天皇陛下が本日、中国の習近平国家副主席と会見された。外国の賓客が陛下と会見する場合、1カ月前までに文書で正式に申請する「1カ月ルール」と呼ばれる慣例がある。ところが、1ヶ月をきっていながら、中国政府が強く要請したため、鳩山首相が「特例」として実現を指示し、会見が実現することになったという。
明らかに鳩山政権の中国への追従であり、天皇の「政治利用」である。背後で、民主党の小沢幹事長が首相に会見の実現を働きかけ、首相が平野官房長官に検討を指示したと伝えられる。中国の理不尽な要求を承諾し、陛下の御健康に配慮する慣例を破って会見実現をごり押しした小沢氏の不敬・横暴は断じて許しがたい。
小沢氏は、民主党を選挙で大勝せしめ、政権交替を成功させた。わが国の最高権力者は総理大臣ではなく、総理を背後で操る小沢氏である。独裁者的性格を持つ小沢氏は、国家権力の奪取に活動を集中し、数の強権をもって日本を変造しようとしている。外国人地方参政権付与、人権擁護法案、米国離れ・中国諂いの外交等、小沢氏が推進する政策は、わが国を崩壊に導く危険な政策である。
小沢氏は先ごろ143人の民主党国会議員、同行者600余名を引きつれて訪中し、胡錦濤国家主席と会見した。その姿はシナの皇帝に拝謁する周辺小国の覇王のようだった。しかも小沢氏は、自分を日本の権力を得る途中の「人民解放軍の野戦軍司令官」にたとえたという。中国共産党による日本解放の指令を受けた傭兵隊長のような言い草である。
中国共産党に対して卑屈なほど追従的な小沢氏は、その一方で、天皇陛下に対しては、崇敬の念が見られない。「1カ月ルール」は御高齢の陛下の御健康に配慮して、歴代内閣が守ってきた慣例だという。陛下のお体への気遣いがあれば、慣例破りのごり押しなどありえない。私は今回の暴挙は、政治権力者が「民主主義」の名の下に、天皇を下に見て、人形のように使おうとする不敬の極みだと思う。
小沢氏は、来年の参議議員選挙で民主党の単独過半数を狙っている。仮に民主党が国会両院で絶対多数を取ったならば、小沢氏が何をやらかすか、その正体が次々に明らかになってきている。鳩山氏の「友愛政治」は、小沢独裁体制のカムフラージュである。民主党に政権を任せるということは、小沢氏に日本の権力を預けるということである。日本の運命と自らの運命を、「人民解放軍の野戦軍司令官」に委ねるということである。
日本の国民・政治家は、今回の小沢氏の訪中、天皇陛下御会見のルール破りをもって、迫り来る独裁の危機に目覚め、国政の是正に立ち上がらねばならない。
以下は報道のクリップ。
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●産経新聞 平成21年12月15日
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091215/plc0912150007001-n1.htm
宮内庁、外務省…広がる懸念 「亡国」批判も 天皇特例会見問題
2009.12.15 00:04
民主党の小沢一郎幹事長は14日の記者会見で、羽毛田信吾宮内庁長官に辞任を迫るという激しい反発をみせた。宮内庁だけでなく、外務省にも今回の決定への強い懸念が広がる中で小沢氏が、異論を封じ込めようと、強気の姿勢を示したようだ。
複数の日中関係筋の証言によると、鳩山政権は、中国側の度重なる申し入れに逡巡(しゅんじゅん)し、それでも抵抗できなかった。こうした対応に外務省関係者からは「外交では筋を通してほしい」、宮内庁幹部からも「問題を安易に考えている」と強い批判が出てきた。
実は、政府は11月30日、正式に中国側に「会見は無理」と通告した。「1カ月ルール」と、75歳と高齢の陛下のご健康が万全とまではいえないことが理由だった。
ところが、駐日大使館を中心とする中国側の巻き返しが始まる。政府・民主党だけでなく、野党・自民党の中曽根康弘元首相ら中国とパイプの太い政治家らにも「なりふり構わず」(外交筋)働きかけた。
「日本が一度断れば、中国が必死に動いてくることは分かっていたことだ。なのに、鳩山政権は中国側の動きに動揺してしまった」
別の外交筋はこう解説する。中曽根氏ら自民党の政治家は「われわれが『ルール破りはダメです』と説明したら理解してくれたが、民主党側は、まるで中国の走狗(そうく)となった」という。
平野博文官房長官は12月9日、首相官邸を訪ねて重ねて会見実現を求めた中国の崔天凱大使に「陛下の体もあって大変厳しい」と明言を避けていた。だが、翌10日には小沢氏ら民主党議員143人の訪中団出発が控えており、結局、同日中に宮内庁長官に2回目となる指示を出し、宮内庁を押し切った。
「官房長官から内閣府の外局である宮内庁の長官へという指揮命令系統を使ったということは、実質的に陛下に直接指示するのと同じだ」
宮内庁幹部はこう指摘する。また外務省幹部の一人は、一連の政府・民主党の動きをこう言い切った。
「亡国政権。小沢氏の意向が背後にあるのだろう」
外交当局が、ときの政権を「中国の走狗」「亡国政権」とまで形容するのは極めて異例だ。
一方、政府筋は14日、「前政権のルールは知らないし、報道に違和感を持っている」と語った。陛下の政治利用の重大性や外交の継続性は見えなくなっているようだ。(阿比留瑠比)
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/091212/imp0912120257001-n1.htm
【主張】天皇と中国副主席 禍根残す強引な会見設定
2009.12.12 02:57
政府は、中国の習近平国家副主席が14日来日し、15日に天皇陛下と会見すると発表した。
中国側の会見申し入れは通常の手続きを踏まず、鳩山由紀夫首相の指示で会見を実現させるよう宮内庁に要請したことも明らかにされた。政治的利用ともいえ、将来に禍根を残しかねない。
陛下と外国要人との会見は、1カ月前までに文書で正式申請するのがルールである。だが、中国側の申請が来日までに1カ月を切った11月下旬だったため、外務省はいったん、陛下との会見は認められないと伝えた。これが主権国家として当然の対応だった。
ところが、中国側が納得せず、「習副主席訪日の成否がかかっている」として、なおも陛下との会見を要求した。民主党の小沢一郎幹事長が鳩山首相に会見の実現を働きかけ、首相が平野博文官房長官に会見を実現できないかの検討を指示したという。
中国の要求の理不尽さは、言うに及ばないが、これを取り次いだ小沢氏や鳩山首相の対応も極めて問題である。
このルールは、多忙な陛下のご日程の調整をスムーズに行うためのものだ。これまで、在京大使が緊急離日する際に特例の会見が行われた以外、ルールは厳格に守られてきた。習氏は胡錦濤国家主席の有力後継候補といわれるが、それは特例の理由にならない。
天皇は憲法上、日本国と日本国民統合の象徴とされる。時の政権による政治利用は、厳に慎まねばならない。だが、今回設定される陛下と中国副主席の会見は中国でも一方的に宣伝されかねず、政治的に利用されている。
陛下は天安門事件から3年後の平成4(1992)年10月、中国を訪問された。中国が西側諸国から厳しく批判されている時期で、当時の宮沢内閣が多くの国民の反対を押し切って、半ば強引に推し進めたものだった。
天皇ご訪中が結果的に、西側諸国による対中制裁の緩和につながり、政治利用されたことは、当時の中国外相の回顧録などで明らかになっている。
今回、鳩山内閣がルールを無視してまで中国の要求を受け入れたことは、中国側に「日本には無理を言えば通る」とのメッセージを与え、今後の対中交渉で足元を見透かされる恐れがある。露骨な「二元外交」も問題だ。鳩山内閣には再考を求めたい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091215/plc0912150250003-n1.htm
