藤の花を見に行く。

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朝早くから施設のお年寄りの身支度をして，渋川公園へ「藤の花見」ドライブ。

さあ出発と言うときに「仏壇にお伝えに行く」と10分出てこない方おり
気合い入れてグンゼの肌着の上にスーツ着る方おり　←皆の目いっぱいのおしゃれ
待っている間に雨も降りだして，コンディションは最悪の中，出発。

私の隣の盲目の利用者さんは「ばあが歌いますー」と楽しい雰囲気で歌い出し，
他のご老人も「一斉に」歌いだしたので，「いいなー」と思ったら，みんな違う曲歌ってる。
中には宗教物もあるの。歌じゃないよね？　「なーむーあーみー」って。

海ですよー　船ですよー　花ですよー　声掛け続けて，　
とりあえず到着して歩く，職員が写真を撮る。
お花好きな人ばかりでもなく，「もう帰りたい」と皆が言い出す。

車に乗って「さっきのお花綺麗でしたね」と職員が聞くと
全員　「知らん」　「メシはまだか」　「どこに行ったんか忘れた」・・・・

毎日が毎時間が，一瞬が，ブランニュー。
古株の職員さんが「楽しかったなあとでも言ってくれたら救われるんだけど」
まさにその通り。

写真に撮り，張り出して，利用者のご家族に
「うちはこんなにレクリエーションしてますよ」と写真に残すためだけのイベント。

もう少し職員が増えれば，レク担当とか介助担当とか出来るのにな。
今日も家出する利用者おり。　出口で確保。

みんな，それぞれの人生があり，プライドもある。
でも人生の役割を持ってない。　頭痛いです。