仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」第8回 / 箱根合宿特別篇

2014-09-16 03:59:33 | ※ 四谷会談
お待たせしました、人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」の第8回です。夏期休暇中の某日、箱根は湯ノ花温泉ホテルにて喋り倒した特別篇、あまりに長すぎてファイル変換ができなかったため、無理矢理2つに分割してお届けします。

前半は、「箱根怪談」。工藤健一さんが学生時代に体験したある現象をめぐって、研究者は〈神秘〉とどう向き合うべきか、メンバーそれぞれの個人的な体験から語ってゆきます。また、河野哲也さんの近著『境界の現象学』への理解から、上智大学周辺の現代怪談とその成り立ちをめぐる考察まで、一見何の繋がりもないかにみえつつ、実は極めて一貫性のあるトークが展開されます。
後半は、「亡霊の歓待へ」。前半に引き続き上智周辺の怪談の解釈から、日野啓三への言及を手がかりとして、『境界の現象学』の提示した視点をさらに深めてゆきます。また、話はそこから歓待の問題へ。近代国民国家の非歓待的なありよう、そして道を切り開いてきた先人たちの歓待のさま。やはり今回は、メンバーそれぞれの個人的な思いが爆発します。
少々手前勝手な内容ですが、議論の密度は、その日、ホテルの外を覆い尽くした夜霧くらいに濃密であったようです。ご容赦のうえ、お楽しみください。
さて、次回は上智の研究室にスタジオを戻し、ビッグ・ゲストを迎えて『銀河鉄道の夜』を語ります。ご期待ください。

《第8回収録関係データ》
【収録日】 2014年8月某日
【収録場所】 箱根湯ノ花温泉ホテル
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/工藤健一(トーク:歴史学・日本中世史)/岩崎千夏(トーク:日­本文学・中国語)/堀郁夫(トーク:株式会社勉誠出版編集部)/新飼早樹子(アシスタント・トーク:歴史学・日本古代史)/北條勝­貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広)


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