【正論】国学院大学教授・大原康男 卑屈な政治的配慮を憂慮する
2009.12.15 02:49
≪政治利用のルール破り明白≫
天皇陛下のご即位20年を盛大にお祝いした感激の余韻がまだ脳裏に残っている中で、あの日からちょうど1カ月たった12月12日の朝刊各紙は、天皇陛下が中国の習近平国家副主席と15日に会見されることを1面で大きく報じた。
なぜそんな扱いになったのか。それは外国の賓客が天皇陛下と会見する場合、通常は1カ月前までに文書で正式に申請するという「1カ月ルール」と呼ばれる慣例があるにもかかわらず、今回の中国政府による要請は11月下旬でありながら、鳩山由紀夫首相が「特例」としてその実現を強く指示したため、天皇の「政治利用」に当たるのではないかとの批判がにわかに巻き起こったからである。
各紙の報道からことの経緯をもう少し詳しく追ってみると-この「1カ月ルール」はご高齢で多忙な陛下の日程調整を円滑に行うため、平成7年ごろから存在し、爾来(じらい)、政府においても厳守されてきたため、外務省もこれを理由として「応じかねる」とした宮内庁の回答に従ってこの要請を断ったが、鳩山首相は平野博文官房長官に事態を打開するよう指示、これを受けて平野長官は2度にわたって宮内庁に会見実現を執拗(しつよう)に求めたという。
これに対して、羽毛田信吾宮内庁長官は「ぜひルールを尊重してほしい」と要望したものの、最終的には「総理の指示を受けての要請だ」との官邸の圧力に「行政機関の一員として従わざるを得なかった」として、「苦渋の思い」で受け入れたとのこと。
≪首相の政治感覚に驚く≫
この決定を公表した11日の記者会見において、羽毛田長官は「大変異例だが、陛下にお願いした」苦衷(くちゅう)を漏らし、併せて「大きく言えば陛下の政治利用ということ」とも述べ、まさしく「異例」の政府批判を行ったが、対する鳩山首相は「諸外国と日本の関係をより好転させるための話であり、政治利用という言葉は当たらない」とうそぶいた。鳩山首相の強硬な姿勢の背後には小沢一郎幹事長からの要請があったことは各紙ともほぼ共通している。
何よりも驚くべきことは、鳩山首相の政治感覚である。いわゆる“皇室外交”は、憲法上「国政に関する権能を有しない」天皇(および皇族)によって「現実の国際政治の次元を超えたところでなされる友好と親善」でなければならない。
しかるに、今回の“特例的会見”はそうではない。他国にはルールを守らせながら、中国に対してだけはその無理強いを唯々諾々(いいだくだく)と受け入れたという卑屈な政治的配慮、その結果、胡錦濤国家主席の最有力後継者候補とされる習副主席(中国国内には反対者もいる)に対して、天皇との会見というきわめて有利な実績を与えるという政治的効果、これがどうして天皇の「政治利用」にならないといえるのであろうか。
かつて本欄でも触れたが、国論を二分しながら、強行された平成4年の天皇皇后両陛下のご訪中は、中国が天安門事件による孤立化の打破を狙った天皇の「政治利用」であり、その事実を当時の銭其●外相が回顧録で暴露したことをあらためて想起する。そのことに対する反省が全く見られないことに深い憤りを禁じ得ない。
≪羽毛田長官の対応にも不満≫
そればかりではない。民主党の皇室に対する対応には問題とすべき点が少なくない。たとえば、岡田克也外相は国会開会式における天皇のお言葉の見直しに言及して物議をかもしたし、鳩山首相は国立戦没者追悼施設を推進する理由として陛下が靖国参拝をなされていないことを挙げるという詭弁(きべん)を弄(ろう)した。とりわけ、あのご即位20年を奉祝するために11月12日を臨時の祝日にするという超党派の議員連盟による立法化を葬ったのは民主党ではなかったか。皇室への無理解と冷淡さがある一方で、身勝手な「政治利用」を容認する-これが民主党の皇室観なのだ。
