ＣＡＬＬＩＮＧ ＹＯＵＲ ＮＡＭＥ

.
友達の お母さんが 亡くなりました。
初七日が済んだ昨日、メールで知りました。

医療ミスで 昏睡状態になり、彼女は お母さんの枕元で、
車イスで散歩中、何年も 話しかけ続けていました。

目をあけて、彼女の話を「ぜんぶちゃんと聞いてたよ」って
笑ってくれるんじゃないかって、その日を待ってました。

病院から 厳しい 選択を聞かれたとき、彼女は 悩みました。
お母さんは、苦しくて、早く楽になりたいのかも。
でも、それでも生きていて、と望みました。

　私は「寒い日のお散歩用に」と、マフラーを２つ買いました。
　１１月になってから送ろうと思ってたんよ。
　だけど遅すぎた。ごめん。　ごめんなさい。

お母さんの好きな果物と お水を、空に 一番近い場所に お供えして、
「そちらへ行ったら たくさんお話しましょうね」と 泣きました。

*＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

彼女は 元同僚で、いつも 笑顔を絶やしません。
激務でも 断ったり 怒った顔を 見たことが ありません。

人のことばかり心配して、自分はあとまわし。
槇原敬之の歌に出てくるような 小さな花のような 女の子でした。

料理上手な お母さんが作る お弁当を 羨ましがったら、
次の日から「皆さんにも」って 余分に 作ってくれて・・

彼女の良さは すべて そんなお母さんから 継いでるんだしょう。

４９日までは お母さんがいるので 外出しないそうです。
マフラーを持って、彼女と お母さんに 会いに行こう と思います。

*＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

家族との 別れは 誰にも 来ます。

私は １４歳で 突然 両親を失いました。
　「人生で いちばん哀しいことが もう済んだ」　と思いました。

でも、あきらめきれないんです。
今なら なんでも買ってあげれるのに いないんです。
泣きたいとき、相談したり 逃げ込める場所が ないんです。

お父さん、お母さんがいるひとたち。
少しでも、お話したり会う時間を作ってください。
面倒くさいとか、うるせーからとか、忙しいとか、わかるけど、
どちらも 生きている間しか、出来ないんです。