9月17日、大阪北区民センターで、「日本精神セミナー~日本の伝統と皇位継承のあり方」が開催された。基調講演は、私・細川一彦が行なった。
小さな会場での集まりだったが、マイミクシイの方々やインターネットで催しを知った方々も来ていただいた。参加希望で来られなった人もいらっしゃるので、私がお話したことの概要を掲示する。最近、日記に書いたことと重複する部分があることをお断りします。
●親王殿下ご誕生
去る9月6日、秋篠宮妃殿下紀子様が男子をご出産された。お名前は、悠仁(ひさひと)親王殿下と申し上げる。皇室に約41年ぶりに男子がお誕生された。皆様とともに心からお祝い申し上げたい。
皇室に関することは、皇室典範という法律に定められている。皇室典範は、戦前は憲法と同格の地位にあったが、戦後は一般の法律と同じ位置づけになっている。国会で制定がされ、改正もされる。
皇室典範は、皇位つまり天皇の御位を継ぐ方について、皇統に属する男系の男子と定めている。
男系とは、家系における男性の系統。皇室においては、父方を通じて天皇とつながっている系統である。また、父親・祖父などが天皇であり、男性をたどっていくと天皇とつながっている方を、男系の方と言う。
悠仁親王殿下は、皇位継承順位において、皇太子殿下、秋篠宮殿下に継ぐ第3位となる。皇太子様・秋篠宮殿下の下の世代には、現在他に男子がいらっしゃらないから、今後、もし皇太子に男子がお誕生にならない場合は、このお子様が将来の天皇となるだろう。これによって、ひとまず、皇太子様の世代の次の世代に天皇になられる方が得られた。皆さんも安堵されていることと思う。
しかし、親王殿下ご誕生によって、問題がすべて解決したわけではない。いまのままでは、将来皇室には、悠仁親王殿下お一人しかいらっしゃらなくなるかもしれない。他の宮家はすべて絶家となってしまう(高松宮、三笠宮、常陸宮、桂宮、高円宮)。内親王様はご結婚されると皇族を離れる。清子様がそうであったように、愛子様、眞子様、佳子様等の方々は、ご結婚と同時に一般人となる。このままでは、皇室はますます縮小し、先細りになってしまう。
だから、いま私たちは皇室について真剣に考え、皇室の存続と皇位継承の安定を願っていかねばならない。
●日本の伝統と皇室の存在
日本の伝統について考えてみると、日本文化をよく知る外国人の中には、日本の最大の特徴として、皇室の存在を挙げる人が、多い。彼らには、これは大きな驚きなのだ。古代から今日まで王室がずっと続いているということなど、彼らの国では考えられないことだからである。日本人でありながら、このことに気づいていない人が多い。
日本精神復興促進運動を提唱された大塚寛一先生は、日本の国柄は皇室を中心とした一大家族制度のようになっている。これは、人為的でなく自然につくられてきた実に優れた合理的な組織であると説いている。
こうしたわが国に伝わる精神が、日本精神である。日本精神は、人と人、人と自然が調和して生きる人間の生き方である。家庭にあっては親子や夫婦が調和して生きる。また、祖先を敬い、子孫の繁栄を願って生きる。そうした家族が多数集まって、一つの国を形成している。その国の中心には、皇室があり、国民が皇室を中心とした一大家族のような社会を築いている。これが日本の伝統的な国柄である。これは人為的に作ったものとは違う。自然に作られてきたものであり、自然の法則にかなっている。
このような伝統を持つわが国において、皇室の存在は、極めて重要なものである。扇で言えば、要にあたる。美しい扇も、要をはずすとバラバラになってしまう。
●皇室の戦後
ところが、敗戦後、わが国では、皇室の存在が段々影を潜めている。これは本来のわが国の姿を見失っているものである。
GHQは、占領政策の目的を、日本が再び米国及び世界の脅威とならないようにすることにおいた。一言で言えば、日本の弱体化である。そのための政策が計画・実行された。