一方、羽毛田長官の対応にも不満がある。長官は「こうしたことは二度とあってほしくないというのが私の切なる願いだ」と訴えたが、一度破られたルールならば、それが再び繰り返されることは十分予測できよう。
たしかに、宮内庁は「内閣総理大臣の管理」に属するので、その苦しい立場に同情すべき点はあるが、本件は「現憲法下の天皇のお務めのあり方や役割といった基本的なことがらにかかわる」という深刻な危機感を覚えたのであれば、泣き言や政府批判を吐くにとどまらず、辞表を懐に職を賭しても断固拒否すべきではなかったか。そうすれば、また違った展望が開けたかもしれない。
もう一つ、現政権が発足する直前の9月10日に羽毛田長官は早々と「皇位継承の問題があることを(新内閣に)伝え、対処していただく必要がある」と述べた。長官は女系天皇を容認していると伝えられるが、こんな体たらくの鳩山政権に皇室典範改定のような重要なことがらを託することができるのか、その見識をあらためて検証したい。(おおはら やすお)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091215/plc0912150252005-n1.htm
【主張】中国副主席来日 政治利用の正当化許すな
2009.12.15 02:52
中国の習近平国家副主席が来日し、15日に天皇陛下との会見が行われる予定だ。鳩山由紀夫首相はこれに先立ち、「日中関係をさらに未来的に発展させるために大変大きな意味がある。判断は間違っていなかった」と述べた。
だが、首相の判断はやはり間違っていると言わざるを得ない。
習氏は中国共産党内での序列は6位だが、胡錦濤国家主席の有力後継候補とされる。まだ日本になじみが薄く、天皇との会見は、習氏の存在を日本に印象づけたい中国の意向に沿ったものだ。それは明らかに天皇の政治利用であり、会見を求める中国の要求をきっぱりと拒否すべきだった。
しかも、中国が会見を要請したのは11月下旬だ。1カ月前までとされる申請期限を過ぎていた。その「1カ月ルール」は6年前、前立腺がんの手術を受けた陛下の健康を考慮して、厳格に守られてきた。これを無視し、中国の要望に沿った特例の会見を宮内庁に設定させた鳩山内閣は、二重の間違いを犯したといえる。
特例の会見が設定された背景には、民主党の小沢一郎幹事長側から首相官邸サイドへの働きかけがあったとも伝えられた。
小沢氏は14日、この働きかけを否定するとともに、「陛下の体調がすぐれないなら、優位性の低い(他の)行事はお休みになればいい」と述べた。陛下に対し、礼を失していないか。政党の幹事長が指図することではない。
小沢氏は、政治利用の懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官について「内閣の一部局の一役人が内閣の方針についてどうこう言うなら、辞表を提出してから言うべきだ」とも述べた。いずれも、天皇の政治利用を正当化する極めて不穏当な発言ではないか。
羽毛田氏は「心苦しい思いで陛下にお願いした。こういったことは二度とあってほしくない」と述べた。羽毛田氏には、もう少し覚悟をもって官邸と対峙(たいじ)してほしかったようにも思われる。
首相の判断に対し、与野党から批判の声が相次いでいる。「天皇陛下の政治利用と思われるようなことを要請したのは誠に遺憾だ」(民主党の渡辺周総務副大臣)、「今からでも遅くない。中国側に取り下げてもらうよう要請すべきだ」(安倍晋三元首相)。
鳩山首相はこれらの声にもう一度、謙虚に耳を傾けるべきだ。
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明らかに鳩山政権の中国への追従であり、天皇の「政治利用」である。背後で、民主党の小沢幹事長が首相に会見の実現を働きかけ、首相が平野官房長官に検討を指示したと伝えられる。中国の理不尽な要求を承諾し、陛下の御健康に配慮する慣例を破って会見実現をごり押しした小沢氏の不敬・横暴は断じて許しがたい。
