世間にはコロナの情報が一杯流れているので、少し角度を変えて書いてみたい。ニューヨークで感染拡大しているのは周知の事実であるけど、動物園で虎とライオンが感染したというニュースには驚いた。その後の報道がないのでどうなったかは分からないけど、ウイルス学（専門家ではないが専門家が書いた本によると）ではウイルスが感染できるのは、受容体がないとないと細胞内に入れないという事だ。という事はネコ科の動物には感染できるが、馬には感染しないという事になる。競走馬の関係者がコロナ感染し、馬に感染などとなったら、競馬どころではなくなる。どうも今のところはそのような兆候はないので、無観客でも競馬は続行できそうだ。
２６年間勝ち星のない１枠に入ったコントレイル、絶対人気馬が１枠に入ると、いわゆる蓋をされて進路がなくなるケースがある。ましてや前日からの雨でインコースは案の定荒れていたようだ。福永騎手のプランは早めに好位につけて、馬場の良いところ走らせる作戦だったようだ。勝利騎手インタビューで福永騎手は会心の騎乗どころか、プラン外の騎乗であったことを明かした。結果論ではあるが、馬場が悪くて進んでいかなかったことが、コースを外側に取ることを選択させた。３角からまくり気味に上がって、馬場の比較的良いところ力強く駆け抜け、サリオスを競り落とした。まさに馬が強かったという事。並みの馬ではこんな競馬はできない。ダービーでサリオスとの二強対決となるのかサトノフラッグの巻き返しがあるのか興味深い。道が重くなると踏んでダーリントンホールに期待したが、思った以上に馬場の乾くのが早かったのかもしれない。持久戦いになると読んだが、少し読みが外れたようだ。
ただでさえ、実力伯仲のメンバーでコースが中山で天気が悪くて、馬場状態が微妙。これだけ考える要素が複雑だと軸馬を選定するのが本当に難しい。これに外国人騎手の参戦。Ｄレーンが乗るとテン乗りでもサリオスが不気味に映る。共同通信杯の粘っこい競馬を見るとやや重ぐらいだとダーリントンホールが不気味に映る。どう考えても切れ味勝負にはならないだろうし、前に行ける馬が有利に思える。スタートからどの位置をとれるか？コントレイルは1枠が仇にならないか、閉じ込められると終始インの荒れた馬場を走らせれる。外枠の方がいい位置をとれるかもしれない。馬場はむしろ外の方が荒れていないのではなかろうか。
道悪競馬になり、位置取りが大きく勝敗を左右することが予想された。インコースのスマイルカナはお約束のポジションで逃げの一手、外枠のレシステンシアも迷わず先行し、ほぼこれで隊列は決まった。道悪の経験のない馬がほとんどで、よほど下手でない限りこういうケースは実力通りに決まる。レシステンシアはフィリーズレビューでの圧巻の強さを出せれば、安泰と思われたが、前半の足の使い方次第では後半の上りが甘くなることが想定された。リアアメリアはパドックで迫力があったが、少し立派すぎるかなと印象だった。狙いのミヤマザクラは申し分ないレース展開だったが、道悪がこたえたのだろうが、大きく崩れず直線も追い上げてきた。レース後の福永騎手のコメントでも次走に期待を抱かせるものであった。オークスでの巻き返しに期待したい。デアリングタクトはこの馬場で正直、届かない位置からの差しきりだったので、これは強いの一言。まさに次もあるという感じだったが、疲れも残るレースだったので、今後の調整がポイントになるだろう。
軸馬が思惑通りに走らなければ、手元に当たり馬券はない。馬連は1着か２着でないと外れ、三連複は馬連の一点買いに近い買い方をしても実際は３点買いみたいな感覚がある。しかし網を張りすぎると買い目も増えて、破壊力がおちる。原点に返って馬連を中心に組み立てたほうがあたりに近づけるような気がしてきた。知らず知らずに当てたいが優先し、芯に当てるという観点が不足している。どっみち外れればゼロなので、思い切りが必要になる。難しいＧ１はほどほどにして、狙い目の馬に勝負をかけないといけないなと思う。
