KGセミナー塾長の日記 生徒との日々の生活と高校野球 個人塾型予備校を始めて、36年目になります。

初めての人は、2008年2月26日の「みんなに伝えたい話」を読んで下さい。私がこの仕事をやり続ける支えとなった話です。

お寿司をいただいて、長文を読んで・・・

2017年01月06日 | 社会

 おはようございます。昨日の夕方、予備校生のお母さんが、「巻き寿司」を差し入れに来てくれました。その生徒の家は、お寿司屋さんです。和歌山のラーメン屋さんにおいてあるお寿司を作っています。私はそのお寿司のファンです。早速みんなで頂きました。おいしかった!

 昨日現役生と読んだ英語の長文。名城大学の長文で、新薬の開発に関する文章でした。薬は、自然界にある植物や動物からできています。

 1960年代に、「ツルニチ」という植物が、白血病の治療に効果かがるとわかったのです。そのころ白血病にかかった子供たちは、ほとんど亡くなったと書いてありました。私も生徒が2人、白血病で亡くなりました。

 そのうちの一人は、1989年の予備校生。向陽の野球部の生徒でした。指が骨折していても、ずっとバッティング投手として投げ続けたそうです。そんな根性のある彼が、6月に、

 「先生、勉強しようと思っても、すぐに疲れて眠ってしまう。自分がこんなに根性のない男だったなんて。情けないです。一度病院に行ってきます。」

 白血病がかなり進んだ状態でした。緊急入院。9月に復帰したのですが、治療の副作用で、髪の毛は抜け、手足は倍ほどにむくれていました。その後また入院。仲間と一緒に何度も見舞いに行きました。

 無菌室なので、私たちも消毒をしてから入ります。ベッドの上で、ストップウォッチを握りしめながら、浪人生の英単語を見つめていました。

 「痛みが襲ってくるまで、あと何分勉強できるかと思って、時計を握っているんです・・・」

 なかなかよくなりません。仲間が大学に入っても入院生活が続きます。7月、病室に行くと、ハアハアと苦しそうに大きな息をしながら、

 「先生、もう大学は無理かもしれん。最後に、向陽の野球の試合が見たい!」

 そういって、その数日後、息を引き取りました。葬儀には、向陽の選手が試合用のユニフォームで来ていました。監督が、

 「絶対に桐蔭に勝つから!見ておいてくれよ!」

 と泣きながら語っていたのを覚えています。桐蔭は、初戦を11対0で勝ち上がって、2回戦で向陽と対戦。桐蔭が有利という前評判でしたが、中盤まで接戦でしたが、向陽の打線が爆発して、コールドで勝利を収めたのです。

 それから、白血病の薬の開発が進んで、治る病に気なりました。お寿司を届けてくれた家の生徒は、高校1年生に入ってすぐに、白血病に侵されます。治療のために高校を中退。病室で天井を見つめる日々が続きます。しかし、その後よくなって、大学に進学する資格を取って、いま、将来を自分の手で切り開くために、頑張っています。

 お寿司をいただいて、長文を読んで、いろんなことを思い出した1日でした。

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