今日のくだらんつぶやき

最近はもっぱらウッチャンネタと声優ネタ。

「真夜中を駆けぬける」

2005年04月25日 | 過去の遺物1
依田沙江美先生の「真夜中を駆けぬける」シリーズ(BL)読みました。
・・・もうね!すっごく良かった!!久々の大ヒット作品です。こういう雰囲気のお話大好き!

大雑把に内容を説明すると・・・
画家の勇気はある日、仕事で編集者の昇と15年ぶり(くらい・・・)再会する。彼らはかつて恋人同士だった。2度目の恋をした彼らは互いを激しく求めるわけでもなく、ただ同じ時間を共有し、またケンカもする
・・・こんな感じかな?うまく言えないけど。
勇気が攻めで、昇の2歳年下です。

とにかくね、原作を読んでほしい!!
依田先生ってコメディタッチの話ばかり書いているのかと思っていたら、こういうシリアス系も書くんですね!私はこっちのほうが好きです!!

心に残るセリフやシーンがたくさんあります。
昇は高校時代に勇気の兄と付き合っていて、再会した後に勇気が「きっかけはなんだったの?兄貴に押し倒されたとか?」と聞くと、「俺が口説いたんだよ」としれっと答えるところがツボ!
こういう受け、大好き!!BLでは珍しいタイプですよね。流されるだけの受けじゃない。積極的な受け、好きです。

勇気が芸術にめざめたのは昇との出会いがきっかけ。彼からいろんな音楽や芸術関係の知識を得て、刺激を受けていた。そうして二人は恋に落ちるんですが、勇気は次第に昇から離れ、多くの女性を付き合うようになる。
勇気は女の人とも付き合えるけど、昇は男の人でないとだめなんです。
この時の昇の心情を思うとなんともせつない。

身内からお見合いを勧められる勇気に言った昇の一言。
「愛人でもいいよ」
のちにこのセリフは覆されるわけですが。

そしてそして。
ラストのこのセリフ。
「一緒になろうか」
昇から勇気へ言ったセリフです。


今思い出すと涙が出そうです。
昇はね、本当に勇気が好きなのにこの男ったらよく浮気するし!キー!!
一見昇は冷めている感じがするけど、勇気が昇を思うよりも強く、昇が勇気を思っていると思う。
ああ、好きだなあ。こういうの。


こういう作品をどんどんCDにしてほしい!
同作者の作品ではサイバーフェイズから「チョコレート・キス」が出ていますが、この話より「真夜中~」のほうが私は断然好きです!「チョコレート~」はちょっと分かりにくい・・・。
例に漏れず、「真夜中~」も小西さんと遊佐さんではどうかな?と思ったんだけど、遊佐さんの声からは昇が童顔だってことが伝わってこないかも。でも勇気より年上だってことも分かるようにしたいし。それに「チョコレート~」の攻めも小西さんが演じているからなあ。


しんみりするお話です。
そうか、BLには「しんみり系」が足りないんだ。