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円形脱毛症、症状は様々

2020-06-12 10:57:28 | 健康・医療
円形脱毛症は、コイン形の脱毛部が頭に一つだけでいるというケースにとどまらず、同時にたくさんできて急に広がったり、全身の体毛が抜け落ちたりする場合もあり、症状はさまざまです。

私は30年以上前になりますが、ひどい円形脱毛症になりました。頭部から始まり徐々に髪の毛全体がなくなり、その症状が徐々に体の下部に移り最終的にはすね毛なども含め体のすべての毛がなくなってしまいました。

これはひどそうだと分かってすぐかつらを作り、かぶっていましたが、このかつらで最初のアメリカ出張に行ったのは思い出として残っています。

皮膚科と神経内科にかかり治療を受けましたが、1年半ぐらいで頭部から徐々に生えてきて、2年かからず完治しました。

円形脱毛症は、体に侵入した病原体を攻撃する免疫細胞の一種「リンパ球」が、毛の根元(毛根)を誤って攻撃してしまうことで発症します。攻撃を受けた毛根が消失したり、生えてくる毛がやせ細って切れたりしてしまいますが、なぜこうした異常が起こるのかはまだ詳しく解明されていません。

患者は性別や年齢にかかわらず人口の1~2%の割合で出るとされています。脱毛部が1カ所だけできる「単発型」、広がったり2個以上できる「多発型」、生え際が帯状に抜ける「蛇行型」頭全体の毛が抜ける「全頭型」が主なタイプとされます。

髪の毛に限らず眉毛、まつげ、ひげ、腋毛などあらゆる体毛で起こり、異常に気付いたらすぐに皮膚科を受診する必要があります。診察では頭皮抜けの状態を専用の拡大鏡でチェックします。

単発型であったり、多発型でも数が少ない軽症の場合は、免疫反応を抑えるステロイド剤を塗ったり、局所注射をします。広い脱毛部が半年以上も治らない重傷者は、ステロイド塗り薬のほか、「局所免疫療法」も検討します。

皮膚に弱いかぶれを起こす特殊な薬品を塗って発毛を促します。その他状況に応じてステロイドを服用したり、点滴で投与したりする治療法が選択されることもあります。

円形脱毛症は、一般的にストレスが原因と考えられてきましたが、近年あまり関連性がないことが分かってきました。遺伝が関わっているとみられ、血縁者に患者がいる人は発症しやすいことが明らかになっています。

効果的な予防法はなく、洗髪やブラッシング、食事などに注意を払っても回復や再発予防は期待できません。いったん治っても患者の半数近くで再発したり、インフルエンザや肺炎などの感染症を患ったのちに発症することも多いようです。

円形脱毛症はまだまだ分からないことが多い病気のようですが、私のようにかなり重症でも治りましたので、命にかかわることは無いとのんびり構えるのが良いのかもしれません。


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