旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

心がヒマ問題

2018年11月15日 11時09分56秒 | 日々のこと
ヒマだ。
やることがない。

青之介の授乳が終わり、自分の身体がようやく自分一人のものになった。
つばさを妊娠した時から身体の一部を常に誰かのために使っていたので、久しぶりのこの感覚は
とても新鮮。そしてものすごい開放感。実に3年3か月ぶり。

びろりろりーんとゴムの伸びたパンツやら授乳専用下着をまとめて全部捨てる。
こういうのを捨てるのは全然平気なのに、高校生の頃から着続けているトレーナーはやっぱり捨てられない。
とても人様にお見せできるようなシロモノではなくなっているのに、だめなんだよなーこれじゃないと。
こんまりさんが言うてた。「ときめくかどうかが大切です」って。
このズタボロのデロデロのトレーナーにまだときめいているワタシってどうよ?と思うけれど、
これはやっぱり捨てられない。もはや服というよりも分身?
これはときめきではなく、なんなんだろう。執着?まあよい。今年も着続けよう。

毎日やることはいっくらでもあるけれど、それは身体が忙しいだけであって、心がガクンとヒマになった。
本当に今ヒマ。凪の状態。でもそれは他人が見ても分からないはず。見た目では一日中動き回っているから。
それってなかなか面白いなぁと呑気に思う。身体が忙しいからといって心も忙しいとは限らない。
こんだけやることが多いと、家事とか育児は考える前に手が動いている。口がしゃべっている。もともと
手が早いのには自信があったし、そういうのは全く苦ではない。

何をしていいのか分からないから片っ端から本を読んでいる。
今年の大当たりは何といっても西加奈子さん。私が信じたい世界が本を開けば広がっている。この人の本を
読むためだけにでも、関西人でよかったと思わせる何かがある。「漁港の肉子ちゃん」なんてオイオイ
泣いてしもうた。「サラバ」で徹夜したけど、あの読後感は徹夜に値する素晴らしさだった。

でも、がんばっているのは本の中にいる誰かであって、私ではない。(当たり前だ)
切ない恋愛をしているのも残念ながら私ではない。(感情移入しすぎ)
布団の中でジェットコースターのように感情を震わせているだけではやっぱり物足りない。
外に出なきゃ!!いかん!!

青之介の4月からの保育園も決まったし、そろそろ社会復帰しなければ。その時が来たんだとヒシヒシと
感じている。人生の大きな流れに逆らうことなく、自分の声にしっかりと耳を澄ませていたら、
大事なタイミングを逃すことはまずない。これは私の経験と照らし合わせてみても確かなこと。
今、自分の内から「さあ、次いこう!!」の声がはっきりと聞こえる。
こんだけ心がヒマになったんだから、またあの怒涛の日々に戻っていくことができるのだろう。

授乳を終えた青は「はて?そんなもの飲んでましたっけ?」みたいな顔をして山盛りいっぱいのご飯を
ものすごい勢いで手づかみ食べしている。つばさは誰かがくしゃみをすると「大丈夫?」と気遣うほど
人間になった。星はガリガリ君のことをグリグリ君食べてみたい!と叫び、今日も笑わせてくれる。
福は動きが速すぎてもはや見えない。ダンナ氏は平日も休日も同じ顔をしている。遊ぶみたいに働いて、
働くみたいに遊んでいるんだろう。

私ももっと面白く、もっとゆかいに、この人たちのそばにいたい。


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