以前、9月7日放送のテレビ朝日「ワイド・スクランブル」の電話アンケートの結果について書いた。「男系男子のみが天皇に」が34%、「女性天皇を認める」が66%。女帝容認が約3分の2だった。
このアンケートは設問に問題があり、「女性天皇を認める」には、さらに男系継承を堅持することを根本として女帝も認めるという考え方と、女系継承への移行もよしとして女帝を認めるという考え方にわかれる。男系男子のみ、男系継承堅持での女帝容認、女系移行もよしでの女帝容認、と最低選択肢を三つに増やさないと、有効な調査にはならない、と指摘した。
今回は、違うアンケートについて紹介したい。
●『AERA』のアンケート結果
週刊『AERA』(朝日新聞社)の平成18年9月25日号が、皇位継承に関するアンケート結果を載せた。「さまよう皇太子」と題した記事の中である。
このアンケートは、「朝日マリオン・コム」を通して、1,205人から集めたものだという。テレ朝のアンケートが、回答数8万以上であるのに比べて、規模はぐっと小さい。
http://www.asahi-mullion.com/
朝日マリオンの会員は、東京・神奈川・千葉・埼玉で、73%を占める。それゆえ、首都圏の1都3県を中心としたローカルな調査である。また、おそらく会員の多くは、朝日新聞の購読者と考えられる。
調査方法はインターネットによる。回答者の内訳は、性別は女性63%、男性37%で、女性が多い。年代別は50代が28%、40代が26%、30代が21%。これらで75%を占める。40代以上だと71%となるから、中壮年が多い。
つまり、回答者は、首都圏在住で、朝日購読者・中壮年・女性が多いという傾向を持つアンケートである。
さて、『AERA』によるこのアンケートは、9月6日悠仁親王殿下がご誕生された後に、意識調査をしたものである。9つの設問のうち、皇位継承に関することが2問ある。便宜上、この二つに番号を振り、回答結果を示す。
Q1 皇太子さま、秋篠宮さまの次世代の天皇には誰がなってほしいか
秋篠宮家に誕生した親王 41%
皇室典範を改正し、愛子様 34%
皇太子家に男児誕生を期待 16%
その他 9%
Q2 現在の皇室典範で、皇位継承は「男系の男子」に限ると定めていることをどう思うか
女性・女系も認めるべき 41%
男系であれば男女どちらでもいい 23%
男系男子に限るべき 23%
考えたこともない・わからない 7%
その他 6%
この結果に関して、記事は次のように書いている。
「ネット調査で、将来の天皇として、悠仁さまか愛子さまか、それとも皇太子ご夫妻に期待する愛子さまの弟か、だれを望むかを聞いてみた。悠仁さまを望む人が41%で、最も多かった。一方で、男系男子に限られた皇位継承については、「女性・女系も認めるべきだ」が最も多く41%。数字の上では人々の気持ちも、複雑に揺れている」と。
●角度を変えた分析
『AERA』のこの記事は、回答内容の分析が浅い。記事は、「人々の気持ちも、複雑に揺れている」と書いているが、「親王殿下がご誕生されたので、皇太子さま、秋篠宮さまの次世代の天皇は悠仁さまになってほしい。しかし将来のことを考えると、女性・女系も認めるべきだ」と考えている人が多いのかもしれない。
悠仁さまがご誕生されてもなお、「皇室典範を改正し、愛子様」を天皇にという人が、34%いる。「女性・女系も認めるべき」の41%には、この34%の人が多く含まれているのだろうが、個々の回答の内訳は公表されていない。「女性・女系も認めるべき」の41%のうち、女帝・女系を積極的に推進すべきという人が34%程度(ポイントの意味で)、やむをえない場合は女帝・女系も認めるという人が7%程度なのかもしれない。女帝・女系積極派は、全体の3分の1程度にすぎない、と見ることも可能だろう。
私が注目するのは、Q1において、「秋篠宮家に誕生した親王」と答えた人が41%、「皇太子家に男児誕生を期待」という人が16%。合わせると、男系男子による継承を希望する人が57%、と過半数いることである。
