ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
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中国はなぜAI開発で米国を追い越せたか

2019-01-07 09:47:48 | 国際関係
 AI開発でなぜ中国が短期間の間に米国の水準に追いつき追い越せたか。国家的なスパイ活動によって、米国から先端技術関連データを入手してきたことが大きな理由でしょうが、それだけで出来ることではありません。中国のAI開発の先駆者と目される李開復氏は、その理由を次のように述べている、と高濱賛氏が伝えています。

一、中国のAI研究者の数は驚異的なスピードで増えていること。
二、中国は大量のAIデータを生み出していること。データが増えれば、より優れた製品と高度のAIが得られる。中国人のモバイル決済は米国人の50倍、商品の注文数は米国の10倍。これがAIモデル開発のための重要な参考データになっている。
三、中国は米国のコピー時代を終え、新しい特性を開発し始めたこと。微博、淘宝はツィッターやイーベイよりも機能性の高い製品とサービスを生み出している。
四、中国人はデータのプライバシーを気にせず、道徳上の問題に対する認識が薄い。企業は危険を顧みず、実行することでビジョン実現に専念していること。
五、中国政府は「トライ・アンド・エラー」を認めており、AI企業に巨額の資金援助をしていること。企業は資金調達にかかる時間を短縮でき、より速やかに開発に専念できる。
六、中国は国全体が大胆な冒険精神を持っていること。消費者も企業も政府も中国経済がデジタルへの変換で輝かしい未来を拓けると確信していること。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55053

 実は李開復氏が挙げていないことにこそ、真の理由があります。それは、中国が短期間にAI開発で米国を追い越せたのは、中国共産党による長期的な国家戦略の成果であることです。

 エコノミストの田村秀男氏は、次のように書いています。
 「ファーウェイは設立が1987年だが、80年代初め、最高実力者トウ小平が「4つの使命」という党指令を発し、「自主技術」「海外との合作」「国家防衛」「情報浸透」を重点策とした。「情報」については、無線、衛星、ネットワーク、半導体などの技術を担う企業の育成を図ることとし、情報通信機器4社が創立された。
  「巨龍」「大唐」「中興」「華為」で、前2社は解散し、もはや存在しないが、中興は今の「ZTE」、華為は「ファーウェイ」へと変貌、飛躍を遂げた。
 共産党中央が共産共義青年団・政府のインテリジェンス部門、人民解放軍とファーウェイ、ZTEを直轄し諜報、サイバー攻撃、軍事技術開発が一体となって展開される。民主主義国家では不可能な、まさに恐るべきデジタル戦総動員体制である。5G技術で米国に先駆けているともいわれるファーウェイはまさにその中核を担うと目される」
https://www.sankei.com/premium/news/181222/prm1812220007-n1.html
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