爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

貰い風呂

2023年02月01日 | 日記
爺が小学校低学年のころは、夏休みになると一人で母の実家(呉服や)で過ごす事が多かった。実家では毎日入浴する習慣がなかったので、近くの本家(建設業)で「貰い風呂」をしていた。

本家の風呂桶は一般家庭の風呂よりも大きめだったので、従弟と風呂桶の中で騒いで叱られたり、夕食を御馳走になったり、入浴後はトランプやお喋りしながら楽しいひと時だった。

知人で80歳の女性からメールが入った。近くに住む娘さんの家の給湯器が故障して入浴ができず、我が家が夕食付きの風呂屋さんになったと、ほのぼのとした情景を伝えてきた。

人間関係が疎遠になった現代では、よその家の風呂に入れてもらう「貰い風呂」など、昔は珍しくなかったが今は耳にすることは無い。知人はボヤきだったのか嬉しかったのか、昔を懐かしく思い出した。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする