日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

ペソアとリスボン(3)

2007-03-27 07:12:58 | 海外(フランス、スペイン以外)
100ページ足らずのガイドの中にペソアはロッシオ広場から出発
する二つのリスボンガイドを記している。
1998年の万国博覧会、そして2004年のサッカーワールドカップ
ンの開催による改造工事で1925年からリスボンはその表情を大きく
変えた。でもペソアが記したリスボンの中心街は何も本質的には変わって
ないはず。街の地勢構造は何も変わってないし、アルファマやバイロ・アルトは
相変わらず下町にへばりついているし、1世紀がたっているにもかかわらず
ペソアが示したリスボンガイドに従って街を浮遊することもまだ可能だ。
彼のガイドにはどんな歴史的モニュメントも漏れていないし、どんな小さな
庭園やスポーツ施設でさえ詳細な描写で描かれている。

歴史的建造物の描写の一方で、ペソアは古い、リスボンの
庶民的な地域の描写も忘れていない。
彼はほぼ民俗学的な視点といってもいいぐらいアルファマや
バイロ・アルトの街を描写している。



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