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お酒は少量なら健康に良いはほんとうか

2018-09-10 10:31:57 | 健康・医療
今年8月に世界的に権威のある医学雑誌に、アルコールはたとえ少量であっても健康に悪いという論文が掲載されました。

それまではアルコールは少量であれば健康に良いが、過量になると悪影響があると考えられていたものが、覆されたことになります。もともとアルコールが少量ならば健康に良いのではないかという話は、フランス人の食生活からきているようです。

脂肪の摂取や喫煙は、動脈硬化を起こして脳梗塞や心筋梗塞を起こすことは昔から知られていました。ところがフランスではバターなどの脂肪をたくさん摂取し、喫煙率も高いにもかかわらず、近隣諸国よりも心筋梗塞の死亡者が少ないことが知られており、「フレンチパラドックス」と呼ばれていました。

フランス人はワインの摂取量が多いため、これが健康に良い働きをしているためこのような現象がみられると考えられるようになってきました。その後複数の研究でアルコールは、少量であれば動脈硬化を原因とした病気によって死亡する確率を減らす可能性があると報告されており、これがアルコールは少量であれば健康に良いといわれるようになった所以です。

また今年4月に出された論文では、83個の研究を統合して解析したところ、アルコール換算で100グラムまでであれば脳梗塞や心筋梗塞による死亡のリスクは上がらないと報告されています。その一方で、アルコールはたとえ少量でもガン(特に乳ガン)のリスクを上げる可能性は以前から報告されていました。

つまり少量のアルコールが健康に良いかどうかは、動脈硬化への影響とガンへの影響の綱引きのようなものが存在していたわけです。

今回の論文は、世界195か国で実施された592の研究を統合した大規模研究で、心筋梗塞や乳ガンを含む23個の健康指標へのアルコールの影響を総合的に評価したものです。

この結果を非常に単純化しますと、健康リスクを最小化する飲酒量に関して、最も信頼できる値は1日0杯であり、95%の確率で0~0.8杯/日の間に収まるということでした。つまり飲まな方が良いという解釈もできるわけです。

私は夕食のときに少量のビールと、風呂から出てきたときにウイスキーの水割りをほぼ毎日飲んでいます。こういった酒は完全に嗜好品であり、別に健康のことを考えて飲むものではないと思っています。

ですからこのような論文が出たからといって、何か考慮する必要は全くなく、おいしく楽しく飲めれば時には量が多くなっても全く問題はないと思っています。
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