清水正廣のバードカービング・アート

バードカービング作品、野鳥写真、製作資料など紹介しています。
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デザインをすることが大切。

2017-10-25 19:02:37 | いろんなテクニック

 作品をいかに良くアピールし、効果的に見せるか、イメージを強烈に与えるか、アート作品に見せるか、をデザインすることで伝わるのです。これらの構成が大切なのです。素晴らしい作品といわれるものは、イメージに沿ってデザインされているということなのです。

しっかりした構成、いかに主になるものを効果的にアピールしたり、際出させたり、生態の一部を表現して生き生きさせるか!その全てを吟味して構成すれば、おのずから無必用な物の配置は表現の力をなくします。  川崎市の森さんの作品です。毎回、繊細な、しかも心地よい生態の美しさを感じさせてくれます。

 

 

ヒガラ が巣穴の中をのぞいています。この中に3羽の雛が育っています。巣穴から覗き見することも出来ますが、鑑賞者に興味を持ってもらおうと説明も作っています。作品としてこのままでも良いのですが、カービングの楽しさを説明するために巣穴の親ごと手前に引き剥くと中の雛が現れます。サービス精神旺盛ですが、こんな作品も余興の一部で微笑ましいです。

何気ない自然の一部ですが、何処かの田舎の垣根の一部に季節の到来を知らす、ツバメの愛らしい姿を見せてくれています。竹の杭に鉄条網の朽ちた感じが永遠に続いている生命のバトンの力を感じます。 彼の繊細な表現に磨かれたセンスの良さを感じます。

ミニチュアーのユリカモメです。いろんな表現が有りますが、鑑賞者側に自然の一部を切り取り、上から眼線で躍動感を見せています。ユリカモメの美しさや、波の自然観を表わしています。 参考ながら鳥の翼長は約5cmです。