ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

外国人政策11~憲法改正が一層重要に

2019-03-09 09:45:06 | 移民
 最終回。

●結びに~憲法改正が一層重要に

 4月からの外国人労働者受け入れ拡大の開始を前にして、ここで真剣に考えなければいけないのは、わが国は、未だ日本人自らの手による憲法の改正ができていないことである。
 わが国は、戦後、外国から憲法を押しつけられ、それを今日まで改正できずに来ている。今の憲法には、日本の国柄・伝統・歴史が書かれていない。どこの国の憲法かわからないような内容になっている。戦勝国によって国防に規制がかかられ、自国の存立を他国に委ねさせられている。国民には納税と教育の義務しかなく、国家への忠誠や国防の義務がない。そのため、日本は独立主権国家としての要件を欠いており、日本人は国家・国民・国防の意識が薄弱となっている。
 「あなたは戦争になったら、自分の国を守るために戦いますか」という国際的なアンケートが行われた。その結果、日本は最下位だった。戦うという人は15%しかいなかった。多くの国では、50~60%以上の人が戦うと答えている。日本の平和と繁栄のためには、国民の意識を高め、憲法を改正して、国のあり方を根本から立て直すことが先決問題である。
 日本の平和と繁栄のためには、この憲法を改正して、国のあり方を根本から立て直すことが先決問題である。
 ヨーロッパ諸国のように、自らの手で作った憲法を持ち、国家・国民・国防の意識がしっかりしている国であっても、外国人移民が多くなりすぎると、彼らをうまく同化することが出来ず、対立や分断を生じ、テロが頻発するようになっている。日本は、いまの憲法のもとで、なし崩し的に外国人労働者を多く受け入れれば、国家が崩壊してしまう恐れがある。
 だが、わが国は、憲法の改正が出来ていないのに、外国人労働者の受け入れ拡大を決めてしまった。こうなったからには、憲法の全面的な改正を急ぎ、国のあり方を根本から立て直さなくてはならない。私は、今回の外国人労働者の受け入れ拡大によって、憲法改正の重要性が一層高まったと考える。自衛隊の明記、緊急事態条項の新設等だけでなく、全面的な改正が必要である。
 安倍首相は、1月30日通常国会の代表質問に答えて、憲法改正の必要性を訴えた。自民・維新は前向きだが、公明・立憲は憲法改正に触れもしなかった。国会で議論がされるように働きかけていかなければならない。
 日本人が日本精神に目覚め、日本とはどういう国であるかを、憲法に明記し、自らの国家・国民・国防の意識を高めることが必要である。日本はどういう国柄・伝統・歴史を持つ国であり、これからどういう理想に向かって進むのか。それを憲法に書き込むことは、日本人の自覚を高めることになる。
 在留外国人が日本語を学び、日本の文化を身に付けてもらうには、まず日本人自身が自国の言語・国柄・伝統・文化・歴史を学び、それを外国人に伝えられるようにならなくてはいけない。そのための教育を学校や社会でしっかり行うことが必要である。日本人が自覚を高めることが、外国人が日本の国柄・伝統・歴史を学んで、日本の平和と繁栄のために貢献する国民となってもらうことにつながる。そのためにも憲法の改正が必要である。
 これを欠いたまま、外国人労働者を多数受け入れ、一般永住者を増やしてしまうと、日本は独自の国柄・伝統・歴史を失い、日本としての特徴や美点を失ってしまうだろう。
 また、憲法の改正において、国民には国防の義務と国家への忠誠の義務があることを定めるべきである。憲法に国民には国防の義務があると定めないと、日本国籍を取った外国人が、元の祖国と日本の間で紛争が起った時に、元の祖国のために裏切り行為をする可能性がある。また、わが国には、スパイ防止法がなく、スパイ天国といわれる。憲法に国家への忠誠の義務を定めないと、外国人が日本国籍を取って元の祖国を利するためにスパイ行為をする可能性がある。憲法をしっかり改正しないまま、外国人を多数受け入れ、一般永住権を与え、さらに地方参政権を与えたり、国籍まで簡単に与えるようなことをすれば、日本は亡国に至る。まさに自滅行為である。
 憲法の改正に関して、最も必要なことは、日本人自身の手で新しい憲法をつくる意志を持つことである。それにはまず日本人は、世界に比類ない国柄・伝統・歴史に誇りを持ち、先祖代々受け継がれてきた日本精神を取り戻さなければならない。(了)