最大のポイントとされたのが、天皇のご存在である。例えば国史・修身の廃止。これはわが国独自の歴史や道徳観を否定するものだが、わが国の歴史・道徳は、天皇と国民の結びつきなくして考えられない。神道指令は、国家と神道の結びつきを断つものだった。いわゆる人間宣言は、天皇の神聖性を否定するものだった。極めつけは、日本国憲法であり、現行憲法は天皇の権限を少なくし、伝統的な役割を損ねている。
こうした一連の政策は、天皇の権威を引き下げ、天皇と国民の紐帯を弱めるものだった。これが、日本弱体化政策の核心となっていた。
GHQは占領統治を円滑に行なうために天皇のご存在は認めたものの、皇室を縮小させようとした。皇族に経済的な圧力が加えられ、11の宮家が廃絶され、51人の皇族が一般人と同じ立場になった。残ったのは、直宮(天皇の子や兄弟の宮)のみである。一気に消滅させようとすると、日本人による抵抗が返ってくるから、徐々に皇室が衰退していくように仕組んだものだろう。
そのため、戦後の皇室は、苦難のスタートを切った。皇室の運命と国民の運命は切り離せない。幸い先輩方の大変な努力によって、戦後の復興がなり、経済成長がされ、今日豊かな社会に私たちは生活できている。しかし、日本弱体化政策の効果は、近年になってじわじわと表われてきている。
次回に続く。
小さな会場での集まりだったが、マイミクシイの方々やインターネットで催しを知った方々も来ていただいた。参加希望で来られなった人もいらっしゃるので、私がお話したことの概要を掲示する。最近、日記に書いたことと重複する部分があることをお断りします。
●親王殿下ご誕生
去る9月6日、秋篠宮妃殿下紀子様が男子をご出産された。お名前は、悠仁(ひさひと)親王殿下と申し上げる。皇室に約41年ぶりに男子がお誕生された。皆様とともに心からお祝い申し上げたい。
皇室に関することは、皇室典範という法律に定められている。皇室典範は、戦前は憲法と同格の地位にあったが、戦後は一般の法律と同じ位置づけになっている。国会で制定がされ、改正もされる。
皇室典範は、皇位つまり天皇の御位を継ぐ方について、皇統に属する男系の男子と定めている。
男系とは、家系における男性の系統。皇室においては、父方を通じて天皇とつながっている系統である。また、父親・祖父などが天皇であり、男性をたどっていくと天皇とつながっている方を、男系の方と言う。
悠仁親王殿下は、皇位継承順位において、皇太子殿下、秋篠宮殿下に継ぐ第3位となる。皇太子様・秋篠宮殿下の下の世代には、現在他に男子がいらっしゃらないから、今後、もし皇太子に男子がお誕生にならない場合は、このお子様が将来の天皇となるだろう。これによって、ひとまず、皇太子様の世代の次の世代に天皇になられる方が得られた。皆さんも安堵されていることと思う。
しかし、親王殿下ご誕生によって、問題がすべて解決したわけではない。いまのままでは、将来皇室には、悠仁親王殿下お一人しかいらっしゃらなくなるかもしれない。他の宮家はすべて絶家となってしまう(高松宮、三笠宮、常陸宮、桂宮、高円宮)。内親王様はご結婚されると皇族を離れる。清子様がそうであったように、愛子様、眞子様、佳子様等の方々は、ご結婚と同時に一般人となる。このままでは、皇室はますます縮小し、先細りになってしまう。
だから、いま私たちは皇室について真剣に考え、皇室の存続と皇位継承の安定を願っていかねばならない。
●日本の伝統と皇室の存在
日本の伝統について考えてみると、日本文化をよく知る外国人の中には、日本の最大の特徴として、皇室の存在を挙げる人が、多い。彼らには、これは大きな驚きなのだ。古代から今日まで王室がずっと続いているということなど、彼らの国では考えられないことだからである。日本人でありながら、このことに気づいていない人が多い。
日本精神復興促進運動を提唱された大塚寛一先生は、日本の国柄は皇室を中心とした一大家族制度のようになっている。これは、人為的でなく自然につくられてきた実に優れた合理的な組織であると説いている。