小沢氏は、民主党を選挙で大勝せしめ、政権交替を成功させた。わが国の最高権力者は総理大臣ではなく、総理を背後で操る小沢氏である。独裁者的性格を持つ小沢氏は、国家権力の奪取に活動を集中し、数の強権をもって日本を変造しようとしている。外国人地方参政権付与、人権擁護法案、米国離れ・中国諂いの外交等、小沢氏が推進する政策は、わが国を崩壊に導く危険な政策である。
小沢氏は先ごろ143人の民主党国会議員、同行者600余名を引きつれて訪中し、胡錦濤国家主席と会見した。その姿はシナの皇帝に拝謁する周辺小国の覇王のようだった。しかも小沢氏は、自分を日本の権力を得る途中の「人民解放軍の野戦軍司令官」にたとえたという。中国共産党による日本解放の指令を受けた傭兵隊長のような言い草である。
中国共産党に対して卑屈なほど追従的な小沢氏は、その一方で、天皇陛下に対しては、崇敬の念が見られない。「1カ月ルール」は御高齢の陛下の御健康に配慮して、歴代内閣が守ってきた慣例だという。陛下のお体への気遣いがあれば、慣例破りのごり押しなどありえない。私は今回の暴挙は、政治権力者が「民主主義」の名の下に、天皇を下に見て、人形のように使おうとする不敬の極みだと思う。
小沢氏は、来年の参議議員選挙で民主党の単独過半数を狙っている。仮に民主党が国会両院で絶対多数を取ったならば、小沢氏が何をやらかすか、その正体が次々に明らかになってきている。鳩山氏の「友愛政治」は、小沢独裁体制のカムフラージュである。民主党に政権を任せるということは、小沢氏に日本の権力を預けるということである。日本の運命と自らの運命を、「人民解放軍の野戦軍司令官」に委ねるということである。
日本の国民・政治家は、今回の小沢氏の訪中、天皇陛下御会見のルール破りをもって、迫り来る独裁の危機に目覚め、国政の是正に立ち上がらねばならない。
以下は報道のクリップ。
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●産経新聞 平成21年12月15日
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091215/plc0912150007001-n1.htm
宮内庁、外務省…広がる懸念 「亡国」批判も 天皇特例会見問題
2009.12.15 00:04
民主党の小沢一郎幹事長は14日の記者会見で、羽毛田信吾宮内庁長官に辞任を迫るという激しい反発をみせた。宮内庁だけでなく、外務省にも今回の決定への強い懸念が広がる中で小沢氏が、異論を封じ込めようと、強気の姿勢を示したようだ。
複数の日中関係筋の証言によると、鳩山政権は、中国側の度重なる申し入れに逡巡(しゅんじゅん)し、それでも抵抗できなかった。こうした対応に外務省関係者からは「外交では筋を通してほしい」、宮内庁幹部からも「問題を安易に考えている」と強い批判が出てきた。
実は、政府は11月30日、正式に中国側に「会見は無理」と通告した。「1カ月ルール」と、75歳と高齢の陛下のご健康が万全とまではいえないことが理由だった。
ところが、駐日大使館を中心とする中国側の巻き返しが始まる。政府・民主党だけでなく、野党・自民党の中曽根康弘元首相ら中国とパイプの太い政治家らにも「なりふり構わず」(外交筋)働きかけた。
「日本が一度断れば、中国が必死に動いてくることは分かっていたことだ。なのに、鳩山政権は中国側の動きに動揺してしまった」
別の外交筋はこう解説する。中曽根氏ら自民党の政治家は「われわれが『ルール破りはダメです』と説明したら理解してくれたが、民主党側は、まるで中国の走狗(そうく)となった」という。
