選挙も、都知事選も、この4年間投票に行かず、今回自分が出た選挙でも投票できない。
政治に無関心、無責任な人に国会議員になる資質があるかという問題であって、批判は当然、「批判されてかわいそう」が成り立つ余地はない。

頭下げてるからかわいそう、半泣きで走り回ってるからかわいそう、まあ、かわいそうといえばかわいそうだけれどそれは気分感情の問題であって、「だから投票してあげましょう」につながる理屈はない。

片山さつき議員は丸川候補を抱きかかえて、「再チャレンジさせてあげてください」と懇願。本人は泣きじゃくるばかりで、36歳・国会議員候補の自覚がまるで見えない。

再チャレンジというなら、立候補する段階で、「私はこれまで政治に無関心で投票さえせずにきました。今回の投票権もありません。しかし、いまの政治状況をみているとこんな私でさえ立ち上がって、議会で奮闘せねばと発起しました。再チャレンジさせてください」ぐらいのことをいうべきだ。
これなら再チャレンジといえるかもしれない。僕は投票しないけど。(第一、東京に選挙権ないし。)


ところで、片山議員の「再チャレンジ」という言葉のつかいかたに、この党のものの考え方があらわれていて興味深い。

丸川候補は、無責任、無自覚、能天気、弛緩から投票権をもたずにきた。ボンヤリしていた、たるんでいたわけだ。

いま働いても働いても年収150万円にも満たないひとたちが急増し、ネットカフェ難民や、医療難民や、ともかくこの経済大国で○○難民が貧困に喘いでいるのは、丸川候補みたいにボンヤリしていたからでもたるんでいたからでも断じてない。

90年代からの数々の規制緩和、とりわけ労働法規の緩和が根本的な原因であり、先進国において例外的な目を覆うばかりの貧困は政治によってつくられたものだ。(この点では、労働法改悪に賛成してきた民主党も同罪。)

それを、ボンヤリでドジを踏んだ丸川候補に「再チャレンジを」という。
片山氏は、ボンヤリかなにか、いずれにしても貧困な人びとは自分でドジ踏んで貧困になったという意識があるのだろう。

「貧しいのは努力しないから」「本人のせい」と、庶民を見下しているんだ。

働いても働いても貧困の閉じた円環から抜け出せずにもがき苦しむ人びとの悲痛な叫びは、この人たちの耳には入らない。


「親方日の丸」考

2007年07月25日 | 鬼笑が語る

年金問題で、与党側の人たちは、「ミスをしたのは事務レベルの問題。職場の慣行が悪い。親方日の丸の労働組合が悪い。政治は関係ない」というようなことをしきりに言っている。

北電の幹部が「臨界事故を起こしたのも隠したのも現場の問題。労組が悪い。幹部は関係ない」といってるようなものだ。(実際、北電は、何だかんだ言いながら、当時の原発所長だった常務が辞職しただけで社長も誰も辞めていない。)

現場で起こったことは私とは無関係というような幹部はいらない。
いざというときに責任を問われるからこそ、普段はたいした仕事もしていないのに高い役員報酬をもらっている。

行政の現場で起こったことの責任をとらないような行政の長(大臣)はいらない。

第一、「親方日の丸」っていう言い方、これは何だ?
政治家が口にするのは論外として、マスコミも思慮なく安易につかいすぎている。

職人のヘマは親方の責任だろ。
つくったのは弟子の職人でも何でも、越前屋に納品した簪に不良品があれば、これは親方が悪い。

日の丸ってなんだ? 旗のことか? 公務員のヘマは国旗のせいか? 学校に掲揚を強制するほどありがたがってるくせに、日の丸様にヘマをなすりつけて平気なのか。

日の丸が国家の代名詞なら、やっぱり現場のヘマは政府の責任だ。

天につばするとはこういうこと。
自分の言ってることの意味をちゃんと考えましょう。


地酒、かくあるべし。

2007年07月18日 | 鬼笑が語る
仕事のうちあわせで、H市のK堀酒造に社長を訪ねました。

豊かな土地の古い酒蔵のご主人だけあって、見識ひろく博覧強記。

「地酒」といいながら、結局、兵庫県の山田錦に頼っている酒が多すぎる。
この蔵では、地元の農家と契約して、酒造好適米をつくってもらっている。

今回の新商品は、市町村合併にともなって合併した農協の門出を祝ってつくられたお酒。(市町村合併、農協合併の是非は、この際、脇におきます。)
契約農家に、田植えを1か月遅らせてもらい、酒造にさらに適した米にして納品してもらう。そのお米でつくったお酒を、当面、H市農協の各支所だけで販売する。
売り上げが軌道にのれば、H市内の酒屋でも売ってもらうが、県庁所在市のK市ふくめ市外では売らない。

と、まあ、こんな仕掛けです。

都会の方には分かりにくいかと思いますが、田植え(したがって稲刈り)を1か月遅らせるというのは、農家にとってはたいへんなことです。とくに北国では。
稲刈りを遅らせることによって、普段なら稲刈りのあとにもういちど植えることのできる野菜が植えられなくなったりする。

