本日、午後3時より東京・永田町の憲政記念館で「天皇陛下ご会見の政治利用を糾弾する緊急国民集会」が開催された。主催は日本会議・日本会議国会議員懇談会、共催は日本会議地方議員連盟・日本女性の会である。
私は、同僚・友人とともに参加してきた。簡単に報告したい。
国歌斉唱に続いて、開会の辞が日本会議会長・三好達氏によって述べられた後、主催者を代表して日本会議国会議員懇談会会長・平沼赴夫氏が挨拶した。続いて、各界からの提言に移り、元内閣総理大臣・安倍晋三氏、自由民主党政調会長・石破茂氏、改革クラブ国対委員長・大江康弘氏、初代内閣安全保障室長・佐々淳行氏、評論家・石平氏、日本大学教授・百地章氏が発言した。日本を憂え、皇室を思う方々の熱い訴えに、私はしばしば感涙した。そこで聴き学んだことは、現在連載中の「天皇陛下を利用する暴君・小沢一郎」に反映したい。
集会は、決議文朗読に入り、日本会議東京都議会議員懇談会会長・小礒明氏が文案を朗読し、満場われんばかりの拍手をもって採択された。決議文は、安倍元首相に手渡され、安倍氏は「これから首相官邸に行って、鳩山首相にしっかりと伝えたい」と力強く応えた。
年末多忙の時期、また平日昼に行う緊急集会であるにもかかわらず、多数が参集し、場内は通路や演壇前にまで人が溢れた。参加者は1千名と発表された。
発言の機会はなかったが、壇上にチベット出身のペマ・ギャルポ氏、世界ウイグル会議日本代表のイリハム・マハムティ氏も列席していることが紹介された。
以下、集会で採択された決議文を掲載する。
●天皇陛下ご会見の「政治利用」を糾弾する緊急国民集会決議
天皇陛下には、さる十二月十五日、中国の習近平国家副主席とご会見になった。陛下のご高齢とご多忙などを配慮して守られてきた「1ヵ月ルール」を政府・民主党が蹂躙して実現した異例の会見である。
今回の会見について政府は「1ヵ月ルール」を理由に一度、正式に断っている。ところが中国側は「ルール違反」を認めながらもこれに納得せず、「会見が実現するかどうかの一点に習副主席訪日の成否はかかっている」として、あからさまにルールを無視する理不尽な要求を繰り返した。政府はこれに屈し、「日中関係は政治的に重要である」とする、まさしく政治的な理由から特例を認めてしまったのである。
いうまでもなく政府は、こうした他国による「政治利用」から天皇陛下をお守りしなければならない立場にある。にもかかわらず、中国側の意に副って再三にわたり宮内庁に対して圧力をかけた政府の行動は、国であれ人であれ、公平無私、つねに分け隔てなく接してこられた天皇陛下の国際親善の原則を根底から損うものであり、国民世論の反発を招くのも当然だと言わねばならない。
ところが、日ごとに高まる批判に対して鳩山首相は「国民挙げて、将来のリーダーになれる可能性の高い方を、もっと喜びの中でお迎えすべきだ」とうそぶいた。驚くべきことに、他国による陛下の「政治利用」を政治的な理由から承認してしまった政府もまた、陛下を「政治利用」したことにほかならないことへの責任と反省は、全く見られないのである。
民主党の小沢幹事長にいたっては、「天皇陛下の(国事)行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるんだ」と揚言した。しかし、このような憲法解釈は全くの誤りだというほかない。外国要人とのご会見は国事行為ではなく、象徴としての公的行為である。そして、陛下の公的行為は、内閣の「助言と承認」によってなされるものではない。あたかも内閣が陛下に命令することができるかのごとき不遜きわまる小沢発言を断じて容認することはできない。
さらに、小沢幹事長は十二月十一日、外遊先の韓国においても「ご訪韓は時期尚早」という宮内庁の意向を無視して、「韓国の皆さんが受け入れ、歓迎してくださるなら結構なことだ」と、ご訪韓を快諾するかのような発言を行った。一介の政党幹事長に、天皇陛下の外国ご訪問を云々する権限などあるはずもなく、甚だしい越権行為である。
ここに、政府・民主党による陛下の「政治利用」を断乎糾弾し、その責任を厳しく追及するとともに、近い将来その計画が具体化される危険のある天皇陛下のご訪韓計画に強く反対するものである。
右、決議する。