平野博文官房長官は12月9日、首相官邸を訪ねて重ねて会見実現を求めた中国の崔天凱大使に「陛下の体もあって大変厳しい」と明言を避けていた。だが、翌10日には小沢氏ら民主党議員143人の訪中団出発が控えており、結局、同日中に宮内庁長官に2回目となる指示を出し、宮内庁を押し切った。
「官房長官から内閣府の外局である宮内庁の長官へという指揮命令系統を使ったということは、実質的に陛下に直接指示するのと同じだ」
宮内庁幹部はこう指摘する。また外務省幹部の一人は、一連の政府・民主党の動きをこう言い切った。
「亡国政権。小沢氏の意向が背後にあるのだろう」
外交当局が、ときの政権を「中国の走狗」「亡国政権」とまで形容するのは極めて異例だ。
一方、政府筋は14日、「前政権のルールは知らないし、報道に違和感を持っている」と語った。陛下の政治利用の重大性や外交の継続性は見えなくなっているようだ。(阿比留瑠比)
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/091212/imp0912120257001-n1.htm
【主張】天皇と中国副主席 禍根残す強引な会見設定
2009.12.12 02:57
政府は、中国の習近平国家副主席が14日来日し、15日に天皇陛下と会見すると発表した。
中国側の会見申し入れは通常の手続きを踏まず、鳩山由紀夫首相の指示で会見を実現させるよう宮内庁に要請したことも明らかにされた。政治的利用ともいえ、将来に禍根を残しかねない。
陛下と外国要人との会見は、1カ月前までに文書で正式申請するのがルールである。だが、中国側の申請が来日までに1カ月を切った11月下旬だったため、外務省はいったん、陛下との会見は認められないと伝えた。これが主権国家として当然の対応だった。
ところが、中国側が納得せず、「習副主席訪日の成否がかかっている」として、なおも陛下との会見を要求した。民主党の小沢一郎幹事長が鳩山首相に会見の実現を働きかけ、首相が平野博文官房長官に会見を実現できないかの検討を指示したという。
中国の要求の理不尽さは、言うに及ばないが、これを取り次いだ小沢氏や鳩山首相の対応も極めて問題である。
このルールは、多忙な陛下のご日程の調整をスムーズに行うためのものだ。これまで、在京大使が緊急離日する際に特例の会見が行われた以外、ルールは厳格に守られてきた。習氏は胡錦濤国家主席の有力後継候補といわれるが、それは特例の理由にならない。
天皇は憲法上、日本国と日本国民統合の象徴とされる。時の政権による政治利用は、厳に慎まねばならない。だが、今回設定される陛下と中国副主席の会見は中国でも一方的に宣伝されかねず、政治的に利用されている。
陛下は天安門事件から3年後の平成4(1992)年10月、中国を訪問された。中国が西側諸国から厳しく批判されている時期で、当時の宮沢内閣が多くの国民の反対を押し切って、半ば強引に推し進めたものだった。
天皇ご訪中が結果的に、西側諸国による対中制裁の緩和につながり、政治利用されたことは、当時の中国外相の回顧録などで明らかになっている。
今回、鳩山内閣がルールを無視してまで中国の要求を受け入れたことは、中国側に「日本には無理を言えば通る」とのメッセージを与え、今後の対中交渉で足元を見透かされる恐れがある。露骨な「二元外交」も問題だ。鳩山内閣には再考を求めたい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091215/plc0912150250003-n1.htm
【正論】国学院大学教授・大原康男 卑屈な政治的配慮を憂慮する
2009.12.15 02:49
≪政治利用のルール破り明白≫
天皇陛下のご即位20年を盛大にお祝いした感激の余韻がまだ脳裏に残っている中で、あの日からちょうど1カ月たった12月12日の朝刊各紙は、天皇陛下が中国の習近平国家副主席と15日に会見されることを1面で大きく報じた。