実は、農協支所での販売もまだ解禁されておらず、残念ながら画像はお見せできません。
利き酒させていただきましたが、たぶん僕たちが最初に味わった何番目かでしょう。

軽い甘口ながら、さらっとした甘みで、甘さが残らず、水の香りが残る、たぶんおいしい料理とあわせてよい酒だと思います。

前の記事にも書きましたが、昨日が誕生日。
この酒蔵に併設されている販売所でみかけた「大吟醸無濾過原酒」、思わず「ほしいなぁ。でも手が届かないなぁ」といってたのをキャッチしてくれていたのか、夜の飲み会で誕生日プレゼントにこのお酒をいただきました。

さきほど1合ほどいただきました。
吟醸香がすっといっぽんまっすぐに立つ、すばらしいお酒です。


二大政党制

2007年07月04日 | 鬼笑が語る
別に制度として定められているわけではないけれど、二大政党制という。

国民のさまざまな試行錯誤の結果として二大政党制になるのはいいのかもしれないけれど、民意をゆがめる小選挙区制や、参院選の小選挙区(1人区)増で人為的に二大政党制にもっていくのはよくない。

「政権交代可能」が優れている点としてあげられるが、土俵をゆがめて政権交代をつくりだすのはよくない。
第一、交代すればよいというものではない。90年代、政権交代したけれど、その10年は失われてしまった。

たくさんの政党で政権交代するからよくない、二大政党が競い合って政権交代すれば90年代みたいにならない、ともいうが、実証されていない。
むしろ、実証されているとしたら、アメリカ、イギリス、「二大政党制の国は戦争する国」ということ。

大陸ヨーロッパの国々は多数の政党で連立政権をつくり、政権交代もし、社会的安定とダイナミズムの両立をめざしている。
こちらもまだ「成功」とまではいえないけれど、アメリカよりはずいぶんましだと思う。

自民党に投票してもいいし、民主党に投票してもいい。
でもそれは、二大政党の比較でなく、公明党、共産党、社民党、国民新党などすべての政党の比較の結果であってほしい。

マスコミも、いいかげん、政党がふたつしかないような、ほかはその他大勢、泡沫であるかのような報道はやめたほうがいい。
どんな結果になろうとも、きちんとした情報を与えられたうえでの判断の結果でなければ、将来みんなが後悔することになる。

しょうもない。

2007年07月01日 | 鬼笑が語る
また久間防衛相がすごい発言をやらかしましたね。
しょうもない大臣。いや、しょうもない人物、か。

それにしても、松岡前農水相問題、年金問題、情報保全隊、などなど……落ち目のときってこう続くもんなんですね。

なんだか、景気循環の上昇局面と下降局面を見ているよう。

小泉さんのときは、何をやってもうまくいく、どんなドジを踏んでもたいした問題にならないうちにつぎの局面にうつる、と、景気がいいってこういうことなんだなあという感じがありました。
「人生いろいろ」みたいな国民を愚弄する不謹慎発言さえもが、彼の「陽」のキャラクターづくりに一役買っていました。

安倍さん、景気が悪いっていうのを体現されてます。もともと「陰」のキャラがますます不景気面になってきて、どんどん運気が落ちていってる感じです。

ウラから頼んで本州越えのミサイルでも打ち上げてもらうぐらいしか、流れを変える策はなさそうですが、それでもこの下降線を反転させるのは難しいでしょう。

小泉さんのときは、長年つづいた自民党政治の矛盾が限界近くまできていて、「自民党をぶっこわす!」という威勢のいいかけ声が共感を呼んだ。
やったことの中身はひどかったし、実は矛盾をいっそう深化させたのだけれども、とにもかくにもそれまでのものを事実ぶっこわしたし、「いまの痛みに耐えればよりよい明日がくる」という言葉に国民は期待もした。

それを受け継いだ安倍さん、もうぶっこわしには国民もあきてきて、痛みも限界、よりよい明日っていつくるの?、それはどんな明日?、と期待が不信にかわってきた。
そこに、いろんな問題が露呈してきて、実は大切なものがぶっこわされ、よくないものが温存、拡大されていたことが見えるようになってきた。

蓄積されてきた矛盾のエネルギーが解放されつつある、といったところでしょうか。
「陽」のキャラクターがためこんできた矛盾のエネルギーが、「陰」のキャラクターのもとで解放されつつある。
歴史的にみて興味深い構図です。

だから、潔くしたほうがいいって!

2007年06月07日 | 鬼笑が語る

久間防衛相、個人が見に行くとか、記者が取材に行くとかいうことと、国家権力が国民を監視することとの違いが分かっていない(ふりをしている)ことをさらけ出しました。
あー、恥ずかしっ! あー、みっともないっ!