平成二十一年十二月二十一日
日本会議・日本会議国会議員懇談会・日本会議地方議員連盟・日本女性の会
私は、同僚・友人とともに参加してきた。簡単に報告したい。
国歌斉唱に続いて、開会の辞が日本会議会長・三好達氏によって述べられた後、主催者を代表して日本会議国会議員懇談会会長・平沼赴夫氏が挨拶した。続いて、各界からの提言に移り、元内閣総理大臣・安倍晋三氏、自由民主党政調会長・石破茂氏、改革クラブ国対委員長・大江康弘氏、初代内閣安全保障室長・佐々淳行氏、評論家・石平氏、日本大学教授・百地章氏が発言した。日本を憂え、皇室を思う方々の熱い訴えに、私はしばしば感涙した。そこで聴き学んだことは、現在連載中の「天皇陛下を利用する暴君・小沢一郎」に反映したい。
集会は、決議文朗読に入り、日本会議東京都議会議員懇談会会長・小礒明氏が文案を朗読し、満場われんばかりの拍手をもって採択された。決議文は、安倍元首相に手渡され、安倍氏は「これから首相官邸に行って、鳩山首相にしっかりと伝えたい」と力強く応えた。
年末多忙の時期、また平日昼に行う緊急集会であるにもかかわらず、多数が参集し、場内は通路や演壇前にまで人が溢れた。参加者は1千名と発表された。
発言の機会はなかったが、壇上にチベット出身のペマ・ギャルポ氏、世界ウイグル会議日本代表のイリハム・マハムティ氏も列席していることが紹介された。
以下、集会で採択された決議文を掲載する。
●天皇陛下ご会見の「政治利用」を糾弾する緊急国民集会決議
天皇陛下には、さる十二月十五日、中国の習近平国家副主席とご会見になった。陛下のご高齢とご多忙などを配慮して守られてきた「1ヵ月ルール」を政府・民主党が蹂躙して実現した異例の会見である。
今回の会見について政府は「1ヵ月ルール」を理由に一度、正式に断っている。ところが中国側は「ルール違反」を認めながらもこれに納得せず、「会見が実現するかどうかの一点に習副主席訪日の成否はかかっている」として、あからさまにルールを無視する理不尽な要求を繰り返した。政府はこれに屈し、「日中関係は政治的に重要である」とする、まさしく政治的な理由から特例を認めてしまったのである。
いうまでもなく政府は、こうした他国による「政治利用」から天皇陛下をお守りしなければならない立場にある。にもかかわらず、中国側の意に副って再三にわたり宮内庁に対して圧力をかけた政府の行動は、国であれ人であれ、公平無私、つねに分け隔てなく接してこられた天皇陛下の国際親善の原則を根底から損うものであり、国民世論の反発を招くのも当然だと言わねばならない。
ところが、日ごとに高まる批判に対して鳩山首相は「国民挙げて、将来のリーダーになれる可能性の高い方を、もっと喜びの中でお迎えすべきだ」とうそぶいた。驚くべきことに、他国による陛下の「政治利用」を政治的な理由から承認してしまった政府もまた、陛下を「政治利用」したことにほかならないことへの責任と反省は、全く見られないのである。
民主党の小沢幹事長にいたっては、「天皇陛下の(国事)行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるんだ」と揚言した。しかし、このような憲法解釈は全くの誤りだというほかない。外国要人とのご会見は国事行為ではなく、象徴としての公的行為である。そして、陛下の公的行為は、内閣の「助言と承認」によってなされるものではない。あたかも内閣が陛下に命令することができるかのごとき不遜きわまる小沢発言を断じて容認することはできない。
さらに、小沢幹事長は十二月十一日、外遊先の韓国においても「ご訪韓は時期尚早」という宮内庁の意向を無視して、「韓国の皆さんが受け入れ、歓迎してくださるなら結構なことだ」と、ご訪韓を快諾するかのような発言を行った。一介の政党幹事長に、天皇陛下の外国ご訪問を云々する権限などあるはずもなく、甚だしい越権行為である。
ここに、政府・民主党による陛下の「政治利用」を断乎糾弾し、その責任を厳しく追及するとともに、近い将来その計画が具体化される危険のある天皇陛下のご訪韓計画に強く反対するものである。
右、決議する。
平成二十一年十二月二十一日
日本会議・日本会議国会議員懇談会・日本会議地方議員連盟・日本女性の会