なぜそんな扱いになったのか。それは外国の賓客が天皇陛下と会見する場合、通常は1カ月前までに文書で正式に申請するという「1カ月ルール」と呼ばれる慣例があるにもかかわらず、今回の中国政府による要請は11月下旬でありながら、鳩山由紀夫首相が「特例」としてその実現を強く指示したため、天皇の「政治利用」に当たるのではないかとの批判がにわかに巻き起こったからである。
各紙の報道からことの経緯をもう少し詳しく追ってみると-この「1カ月ルール」はご高齢で多忙な陛下の日程調整を円滑に行うため、平成7年ごろから存在し、爾来(じらい)、政府においても厳守されてきたため、外務省もこれを理由として「応じかねる」とした宮内庁の回答に従ってこの要請を断ったが、鳩山首相は平野博文官房長官に事態を打開するよう指示、これを受けて平野長官は2度にわたって宮内庁に会見実現を執拗(しつよう)に求めたという。
これに対して、羽毛田信吾宮内庁長官は「ぜひルールを尊重してほしい」と要望したものの、最終的には「総理の指示を受けての要請だ」との官邸の圧力に「行政機関の一員として従わざるを得なかった」として、「苦渋の思い」で受け入れたとのこと。
≪首相の政治感覚に驚く≫
この決定を公表した11日の記者会見において、羽毛田長官は「大変異例だが、陛下にお願いした」苦衷(くちゅう)を漏らし、併せて「大きく言えば陛下の政治利用ということ」とも述べ、まさしく「異例」の政府批判を行ったが、対する鳩山首相は「諸外国と日本の関係をより好転させるための話であり、政治利用という言葉は当たらない」とうそぶいた。鳩山首相の強硬な姿勢の背後には小沢一郎幹事長からの要請があったことは各紙ともほぼ共通している。
何よりも驚くべきことは、鳩山首相の政治感覚である。いわゆる“皇室外交”は、憲法上「国政に関する権能を有しない」天皇(および皇族)によって「現実の国際政治の次元を超えたところでなされる友好と親善」でなければならない。
しかるに、今回の“特例的会見”はそうではない。他国にはルールを守らせながら、中国に対してだけはその無理強いを唯々諾々(いいだくだく)と受け入れたという卑屈な政治的配慮、その結果、胡錦濤国家主席の最有力後継者候補とされる習副主席(中国国内には反対者もいる)に対して、天皇との会見というきわめて有利な実績を与えるという政治的効果、これがどうして天皇の「政治利用」にならないといえるのであろうか。
かつて本欄でも触れたが、国論を二分しながら、強行された平成4年の天皇皇后両陛下のご訪中は、中国が天安門事件による孤立化の打破を狙った天皇の「政治利用」であり、その事実を当時の銭其●外相が回顧録で暴露したことをあらためて想起する。そのことに対する反省が全く見られないことに深い憤りを禁じ得ない。
≪羽毛田長官の対応にも不満≫
そればかりではない。民主党の皇室に対する対応には問題とすべき点が少なくない。たとえば、岡田克也外相は国会開会式における天皇のお言葉の見直しに言及して物議をかもしたし、鳩山首相は国立戦没者追悼施設を推進する理由として陛下が靖国参拝をなされていないことを挙げるという詭弁(きべん)を弄(ろう)した。とりわけ、あのご即位20年を奉祝するために11月12日を臨時の祝日にするという超党派の議員連盟による立法化を葬ったのは民主党ではなかったか。皇室への無理解と冷淡さがある一方で、身勝手な「政治利用」を容認する-これが民主党の皇室観なのだ。
一方、羽毛田長官の対応にも不満がある。長官は「こうしたことは二度とあってほしくないというのが私の切なる願いだ」と訴えたが、一度破られたルールならば、それが再び繰り返されることは十分予測できよう。
たしかに、宮内庁は「内閣総理大臣の管理」に属するので、その苦しい立場に同情すべき点はあるが、本件は「現憲法下の天皇のお務めのあり方や役割といった基本的なことがらにかかわる」という深刻な危機感を覚えたのであれば、泣き言や政府批判を吐くにとどまらず、辞表を懐に職を賭しても断固拒否すべきではなかったか。そうすれば、また違った展望が開けたかもしれない。
