ちいさなさえずり

柏崎と刈羽の現在の鳥を柏崎の人が柏崎から発信していく。

シマセンニュウの渡り

2018-01-13 06:17:07 | 柏崎の鳥 過去の記録

 2017年9月23日早朝、藤元町の歩道でシマセンニュウの斃死鳥がありました。写真の2枚です。南へ渡って行く途中です。自動車に激突したのでしょう。

 

 かつては柏崎駅で渡りが観察されています。柏崎駅のライトに引き寄せられ、時にライトの明るさに幻惑され激突します。夜間、沢山の小鳥たちの鳴き声が聞こえた翌朝に、多数の斃死シマセンニュウが電柱の下に落ちていたそうです。この当時、駅前交番で夜間勤務していたお巡りさんから直接聞いた話しです。この鳥が、シマセンニュウだということを、当時の中央の先生方は信じなかったそうです。“シマセンニュウとやらを、”と言われたと、柏崎を通過するシマセンニュウを報告した方が言っていました。それほど、シマセンニュウの渡りは当時未知でした。中央の先生は、その後も柏崎はシマセンニュウ渡りの悪天候時の避難コースと考えていたということです。県北や山形から佐渡に渡り、佐渡から能登半島に飛んで行くコースをシマセンニュウ渡りの本コースと考えた案もありました。

 山階鳥類研究所の指導により柏崎で鳥類標識調査が始まりました。多数のシマセンニュウに標識をするということ結果になりました。先の日本海を飛び出る佐渡コースは考えられなくなりました。半世紀以上も前の話しで、シマセンニュウが日本海沿いを渡っていくのが初めて確かめられた瞬間でもあります。

 

 

 


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