「おひさまくん、料理ってどうしてするようになったの?」
先日、聞かれたこと。
「料理」って、
五感を使うし、達成感があって、周りにもほめられることだから、
療育として、とてもいいんだって、先生から言われたらしい。
電子レンジのボタンも、
炊飯器のボタンも、
卵を割るのも、
全部自分でしないと泣き喚いていた幼児のころ。
私がして、その音が聞こえたら家のどこにいてもとんできていて、
「どれだけ耳がいいんだ??」
って思ってた。
そのわりに、人の話すことは、全然聞こえてないようだったりもしてたけれどね。
いちいち、
「電子レンジのボタン、おひさまが押す?お母さんが押す?」と聞きながら炊事していた毎日。
当然ながら、おひさまがキッチンにいる時間が長いわけで。
まあ、自然に料理の手伝いもしてもらうことになると、
どんどん「おひさまくんがする!!」
って自分でしたがることが増えていく。
そして、小学2年生のときだったかな。
syunさんの講演で、お料理する自閉症の男の子の映像をみてね。
オム焼きそばだったかな。
ちょっと失敗して、卵の半分がこぼれちゃったかなんかだったけれど、
こぼれてもお母さんがな~んにも手助けしないで、横で笑ってて、
本人も、「しかたない・・・」って感じで納得してるのをみて、
「あ~おひさまにも自分の分だけ作らせて、私が手出し口出しするのはやめよう~」
って思ったんだ。
それから、どんどん。
朝からラーメンなんて食べてて、ぎょっとすることもあるけれど、
メニューはその日その日でどんどん変わっていってる。
一人分自分の分だけ
手出し口出ししない
ってのが、続くポイントなのかもしれない。
なんでもそうだけれど、
療育とかではなく、
したいなら、しよか~
行きたいなら、行こか~
で・・・。
いいからさせたい
って親の気持ちから入ると難しいかもな。
そういえば、
いつからか、
電子レンジのボタンも、炊飯器のボタンも、卵を割るのも、
私がしても平気になった。
たまに、「僕がする!」ってくることもあるけれど、
少なくとも、泣き喚くことはもうない。
でかい身体で泣き喚かれたらイヤすぎるからよかった。
こんなこだわりは、小学校高学年くらいになると無くなるよ!
って聞いていたのはホントだった。
幼児のころを思い返して、文章にすると、
大変~といえば、そうなんだけれど、
ボタンが押せなくて、泣いてるおひさまみて、
「なんでそんなことで泣くの~」って私は爆笑して、
もう1回押しなおさせてただけだったし、
いちいち、別の部屋にいても走ってくるのも可愛かったな。
戻りたいとは思わないけれど。