もう一つ、現政権が発足する直前の9月10日に羽毛田長官は早々と「皇位継承の問題があることを(新内閣に)伝え、対処していただく必要がある」と述べた。長官は女系天皇を容認していると伝えられるが、こんな体たらくの鳩山政権に皇室典範改定のような重要なことがらを託することができるのか、その見識をあらためて検証したい。(おおはら やすお)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091215/plc0912150252005-n1.htm
【主張】中国副主席来日 政治利用の正当化許すな
2009.12.15 02:52
中国の習近平国家副主席が来日し、15日に天皇陛下との会見が行われる予定だ。鳩山由紀夫首相はこれに先立ち、「日中関係をさらに未来的に発展させるために大変大きな意味がある。判断は間違っていなかった」と述べた。
だが、首相の判断はやはり間違っていると言わざるを得ない。
習氏は中国共産党内での序列は6位だが、胡錦濤国家主席の有力後継候補とされる。まだ日本になじみが薄く、天皇との会見は、習氏の存在を日本に印象づけたい中国の意向に沿ったものだ。それは明らかに天皇の政治利用であり、会見を求める中国の要求をきっぱりと拒否すべきだった。
しかも、中国が会見を要請したのは11月下旬だ。1カ月前までとされる申請期限を過ぎていた。その「1カ月ルール」は6年前、前立腺がんの手術を受けた陛下の健康を考慮して、厳格に守られてきた。これを無視し、中国の要望に沿った特例の会見を宮内庁に設定させた鳩山内閣は、二重の間違いを犯したといえる。
特例の会見が設定された背景には、民主党の小沢一郎幹事長側から首相官邸サイドへの働きかけがあったとも伝えられた。
小沢氏は14日、この働きかけを否定するとともに、「陛下の体調がすぐれないなら、優位性の低い(他の)行事はお休みになればいい」と述べた。陛下に対し、礼を失していないか。政党の幹事長が指図することではない。
小沢氏は、政治利用の懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官について「内閣の一部局の一役人が内閣の方針についてどうこう言うなら、辞表を提出してから言うべきだ」とも述べた。いずれも、天皇の政治利用を正当化する極めて不穏当な発言ではないか。
羽毛田氏は「心苦しい思いで陛下にお願いした。こういったことは二度とあってほしくない」と述べた。羽毛田氏には、もう少し覚悟をもって官邸と対峙(たいじ)してほしかったようにも思われる。
首相の判断に対し、与野党から批判の声が相次いでいる。「天皇陛下の政治利用と思われるようなことを要請したのは誠に遺憾だ」(民主党の渡辺周総務副大臣)、「今からでも遅くない。中国側に取り下げてもらうよう要請すべきだ」(安倍晋三元首相)。
鳩山首相はこれらの声にもう一度、謙虚に耳を傾けるべきだ。
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普天間問題の解決引き伸ばしは、米国への嫌がらせであり、中国の圧力が陰で働いていると視て間違いないと思います。沖縄に米軍の基地があることは戦略的、地政学的に視て、日本には極めて重要なことですが、これは逆に中国からみれば極めて目障りなことに違いありません。鳩山内閣がこれだけ抵抗するのは、中国による我々の知らない謀略が働いていると視て間違いないと思います。
日本人はもっと国の危機に目覚めねばならないと思います。
私も中国共産党による圧力があり、政党・政治家に対する工作が行なわれてきているものと思います。
>日本人はもっと国の危機に目覚めねばならないと思います。<
同感です。危機に目覚め、日本精神を取り戻さないと、中国の良いようにされ、日本は属国化されてしまいます。