また、Q2において、「男系であれば男女どちらでもいい」が23%、「男系男子に限るべき」が23%。合わせると、男系継承の維持を希望する人が46%となる。この数字は、「女性・女系も認めるべき」の41%を上回っている。
男系継承を維持すべきか、女系継承を認めるべきかという二択ではないので、単純に男系維持46%、女系容認41%とはならないものの、男系継承の維持を希望する人が、女系容認を上回っているのである。
これを整理すると、以下のようになる。
Q1の別集計
男系男子による継承を希望する 57%
皇室典範を改正し、愛子様 34%
その他 9%
Q2の別集計
男系継承の維持を希望する 46%
女性・女系も認めるべき 41%
考えたこともない・わからない 7%
その他 6%
『AERA』の記事の書き方では、こういうことがまったくわからない。もし私がしたような分析を載せたら、読者の印象は大きく変わるだろう。記事は「人々の気持ちも、複雑に揺れている」とぼかした書き方をしているが、自分たちの期待と異なる調査結果はあいまいにして、世論を誘導しようという意図があるのではないか。
●テレ朝の調査との比較
テレビ朝日「ワイド・スクランブル」のアンケート結果と比較すると、次のようなことがわかる。
『AERA』は「男系男子に限るべき」が23%だが、テレ朝は「男系男子のみが天皇に」が34%。テレ朝のほうが5割増近く多い。
女性天皇については、『AERA』は「女性・女系も認めるべき」41%と「男系であれば男女どちらでもいい」23%を合わせると、女帝容認は64%。テレ朝は「女性天皇を認める」が66%。こちらは、ほぼ近い数字である。テレ朝のアンケートでは、男系継承の維持を前提とした女帝容認が、どれくらいいるかはわからない。
『AERA』のアンケートについては、最初に回答者の地域性、購読しているだろう新聞、性別、年代構成について書いた。回答者は、首都圏在住で、朝日購読者・中壮年・女性が多いという傾向がある。この傾向を補正するようなアンケートを行ったら結果はどうだろうか。
つまり、回答者が男性を半分に、年代別は若者と高齢者をもっと多く、首都圏に偏らずに地方都市・農村部を4分の3に、購読紙は朝日以外の読者もバランスよく、と補正したアンケートを行なったら、どういう結果になるか。私の予想では、男系継承の維持を希望する人は過半数となり、男系男子のみによる継承を希望する人は3割を超えるのではないかと思う。
上記のアンケートが国民意識の現状をどの程度、反映しているかわからないが、悠仁親王殿下のご誕生により、大きな流れが変わりつつあることは、つかめると思う。
このアンケートは設問に問題があり、「女性天皇を認める」には、さらに男系継承を堅持することを根本として女帝も認めるという考え方と、女系継承への移行もよしとして女帝を認めるという考え方にわかれる。男系男子のみ、男系継承堅持での女帝容認、女系移行もよしでの女帝容認、と最低選択肢を三つに増やさないと、有効な調査にはならない、と指摘した。
今回は、違うアンケートについて紹介したい。
●『AERA』のアンケート結果
週刊『AERA』(朝日新聞社)の平成18年9月25日号が、皇位継承に関するアンケート結果を載せた。「さまよう皇太子」と題した記事の中である。
このアンケートは、「朝日マリオン・コム」を通して、1,205人から集めたものだという。テレ朝のアンケートが、回答数8万以上であるのに比べて、規模はぐっと小さい。
http://www.asahi-mullion.com/
朝日マリオンの会員は、東京・神奈川・千葉・埼玉で、73%を占める。それゆえ、首都圏の1都3県を中心としたローカルな調査である。また、おそらく会員の多くは、朝日新聞の購読者と考えられる。
調査方法はインターネットによる。回答者の内訳は、性別は女性63%、男性37%で、女性が多い。年代別は50代が28%、40代が26%、30代が21%。これらで75%を占める。40代以上だと71%となるから、中壮年が多い。
つまり、回答者は、首都圏在住で、朝日購読者・中壮年・女性が多いという傾向を持つアンケートである。