こうしたわが国に伝わる精神が、日本精神である。日本精神は、人と人、人と自然が調和して生きる人間の生き方である。家庭にあっては親子や夫婦が調和して生きる。また、祖先を敬い、子孫の繁栄を願って生きる。そうした家族が多数集まって、一つの国を形成している。その国の中心には、皇室があり、国民が皇室を中心とした一大家族のような社会を築いている。これが日本の伝統的な国柄である。これは人為的に作ったものとは違う。自然に作られてきたものであり、自然の法則にかなっている。
このような伝統を持つわが国において、皇室の存在は、極めて重要なものである。扇で言えば、要にあたる。美しい扇も、要をはずすとバラバラになってしまう。
●皇室の戦後
ところが、敗戦後、わが国では、皇室の存在が段々影を潜めている。これは本来のわが国の姿を見失っているものである。
GHQは、占領政策の目的を、日本が再び米国及び世界の脅威とならないようにすることにおいた。一言で言えば、日本の弱体化である。そのための政策が計画・実行された。
最大のポイントとされたのが、天皇のご存在である。例えば国史・修身の廃止。これはわが国独自の歴史や道徳観を否定するものだが、わが国の歴史・道徳は、天皇と国民の結びつきなくして考えられない。神道指令は、国家と神道の結びつきを断つものだった。いわゆる人間宣言は、天皇の神聖性を否定するものだった。極めつけは、日本国憲法であり、現行憲法は天皇の権限を少なくし、伝統的な役割を損ねている。
こうした一連の政策は、天皇の権威を引き下げ、天皇と国民の紐帯を弱めるものだった。これが、日本弱体化政策の核心となっていた。
GHQは占領統治を円滑に行なうために天皇のご存在は認めたものの、皇室を縮小させようとした。皇族に経済的な圧力が加えられ、11の宮家が廃絶され、51人の皇族が一般人と同じ立場になった。残ったのは、直宮(天皇の子や兄弟の宮)のみである。一気に消滅させようとすると、日本人による抵抗が返ってくるから、徐々に皇室が衰退していくように仕組んだものだろう。
そのため、戦後の皇室は、苦難のスタートを切った。皇室の運命と国民の運命は切り離せない。幸い先輩方の大変な努力によって、戦後の復興がなり、経済成長がされ、今日豊かな社会に私たちは生活できている。しかし、日本弱体化政策の効果は、近年になってじわじわと表われてきている。
次回に続く。








本記事、たいへん勉強になります。
私事、この問題(天皇制および憲法問題に関して)極端な専門外にて、天皇制ならびに憲法の問題に関する基本知識不足甚だしく、お恥ずかしい限りです。本気で勉強したいと思っています。が、まともに習得可能となるまでには5年以上も掛かりそうです。
さて、この度の細川さまの記事、よく理解できます。
さて、私のような素人の目から判断しても、どうやらGHQ憲法の脆弱性の目立つ昨今、どうやら戦後ドサクサまぎれに制定された付け焼刃憲法の役目は終わったようです。
もって新憲法制定は急務と考えます。
真の意味で、日本の自主独立は必然でありますが、自国による自主制定なる憲法なくしては何もできません。まずは(真っ当な)天皇制の存続維持の為にも、21世紀における全ての分野に於ける日本の将来発展に関わる重大な問題のようです。
ほそかわさまにおかれましては、今後とも宜しくご指導くださいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
私も自力で学んでくるのに、年月がかかりました。
よろしければ、以下の拙稿を参考にされてください。
・天皇制度について
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/j-mind02.htm
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/j-mind10.htm
・憲法について
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/opinion08.htm