ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

親王殿下ご誕生は、平成の神風

2006-09-07 10:48:39 | 皇室
 敗戦後、わが国では、皇室の役割が小さくなり、皇室の存在が段々薄れてきていた。これは本来のわが国の姿を見失っているものである。
 GHQは、占領政策の目的を、日本が再び米国及び世界の脅威とならないようにすることにおいた。一言で言えば、日本弱体化のための政策が計画・実行された。
 その際、最大のポイントとされたのが、天皇のご存在である。国史・修身の廃止、神道指令、いわゆる人間宣言、日本国憲法等ーー天皇の権威を引き下げ、天皇と国民の紐帯を弱めることが、一連の日本弱体化政策の核心となっていた。

 GHQは占領統治を円滑に行なうために皇室の存続は認めたものの、皇室を弱体化させようとした。皇族に経済的な圧力が加えられ、直宮以外の11の宮家が廃絶され、51人の皇族が臣籍降下することになった。一気に消滅させようとすると、日本人による抵抗が返ってくるから、徐々に皇室が衰退していくように仕組んだものだろう。
 戦後の皇室は、苦難のスタートを切った。皇室の運命と日本人の運命は、切り離せない。日本の国民は、皇室と同じ道すじを進んできたのである。

 現行の皇室典範は、皇位は皇統に属する男系の男子が継承すると定めている。女性天皇を禁じている。庶子継承や養子は認めていない。
 秋篠宮殿下のお誕生以後、このたびの親王殿下ご誕生まで約41年間、皇室には男子が誕生されていなかった。9方女子が続いた。
 このような事情の下、秘密裏に宮内庁で今後の皇位継承のあり方について検討が行なわれていた。現行憲法に呪縛された官僚と、共産主義・フェミニズムを信奉する学者・活動家が、皇位継承の伝統を変えようと画策した。そこでつくられた青写真を実現するために、一昨年12月、小泉首相の私的諮問機関として、「皇室典範に関する有識者会議」が設立された。
 有識者会議は、わずか10ヶ月ほどの短期間の審議で、昨年11月皇室典範改定案を提出した。
 その報告内容は、①女性天皇を容認する、②第一子(長子)優先とする、③女性宮家を設立するというもの。この案は重大な問題を孕んでいた。この案でいくと、以後、皇室に男のお子様が誕生される可能性があっても、愛子様が天皇となるよう決めてしまうことになる。仮に愛子様がご結婚のできるようにした場合、次の代では、皇統は女系に移ってしまう。これは、2千年以上続く男系継承の伝統を断ち切ることを意味する。

 昨年秋、国民の大多数は、皇室の伝統を知らず、女性天皇と女系天皇の区別も知らなかった。今もまだその深い意味を知らない人が少なくない。知識不足のまま、世論は「愛子様、可愛い」という程度の感じで女性天皇を支持し、女系継承でもよいという方向に傾いていた。「男女平等」「男女同権」という理念から、女性天皇を実現すべきだという主張も、若い世代の意識を巧みにとらえていた。

 小泉首相は今年1月からの通常国会で、有識者会議の答申内容に基づいて、皇室典範を改定するという強硬な姿勢を明らかにした。政治家の多くは、有識者会議の答申内容をよく吟味することなく、多数決によって皇室典範の改定を決めようとしていた。
 こうした危機的な状況で、皇室の伝統、日本の国柄を守ろうという人々から、拙速な改定に反対し、慎重な審議を求める運動が起こった。しかし、国会では、採決を取れば、皇室典範が改定されるという極めて厳しい状況にあった。
 いよいよ国会で本格的な審議が始まろうとしていたところに、2月7日、秋篠宮妃紀子様のご懐妊のニュースが伝えられた。このニュースにより、さしもの小泉首相も慎重な姿勢に変わり、皇室典範改定案の提出は見送りとなった。御懐妊とその知らせは、絶妙なタイミングと感じられた。

 3月7日、日本武道館で、「皇室の伝統を守る1万人大会」が開催された。その際、金美齢氏(台湾、総督府国策顧問)が次のようなことを述べた。
 「紀子様ご懐妊と聞いたとき、一瞬、神風が吹いたと思った。大戦の時、私は台湾にいたが、日本人として生きていた。2600年の歌を歌った。必ず神風が吹くと信じていた。しかし、その時は、神風は吹かなかった。どうして今、その神風が吹いたのか。皇室典範の改定は、大戦よりも日本の骨格を揺るがす国家的危機だからではないかと思った。 
 台湾には、神話がない。400年の移民と流入の歴史のみ。心を合わせてまとまれるものがない。皇室は日本の宝物。それを失うのは、一日でできる。しかし、そうした宝物を持てるには、2666年かかる。台湾にはそれがない。日本人は、どうかこの宝物を守ってほしい。
 このたびの神風は、そのことを日本人一人一人に、しっかり考えるように促していると思う」

 心に刻むべき言葉だろう。

 幸いこのたび、秋篠宮妃紀子様が、男子をご出産なさった。待望の世継の御子がご誕生された。国民は、喜びと安堵をともにすることができた。それとともに、わが国の伝統と文化、国柄を改めて学び、自覚する絶好の機会を、日本人は得ている。この好機に、日本再建のうねりを起こしていこうではないか。

 平成の民の願いに あれ出でし
     世つぎの御子に 神風ぞ吹く
コメント (6)   トラックバック (4)   この記事についてブログを書く
« 【奉祝】 親王殿下ご誕生 | トップ | 富田メモ~まだまだ未解決2 »
最近の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まさに神風 (安頓)
2006-09-07 11:34:49
はじめまして