さて、『AERA』によるこのアンケートは、9月6日悠仁親王殿下がご誕生された後に、意識調査をしたものである。9つの設問のうち、皇位継承に関することが2問ある。便宜上、この二つに番号を振り、回答結果を示す。
Q1 皇太子さま、秋篠宮さまの次世代の天皇には誰がなってほしいか
秋篠宮家に誕生した親王 41%
皇室典範を改正し、愛子様 34%
皇太子家に男児誕生を期待 16%
その他 9%
Q2 現在の皇室典範で、皇位継承は「男系の男子」に限ると定めていることをどう思うか
女性・女系も認めるべき 41%
男系であれば男女どちらでもいい 23%
男系男子に限るべき 23%
考えたこともない・わからない 7%
その他 6%
この結果に関して、記事は次のように書いている。
「ネット調査で、将来の天皇として、悠仁さまか愛子さまか、それとも皇太子ご夫妻に期待する愛子さまの弟か、だれを望むかを聞いてみた。悠仁さまを望む人が41%で、最も多かった。一方で、男系男子に限られた皇位継承については、「女性・女系も認めるべきだ」が最も多く41%。数字の上では人々の気持ちも、複雑に揺れている」と。
●角度を変えた分析
『AERA』のこの記事は、回答内容の分析が浅い。記事は、「人々の気持ちも、複雑に揺れている」と書いているが、「親王殿下がご誕生されたので、皇太子さま、秋篠宮さまの次世代の天皇は悠仁さまになってほしい。しかし将来のことを考えると、女性・女系も認めるべきだ」と考えている人が多いのかもしれない。
悠仁さまがご誕生されてもなお、「皇室典範を改正し、愛子様」を天皇にという人が、34%いる。「女性・女系も認めるべき」の41%には、この34%の人が多く含まれているのだろうが、個々の回答の内訳は公表されていない。「女性・女系も認めるべき」の41%のうち、女帝・女系を積極的に推進すべきという人が34%程度(ポイントの意味で)、やむをえない場合は女帝・女系も認めるという人が7%程度なのかもしれない。女帝・女系積極派は、全体の3分の1程度にすぎない、と見ることも可能だろう。
私が注目するのは、Q1において、「秋篠宮家に誕生した親王」と答えた人が41%、「皇太子家に男児誕生を期待」という人が16%。合わせると、男系男子による継承を希望する人が57%、と過半数いることである。
また、Q2において、「男系であれば男女どちらでもいい」が23%、「男系男子に限るべき」が23%。合わせると、男系継承の維持を希望する人が46%となる。この数字は、「女性・女系も認めるべき」の41%を上回っている。
男系継承を維持すべきか、女系継承を認めるべきかという二択ではないので、単純に男系維持46%、女系容認41%とはならないものの、男系継承の維持を希望する人が、女系容認を上回っているのである。
これを整理すると、以下のようになる。
Q1の別集計
男系男子による継承を希望する 57%
皇室典範を改正し、愛子様 34%
その他 9%
Q2の別集計
男系継承の維持を希望する 46%
女性・女系も認めるべき 41%
考えたこともない・わからない 7%
その他 6%
『AERA』の記事の書き方では、こういうことがまったくわからない。もし私がしたような分析を載せたら、読者の印象は大きく変わるだろう。記事は「人々の気持ちも、複雑に揺れている」とぼかした書き方をしているが、自分たちの期待と異なる調査結果はあいまいにして、世論を誘導しようという意図があるのではないか。
●テレ朝の調査との比較
テレビ朝日「ワイド・スクランブル」のアンケート結果と比較すると、次のようなことがわかる。
『AERA』は「男系男子に限るべき」が23%だが、テレ朝は「男系男子のみが天皇に」が34%。テレ朝のほうが5割増近く多い。
女性天皇については、『AERA』は「女性・女系も認めるべき」41%と「男系であれば男女どちらでもいい」23%を合わせると、女帝容認は64%。テレ朝は「女性天皇を認める」が66%。こちらは、ほぼ近い数字である。テレ朝のアンケートでは、男系継承の維持を前提とした女帝容認が、どれくらいいるかはわからない。
