兵庫県三木市の高速道路三木インターの近くにある「新西国26番 伽耶院」の紅葉を見に行きました。
伽耶院の歴史を申しますと、大化元年(645年)に法道仙人を開基として、孝徳天皇の勅願によって建立されたお寺です。古くは「大谷山大谿寺東一坊」といい、天和元年(1681年)に後西上皇の勅により「伽耶院」と改称しました。
平安中期には堂宇数十、坊塔百三十余と記され、花山上皇の行幸を得るなど隆盛を極めましたが、豊臣秀吉の三木城攻めの兵火及び慶長14年(1609年)の火災によって全山焼失し、現在の諸堂は、それ以後の建立されたものです。
(本堂)
このうち「本堂」、「多宝塔」、「鎮守社」の三棟が国の重要文化財に指定されています。
中世以降、聖護院系の修験寺院として記録に出てきます。江戸時代には天台宗山伏を統率する五院家の一つとして修験界に威を振っていました。現在も体育の日には近畿各地から山伏姿の修験者二百余名が参集し、近畿地区最大の規模を誇る「採燈大護摩」が守り続けられています。
(多宝塔)
最近は本堂に祀られている愛染明王に縁結びを求める人、又本尊毘沙門天に学業や福徳を願う参詣者が多くなっています。
(鎮守社)
新緑、紅葉の美しさも格別と言われています。総門脇の紅葉、庫裏を覆うような紅葉、本堂周辺の紅葉、銀杏の黄色と紅のコントラストが印象的でした。
(総門)