こんな大事なことを、小泉さんのあの勢いで一気に決めようとする姿勢にに関しては、ひじょうに不信感を抱いていた一人です。



千年以上続いた世界でも類を見ないこの伝統をこれから先のことを考えて安定した皇位継承を…

それは、これから先の人たちが決めることだと思いました。

とりあえずペンディング。

もう一度出してきても今度は前のようには行かないでしょう。

まさに、平成の神風。

とってもうれしくなった機能のニュースでした。
re:まさに神風 (ほそかわ)
2006-09-07 16:44:13
>もう一度出してきても今度は前のようには行かないでしょう。<



 親王様のご誕生後、小泉首相は、いずれ「女系の天皇」を認めざるを得ない旨、言っています。女帝ではなく、女系の天皇。まだこういうことを首相が言っています。彼だけでなく、自民党や官僚の相当部分が、女帝・女系容認という考えを持っているようです。

 伝統と国柄についての理解を深める努力が必要だと思います。

お邪魔します (imacoco)
2006-09-08 10:06:13
ところで、皇室が在ってもかまわないと私は思いますが、問題なのは、天皇を敬って国民の心をまとめよう、という政治的な力、強制する力です。

私のように、紀子さん出産報道特番で、プロ野球中継が中止になり 残念に思う人も大勢いるわけですよ。



気を悪くされるかもしれませんが、皇室賛美の思いを持つ方たちを見ていると、日本がどんどん戦中戦前の不気味な時代に逆戻りして行くように思われます。

非常~に、危機感を持つものです。

大切なことは、日本が先ず平和になることです。

「いつか来た道」へ逆戻りして 戦場に国民を送るような世の中にしない、させないことでしょう・・?

re:お邪魔します (ほそかわ)
2006-09-08 11:48:08
>気を悪くされるかもしれませんが、皇室賛美の思いを持つ方たちを見ていると、日本がどんどん戦中戦前の不気味な時代に逆戻りして行くように思われます。

非常~に、危機感を持つものです。

大切なことは、日本が先ず平和になることです。

「いつか来た道」へ逆戻りして 戦場に国民を送るような世の中にしない、させないことでしょう・・?<



 貴君のようなご意見の方もいらっしゃいますね。私のサイトには、そういう方に読んでいただきたいものをいろいろ挙げています。じっくりお読みいただけると幸いです。

http://homepage2.nifty.com/khosokawa/j-mind10.htm

http://homepage2.nifty.com/khosokawa/j-mind06.htm

http://homepage2.nifty.com/khosokawa/opinion06.htm
はじめまして (ひでまる)
2006-09-10 03:13:16
親王殿下ご誕生おめでとうございます。金美齢さんすばらしいですね。「皇室は日本の宝物」ですか。。。この言葉が外国の方から言われてから気づくとは、日本人としてお恥ずかしい限りです。本来ならば政治家が発せねばならないことです。もちろん次期総理にも。。。
静かに見まもらせて頂きたく (電脳物流)
2006-09-12 01:09:50
ナポレオンによる戦争と南北戦争をへて、戦争は相手の国家を支える国柄を破壊し自らの国家システムの下に組み込むシステム間の戦いとしての様相を深くしました。日本を支配し協力させようとするものは日本の国柄を壊し従属させようとします。日本による協力が経済のみならず軍事的側面に及べば、日本人のもののふのこころを呼び起こすために靖国神社に参拝し、一方で日本国民の自立心の根幹をなす天皇家を滅ぼそうと画策することになります。このような状況になかにお生まれになった親王殿下には、国民の大きな期待がよせられることと思います。それゆえにこそ、親王殿下におかれては、愛情ゆたかで健やかで伸びやかな幼年時代をお過ごしいただきたく、我々国民は静かに適切な距離を保ちつつ見まもらせていただくべきだと存じます。そのためには皇室に依存する気持ちを抑えて、両陛下をはじめ皇族の皆様のご公務の削減を国民の側から促進すべきでしょう。マスコミ報道の過熱は当然ながら避けねばなりません。その上で、我々国民は親王殿下の御代と将来の国民にふさわしい日本と世界を準備するために、一層奮励努力するべきであると思います。

コメントを投稿

皇室」カテゴリの最新記事

4 トラックバック

◎奉祝◎秋篠宮殿下妃殿下に親王殿下ご誕生! (日本の心を育むネットワーク)
                ◎◎奉祝◎◎ ●秋篠宮文仁親王殿下妃殿下     おめでとうございます ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ☆ご皇室に41年ぶり   親王殿下ご誕生    心よりお慶び ...
なみだこぼるる (一燈照隅)
「なにごとのおはしますかはしらねども かたじけなさになみだこぼるる」 西行 西行が伊勢神宮で詠んだと言われている歌です。 西行の解釈とは違うかもしれませんが、今日ほどこの歌が当てはまることは無かったと思います。
名前について (翻訳blog)
 新親王殿下のお名前が「悠仁」に決まった。おめでたい。しかし、必ず「○仁」の形
瑞穂の国よ、永遠なれ・・・そして、皇統は守られた (八田修一・奇跡の言霊ブログ(旧・奇跡の占いブログ))
秋篠宮紀子妃殿下が、無事に皇孫殿下をご出産された。日本国民として、これほど喜ばしい出来事はない。2月7日に書いた妃殿下ご懐妊の記事が間もなくカウント2000に達しようとしているが、今日は読者の方から「親王誕生の予言は見事当たりましたね」とお褒めのメ ...