Key_Kitaの独り映画日記

主に観た映画・ドラマの感想を書いてます。
最新映画だけでなく過去の作品や雑談も少々。

映画『柘榴坂の仇討』

2014年09月22日 | 映画
今日は映画『柘榴坂の仇討』を観てきました。

映画『柘榴坂の仇討』は、作家の浅田次郎が2004年に発表した短編集『五郎治殿御始末』に収められている一編を、浅田原作の『壬生義士伝』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した中井貴一の主演で映画化した作品。金吾が追い続けた水戸藩浪士・十兵衛を、阿部寛が演じています。映画『ホワイトアウト』『沈まぬ太陽』などの作品で高い評価を集めている若松節朗が監督を務めています。


幕末の安政7年、主君・井伊直弼の御駕籠回り近習役として仕えていた彦根藩士の志村金吾は、桜田門外において目の前で井伊の殺害を許してしまう。切腹も許されず、仇討ちを命じられた金吾は、時が明治へと移り変わってもなお、井伊を殺害した刺客を探し続ける。やがて金吾は、井伊を討った水戸藩浪士の最後のひとりで、車引きの直吉と名を変えて生きていた佐橋十兵衛を見つけ出すが、その日、明治政府が仇討ち禁止令を発する…というようなストーリー。


これまでに桜田門外の変を扱った作品はいろいろありますが、この作品は彦根藩・水戸藩のいずれの視点・立場から描かれているので作風がこれまでの作品と少し変わった印象です。
武士の住みづらい世界がひたひたと迫ってきて明治維新という価値観がまるで変わる時代、なくしてはいけない心の大切さがしっかりと感じられる作品。
真っ白な雪の中、その厳しさを耐え忍ぶように咲いている、一輪の寒椿の紅い花が印象に残ります。
ストーリーだけでなく劇中でも使用されている音楽は久石譲が担当していて、相変わらず素晴らしいです。


次回は映画『蜩ノ記』を観に行きます。今年は時代劇を観ることが多い気がします。

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