『AERA』のアンケートについては、最初に回答者の地域性、購読しているだろう新聞、性別、年代構成について書いた。回答者は、首都圏在住で、朝日購読者・中壮年・女性が多いという傾向がある。この傾向を補正するようなアンケートを行ったら結果はどうだろうか。
つまり、回答者が男性を半分に、年代別は若者と高齢者をもっと多く、首都圏に偏らずに地方都市・農村部を4分の3に、購読紙は朝日以外の読者もバランスよく、と補正したアンケートを行なったら、どういう結果になるか。私の予想では、男系継承の維持を希望する人は過半数となり、男系男子のみによる継承を希望する人は3割を超えるのではないかと思う。
上記のアンケートが国民意識の現状をどの程度、反映しているかわからないが、悠仁親王殿下のご誕生により、大きな流れが変わりつつあることは、つかめると思う。








朝日は天皇を廃止しようと必死なんですね。
正確なアンケートなら最初に、男系・女系・女性の違いを理解していますか?と聞かなければいけません。
理解していない人間に質問しても、まともな答が返ってくるはずがありません。
それを分かっていて、敢えて掲載するのですから、自ら「いい加減なアンケートです」と言っているのと同じですね。
朝日は最近焦りがあるように感じます。
まささんが指摘されている女系の意味と皇室の伝統を理解していない人達、
さらにフェミニスト(フェミニズム原理主義者)や共産主義者等をのぞけば、
男系継承が実際に不可能だろうと考えているからで、
具体的な実現方法が示されれば、殆どが男系継承希望になると思います。
あと、雅子様が苦労されておられる印象が強い為だと思います。
皇族の方々の負担を最小限にする配慮が重要です。
NHKの番組をめぐる安倍晋三氏・中川昭一らの言動の報道の問題など、重大な過失が続いていますね。朝日信奉者の間でも信頼が落ちています。
近年、購読部数が落ちていますね。日本ABC協会によると、平成18年3月現在807万部。10年ほど前に比べると、25万部くらい減っています。4大全国紙のなかでは、一番の落ち込みです。
今度は、朝日が捏造報道をした安倍氏が首相となりました。中川氏も政調会長という要職です。ますます焦ってボロを出し、社運衰退の道を進むような気がします。
安倍政権の下で、新たな超党派の議員連盟が発足しますね。「皇室の伝統を守る国会議員の会」(仮称)会長には島村宣伸元農水相が内定とか。旧宮家の皇族復帰・皇籍獲得、現宮家の継承を含めた方策が、政策・立法レベルで検討されるようです。研究・議論の過程が、マスメディアを通じて報道されていくと、具体的な実現方法のあることが、国民に知られるようになるでしょう。それによって、男系による皇位継承の安定を求める人が、増えていくことが期待できます。
>あと、雅子様が苦労されておられる印象が強い為だと思います。<
雅子様は、いずれ皇后陛下となる立場にあるお方ですから、その自覚をしっかりお持ちになって、お役目に努めていただきたいと思います。
悠仁親王殿下のご誕生が、「もう今の皇族に男子は誕生しない」という皇室典範改定(改悪)派の前提条件を覆した事は大きいと思います。ただ今後私が懸念するのが、メディアが今後皇太子殿下と秋篠宮殿下をさかんに対立の構図に引き込もうとするのではないか、ということです。改悪派が今後それでも「女系継承」を進めようとするなら、逆にこの対立を煽らない手は無い、と思えるからです。現にこのAREAの記事のタイトルも、「さまよう皇太子」と皇太子殿下が皇室内で孤立している印象を与えるような印象があります。私は「皇位の男系維持」は皇室全体の総意であると確信しているので、少なくとも皇族方がこのような報道に惑わされる事は無いと考えていますが、このような報道が今後増える事があれば注意する必要がある様に思います。
既に心ないマスコミが、東宮と秋篠宮の間に争いがあるかのように書いていますね。タレントのゴシップねたのごとくです。貴君のご指摘のように、女系継承を進めようとする勢力は、対立を煽ろうとしているのでしょう。国民は、この手の報道に惑わされないように注意する必要があると思います。