惜しい競馬が続いたイスラボニータが快勝した。戦前は有力馬が五指にあまり、難しい推理を強いられた。密かに期待していたのは高松宮記念で驚きの好走したフィエロだったが、左に振れて、進路が二度ほど詰まり負けてしまった。あれだけ走れなくても大負けはしていないので東京でスムーズなら波乱の立役者になる可能性がある。安田記念まで忘れないでおこう。安田記念で乗り替わるのかどうかも含めて楽しみが増えて推理にも身が入る。
馬券も波乱だったが、レコード決着の皐月賞になるとは読み違いも甚だしい。勝ったアルラインはディープインパクト産駒、やはりというかここ一番の底力に脱帽だった。期待のカデナは位置取りが全てかと思える。有力馬は前目の位置取りが出来ず、高速決着では間に合わなかった。牝馬の挑戦で話題をまいたファンディーナも直線ではおつりがなかったか。大負けでもないので、次のレースでも期待できるのではないかと思う。ダンビュライトの激走にはびっくりしたが、名手に導かれた好走だったかもしれない。それにしてもダービーの予想が難しくなった。
前評判が高すぎると、疑う癖があるが、今回のソウルスターリングは大崩れなしと思った。結果は大外れで意外な結末に終わった。前夜から降り続いた雨が微妙な影響を与えないかと疑っていたが、もう一頭の有力馬である、ミスパンテールにひかれていた。パドックでの気合乗りも申し分なしで、好走間違いなしと思ったが、結果は大崩れで全くいいところなしだった。どうも道悪で走る気をなくしたように感じた。このあたりが競馬の奥深さと難しさだと改めて痛感。前日に単勝に３０００万円も購入した情報があったが、金額はともかくここまで信じ切れるのがすごいとしか言いようがない。来週は混戦気味の牡馬の戦いになるが、また難しい予想になる。
危なげないとはこういうレースをいうのだろう。前半に逃げたマルターズアポジーを見ながら自身は好位を確保してゆったりとしたペース。後半は５８秒台でまとめて後続を完ぺきに封じた。個人的な予想ではサトノクラウンとの一騎討打ちかと思ったが、競馬はそうは単純にはいかない。枠に恵まれたステファノスがこれしかないとキタサンブラックマークで追走した。位置取りが全ての結果だったように二着を確保した。マカヒキは復調の兆しを見せていたが、結果はついてこなかった。それにしてもキタサンブラックは実力もさることながら、良い枠を引くひきの強さも併せ待っている。運も実力の打ちというがまさにその通りの結果だった。
