仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

シンポ『僧伝のアジア』:未だ〈未来予想図〉みえず

2008-11-14 14:41:11 | 生きる犬韜
昨日、早々にコタツを出した。冬の間はこれが "生活拠点" となるが、机の上にあるPCに向かうのが億劫になりそうである。

さて、シンポジウム「僧伝のアジア」のポスターが送られてきた。早稲田高等研究所のホームページでも宣伝されている。しかし、ぼくの準備の方は相変わらず「未来予想図完成せず」である。来週中に概要を連絡せよとのことなので、あと1週間で目鼻を付けなければならないのだが、16日(日)は上智史学会の大会で報告だし、22日(土)は埼玉県北本市で講演会があり、それらの準備もしなければならない。おまけに、『国立歴史民俗博物館研究報告』の初校が、「25日(火)必着」ということで送られてきた。古代日本の神仏信仰に関する通史を書いたもので、2年前にやはり時間のないなかで書き上げ、いつか書き直さねばとずっと考えていた原稿である。時間が経ちすぎていてもはや「神仏信仰」の頭ではないし、とうぜん全面的にリライトする余裕もない。ストレスを抱えながら微修正に止めて提出するしかないが、その時間を作るのさえ大変だ。
シンポの準備自体は、本格的には昨日から始めた。通勤電車のなかなどで大体の構想は練っていたが、「こんな記述があるはず」と踏んで僧伝史料を漁ったものの、しっくりくるものがまったく出てこない。これは軌道修正を余儀なくされるかも知れない。僧伝を修行実践のテキストとして使っていた明確な証拠がほしいのだが、日本においてはある程度想定できるものの、中国の事例が見出せないのだ。それならそれでまとめようもあるけれど、まだ始めたばかり、もう少し頑張ってみるか。

なお、今日は『上智史学』の納品。今年は印刷をお願いしているH社のオペレーターが新人さんに代わったので、詰めの作業が大変だった。妻は歴史科学協議会の大会に出席のため、学芸大の講義を終えてすぐ大阪へ。月曜まで帰ってこないらしい。
ところで...『地球の静止する日』、リメイクしたんだなあ。ぼくより上の世代のSFマニアには特別な作品で、名作古典ロボットといえば『禁断の惑星』のロビーか『静止する日』のゴートということになる(『サイレント・ランニング』のヒューイ・デューイ・ルーイもいいが)。小学校の頃、フォルモで模型を作った覚えがある。リメイク版ではゴートは出ないのかな。予告編には映らなかったけど。
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