選挙を意識して、この時点で弱みを見せたくないんだろうけど、さっさと謝ったほうがいいって。潔くしたほうがいい。
どーも、そういう判断ができないひとが支配層の中心にすわってるのが、深刻な気がする。

この論法が成り立つなら、国のあらゆる機関が自らの業務に関係のない情報を集めてもかまわない、ということになりますね。Q'ma大臣、意味わからないだろーけど。

関連情報を一般的に集めていたとかいう問題ではなく、法令で定められた業務と関係のない情報組織的継続的系統的に収集し、自己に有利かどうか分析し、部内で流通させていた、--ここが問題の核心です。

僕は、多くの人と接する仕事をしています。
そのなかに、どーも自分に不都合な人たちがいる。よし、こいつらを日常的に監視してやろう。監視した内容はせっせと整理して一覧表にしなくちゃ。そうそう、この表は上司や、同じく不都合な連中に頭を痛めていそうな同僚にも配布しましょう。
--法令で定められた仕事と何の関係もないけど、気になるから。

こんなこと、勤務時間中にやっていて、僕、大丈夫でしょうか?
大臣がいいっていうのなら、やってみようかな…。(そんな下品なこと絶対しませんけど。)



 


ばれたら潔くしましょう。

2007年06月07日 | 鬼笑が語る

やってるとは思ってましたが、表に出ちゃいましたね。
自衛隊の国民監視。

PDFで全文出てます。あなたは入ってませんか?
僕の知人は何人かやられてるようです。
僕は今回の文書には入っていません。ほかの部隊、ほかの年度ではどうか分からないけど。(監視に値せずと侮られたか…?)

自国民の監視と抑圧は軍隊の本質的業務ですが、民主主義を建前とする国ではこういうことはやってはいけないことになっています。
やってはいけないことになってることをやってるのがバレたんだから、こういうときは潔く謝り、責任者を処分し、再発防止策を公表するのが「正しい」。
北陸電力なども一応、そうしてます。

なのに、塩崎官房長官、「法律にのっとって行われる調査活動や情報収集は当然、受け入れられるべきだ」って言っちゃった。

法律を逸脱してるから問題になってるんだけど、消費税増税反対運動や春闘の街頭宣伝、年金制度改悪反対の宣伝まで「自衛隊の情報漏洩防止のために必要な情報収集」の名目で監視できるなら、お上に楯突く輩はみーんな監視していいということになる。

それでいいって、塩崎さん、言っちゃった。
要するに、「自衛隊が国民を監視して何が悪い!」って言っちゃった。

こんな資料が漏れるような軍隊って大丈夫かと思うが、官房長官がこうだから、……日本の支配機構全体がゆるんでるんですね。

90年代以降、政局、政局で、重要課題を先送り、棚上げ、店晒しにしてきたおかげで、支配層の劣化が甚だしい。


「男か?」と訊く男

2007年05月22日 | 鬼笑が語る
きのう、なじみのニューハーフバーに。
僕は〝ニューハーフ〟という呼び方は好きではないけれど、ママの経営上の判断でこうなっているのでまあ認めざるをえません。

気のあうSちゃんと楽しくおしゃべりしていたのですが、途中で、かなり酔っぱらったおじさんふたりが来店、しばらくすると店の女の子を順番につかまえて、「お前は男か?」とひとりずつ訊きはじめました。おいおい、おっさん、なにすんねん?

ママは雑誌などでも有名な〝ニューハーフ〟。あっけらかんと「はーい、男です♪」と答えてたけど、ほかの子は困った顔をつくり笑いでごまかすしかありませんでした。

マスターひとりをのぞいて、この店の女の子たちは全員、女性です。(女の子のことを女性だとわざわざいうのもおかしいけど…)
不運にして戸籍が男だったり、男性器がついていたりする子もいるし、戸籍も女で性器も女性器だという子もいるし、性統一手術を受けた子もいるけど、本人が自分は女だと思っているのであればその人は女です。

この客の意図が、「本物の女」と「女の格好をしている男」を仕分けしようというところにあるのは明白だったし、そういう仕分けをしたがる人は、「半端な人間」を見下して優越感を得ようとするものです。
僕は不快でした。

ま、きのうの客は少々執拗にすぎるところがありましたが、そんなこと訊いて楽しむというか好奇心を満たすというか、そういう客もけっこういて、それはそれで売り上げの少なくない部分を占め、彼女らもなれっこでもあります。

こういうお店の世界では、「ニューハーフ」「オカマ」をウリにして生きている人も少なくなく、そんなことせずとも生きていける社会になればと思いつつも、その人たちを非難する気にはなりません。僕の考えをつたえることはあるけれど、押しつけたくはない。

ママがうまくふたりをあしらって送り出したあと、Sちゃんが僕のところにもどってきて「私、本名はタケシっていうんです」といきなりカミングアウト。
僕を信頼してくれて、ありがとう。戸籍上の名前・性別には関心ないけど。

それにしても、戸籍っていったいなんなんだ!