ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

本日は「建国記念の日」

2011-02-11 09:19:29 | 時事
 本日は「建国記念の日」である。日本人は本年の「建国記念の日」を国家的な危機の中で迎えた。わが国の政治は混迷を深めている。「政治とカネ」の問題、首相のリーダーシップのなさ、出口の見えないデフレの進行等。国民は、日本の将来に不安を持っている。そこに昨年9月尖閣沖中国漁船衝突事件が起こった。政府は中国を相手に、まともな外交ができなかった。さらにロシアの大統領が北方領土を訪問した。政府は抗議らしい抗議もせず、ロシアは実効支配を強めている。国民は、日本の状態に自信を失いつつある。
 一体、日本という国はこんなに無様な国だったのか。日本人はこれほど情けない国民だったのか。歴史を紐解くならば、本来の日本、もともとの日本人は、現在の姿とは大きく異なるものだったことがわかる。明治維新や幕末の日本を知るのも良い。信長・秀吉・家康の時代の日本人を学ぶのも良い。聖徳太子の事績に触れるのも良い。さらに遡って、日本建国の由来に思いをはせるならば、悠久の時を超えて、日本と日本人の原像がよみがえってくるだろう。
 拙稿を参考に供したい。「2月11日は、日本建国の日」と題した一文である。
http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/d/20100211

 西岡武夫参院議長は、数日前、政府主催の祝賀式典を行うべきだとする書簡を菅直人首相あてに出した。西岡氏は「いやしくも国家の基本精神に関する国の祝日である以上、政府が率先してこの日を祝うことは、極めて当然のことであると思われる」と記している。政府はわが国の政府である。政権を担うのが何党であれ、日本の政党である。日本建国を記念する祝日を、政府が率先して祝うことは、西岡氏が提言するように「極めて当然のこと」である。日本の建て直しは、日本建国の由来を知り、その伝統に誇りを持つことから始まる。政府が式典を主催するとともに、建国の由来を教科書に記載し、青少年に教育すべきである。

 以下は報道のクリップ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●産経新聞 平成23年2月6日

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110206/plc11020603090001-n1.htm
建国記念の日 政府が主催し祝うべきだ
2011.2.6 03:08

 11日の「建国記念の日」を前に、西岡武夫参院議長が政府主催の祝賀式典を行うべきだとする書簡を菅直人首相あてに出した。
 書簡では「いやしくも国家の基本精神に関する国の祝日である以上、政府が率先してこの日を祝うことは、極めて当然のことであると思われる」と記されている。
 まったくその通りだ。西岡氏の主張が一刻も早く受け入れられ、政府主催の式典が実現することを強く望みたい。
 「日本書紀」によれば紀元前660年、初代神武天皇が橿原宮(奈良県)で即位した。現行暦に直せば2月11日にあたり、その日をもって日本の国づくりが始まったのである。
 神話につながる建国の物語は、その後の日本の歴史を連綿と生き続けた。王朝が断絶し次々交代する国がほとんどのなかで、奇跡ともいえるほどまれな例となったのは、私たちの祖先が、建国の歴史とともに一系の天皇を戴(いただ)くことに畏敬の念と誇りを持ち続けたからにほかならない。
 明治政府は2月11日を紀元節と定めて祝日にしたが、先の敗戦後、GHQ(連合国軍総司令部)により廃止された。軍国主義排除の名の下に記紀の説話を遠ざけるかのような学校教育が行われ、若い世代から祖国愛の芽が摘まれる結果にもなった。
 昭和41年の祝日法改正で2月11日は「建国記念の日」として復活した。その後、民間団体を中心に奉祝行事が行われ、政府も財団法人主催の「建国記念の日を祝う国民式典」を後援し、例外はあったものの首相も出席した。
 ところが同式典が中止された平成17年以降は、政府自らが建国記念の日を祝わないという異常な事態が続いている。「建国をしのび、国を愛する心を養う」との祝日法の規定を思うまでもなく、実に残念と言わざるを得ない。
 現在のわが国は、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に象徴されるように、国土や国益が他国によって侵犯されかねない局面にある。しかし日本人が、建国の歴史と皇室を戴くことを誇りとし精神的支柱として連帯感を保てれば、国難は必ずや乗り越えられよう。
 国を守る重責を負った首相には何より、日本人としての志を高く持ったうえで、西岡氏の提言に応えるよう願ってやまない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――