ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

文在寅は日米に背き、北朝鮮との合体を目指す6

2019-09-21 13:29:52 | 国際関係
●文在寅は朝鮮労働党の秘密党員か

 先に文在寅大統領について、朝鮮労働党の秘密党員であるという疑惑があると書いた。ジャーナリストで元日本共産党国会議員秘書の篠原常一郎氏は、月刊誌「Hanada」(令和元年10月号)に、「文在寅に朝鮮労働党秘密党員疑惑」という爆弾記事を載せた。
 記事によると、2014年6月15日、韓国にいる朝鮮労働党の秘密党員が、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長宛に忠誠を誓う誓詞文を送っていた。誓詞文には40個人、団体の名前が添えられている。その中に、文在寅大統領の名があるという。
 篠原氏によると、2000年6月15日、韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日総書記が首脳会談を行い、連邦制での南北統一を互いに協力することで共同声明を出した。その14年後に『南北首脳会談14周年』を記念して、韓国の朝鮮労働党秘密党員が、金正恩委員長に祝意と忠誠を示す誓詞文を送った。
誓詞文は「敬愛する金正恩将軍様に謹んで捧げます」という書き出しで始まり、10箇条の誓約を立てている。その内容に次のような文章がある。

 「栄光の朝鮮労働党に限りなく忠実な南の地の革命戦士である我々は偉大な指導者金正恩将軍様に次のように固く盟誓いたします」
「1.歴史的な6・15北南共同宣言発表14周年を迎えて、我々南朝鮮の革命戦士は(中略)共和国南半分で朴槿惠傀儡徒党の自由民主主義体制を叩き潰し、全朝鮮半島に主体思想を実現するのに、一命を藁のように捧げます」
「5.我々は、南側政府の警察、検察など司法部と行政部に浸透し、政府の行政機能を麻痺させ、金正恩将軍様の指導と領導に従うようにいたします」
「9.我々は、いったん有事にはまず第一に軍および警察の武器庫を襲撃し、銃を奪って南朝鮮の国軍、警察、情報機関などを襲撃し、右翼反動勢力を射殺し、金正恩将軍の挙族的な南朝鮮革命と統一戦争に合勢します」

 以上の主旨は、革命によって自由民主主義体制を倒し、主体思想の下で南北統一を目指すということである。この誓詞文に、文在寅大統領の名前が記されている。その他、国情院院長の林東源、盧武鉉政権時代の法務部長官の康錦肅、オーストリア代理大使の李相哲、著名な学者、芸術家、歌手等が名を連ねているという。
 篠原氏は、「すでに、誓詞文に掲げられた誓約は実行に移されつつあるとみています。娘の大学不正入学疑惑が報じられた法務部長官のチョグク氏は文大統領の側近ですが、彼も主体思想の信奉者と言われています。現在、裁判官や判事に主体思想派が送り込まれています。検察解体を狙っているのです」と述べている。
 篠原氏の記事は、ハングル語に訳されて韓国内で読まれており、衝撃が走っているという。今後、韓国の保守系メディアが報道し、韓国国会で追及が行われることが期待される。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190919-00583558-shincho-kr&fbclid=IwAR1GZQoZPMD8GITbqFeMZNAC-IjBu_K8YopJZSJNsmYKjCUIXmRWfefPHaY

●防衛ラインが38度線から対馬海峡まで下がる

 今、東アジアでは、南方で香港の自由を中華共産主義から守れるか、北方で韓国の民主主義を中朝全体主義から守れるかという歴史的な戦いが繰り広げられている。この戦いは、10年から30年後の日本の運命に関わる戦いである。日本人は長期的な展望を持って、香港の民主化勢力を応援し、韓国の反北反共勢力と連携すべきである。
 文大統領は、8月15日、光復節の演説で、「任期内に(南北)統一に向けて歩む」「2032年にはソウル-平壌共同五輪を成功開催し、45年には1つになった国(One Korea)として世界に位置づけられる」と宣言した。中国で作成された2050年の東アジアの予想地図では、朝鮮半島は「朝鮮省」として、中国の一部になっている。文氏の構想のように2045年に北朝鮮との統一国家が出来たならば、その後、統一朝鮮は中国に併合されてしまうだろう。
日本人は、近いうちに、わが国の安全保障の防衛ライン、すなわち非武装地帯(DMZ)は38度線から対馬海峡まで下がるということを想定して、わが国は自国の国防体制をしっかり整える必要がある。
 わが国の国民の多くは、韓国は反日ではあっても、北朝鮮に向かっては、ともに自由とデモクラシーを守る友好勢力と考えて来た。冷戦終了後、韓国軍が常に日本を「仮想敵」として軍備の増強を進めてきたことは、よく知られていない。この点について、軍事ジャーナリスト・田岡俊次氏が「AERA」2019年9月2日号の記事に、詳しく書いている。要点を抜粋する。
 「たとえば韓国海軍が87年、ドイツに209型潜水艦(潜航時1300トン)3隻を発注した際には、議会で『日本の通商路を遮断するため』と説明した。07年には1万9千トン級のヘリコプター空母を就役させ、『独島(ドクト)』(竹島の韓国名)と命名。日本との対決姿勢を示している」
 「また韓国空軍は1千キロ圏での制空権確保を目標としており、その圏内には東京が入る。韓国空軍の代表が米国防総省を訪れ、空中給油機の売却を要請したこともある。米国側が『北朝鮮の奥行きは300マイル程度。給油機は不要では』と問うと、『東京を爆撃する際に必要だ』と言い放ったという。国防総省の担当者は驚いて日本側にそれを伝え、給油機は売らなかった。
 だが韓国空軍は欧州のエアバス社製のA330給油機4機を発注、最初の1機は昨年11月に到着した。韓国空軍は『独島防衛に有効』と言っている。このほか、爆弾や対地ミサイルを最大11トン積める複座の戦闘爆撃機F15E(韓国用はF15K)59機を保有する。かのB29の最大9トンを上回る積載能力で、戦闘行動半径は1250キロ。空中給油無しでも東京を爆撃できる。
 現在韓国空軍は戦闘機、戦闘爆撃機計590機を持ち、航空自衛隊の330機をはるかにしのぐ」
 「さらに韓国は、射程800キロで名古屋まで届く弾道ミサイル『玄武2C』や射程1500キロの巡航ミサイル『玄武3C』を開発している。北朝鮮の奥行きは500キロ、韓国から北京までは900キロあまりだから、1500キロの射程は日本全土を射程内に入れるためと考えられる」
 「韓国陸軍は人員49万人で、米陸軍の46万7千人を上回り、陸上自衛隊の3.6倍だ」
https://dot.asahi.com/aera/2019090200053.html?page=1

 日本人は、日本を「仮想敵国」として強大な攻撃的戦力を持つ韓国が、今後、北朝鮮と合同して日本に牙をむく日が近づいていることを、真剣に考える必要がある。核兵器を持った統一朝鮮が、日本に強大な圧力をかけてくるという危険を、日本人は感知しなければならない。現行憲法を改正することなくして、日本を守れない。日本人の生命も財産も守れない。誇りも文化も守れない。日本人は、そのことに目ざめるべきである。(了)

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 細川一彦著『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1

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