仕事をしているとき、他人のデスクトップを覗く機会というのはそれなりにあるものです。その時に、奇抜な壁紙とかタスクバーの個性的な位置や使い方、開いているウインドウの多さに驚くというのはそうそうありませんが、それよりももう少し高い確率で遭遇するのは、アイコンで埋め尽くされたデスクトップの姿です。
これからすぐ使うものを、すぐ目の届くところに置いておきたいのは人の常。と言う事で、私もダウンロードしてきたファイルや、自分の作った文書を「とりあえず」デスクトップに置く、というのはよくあることです。圧縮解凍ツールもディフォルトの解凍場所はデスクトップですし、「究極の一時作業スペース」というデスクトップの本来の使い方を満喫しておりますが・・・それが一時スペースに収まらなかった場合、前述のように、画面をアイコンが覆ってしまうという事態が発生するわけでございます。
さすがにそういうデスクトップはイヤだ。と言う事で、日頃はこまめにデスクトップを整理しているのですが、どうしてもうまい整理方法が思いつかなかったときがありました。そのときの解決方法は、「20091126デスクトップ」というフォルダをユーザーフォルダに作って、そこにデスクトップのアイテムを放り込んでおく、というひどいやり方でしたが・・・それをもっとスマートにやってのけるためのツールを、Sleipnirの開発・提供元であるFenrirがリリースした模様。
フェンリル、Gmailライクな操作性のファイル管理フリーソフト「FenrirFS」をリリース CodeZine
国産タブブラウザ「Sleipnir(スレイプニル)」やiPhoneアプリ等を手がけるフェンリルは26日、ファイル管理用のフリーウェア「FenrirFS(フェンリルエフエス)」をリリースした。同社のウェブサイトからダウンロードできる。
Gmailに似たインターフェイスを持ち、日頃使い慣れた操作感でファイルをラベルやスターで分類したり、インクメンタル検索機能(ファイル名やコメントが対象)で、すばやくファイルを探し出したりすることができる。ラベルは20色用意されており、グループ化も可能。
私がiTunesを使っている最大の理由は、「音楽を取り込んだら勝手に整理してくれる」こと。これをファイルでやってくれるというのですから、何とも便利そうではないですか?何も考えずにダウンロードしておいたファイルの整理ほどやっかいなものもありませんので、試しにダウンロードしてみることにしました。
短い時間でしたが、実際に使ってみますと、雑多でばらばらなファイルを一つずつ扱うには確かに便利かもしれません。そのままウインドウに放り込むだけで勝手にデータベースに登録され、そのまま分類されていくのはいいです。そのままでは拡張子ごとにしか分かれてくれませんが、それだけでも後々の整理がだいぶん楽そうに思えます。
ただ残念なのは、フォルダを放り込むと、ショートカットとしてしか登録出来ないこと。個々のファイルをデータベース管理するソフトの性質を考えれば当然の仕様かもしれませんが、フォルダ単位でまとめて管理したい場合もあり、それに対応していないのはちょっと残念です。フォルダを移動すると、自動でスマートフォルダを作ってくれるような機能があれば、もっと使いやすそうだったのですが・・・
感想としては、デスクトップや一時的な作業フォルダに散らばっているファイルをまとめるのに役立ちそう。そのまま使い続けても良いけれど、最終的に自分で整理する場合の「仮置き場」としても便利に使える、という印象を受けました。別にFenrirの回し者でも何でもないですが、常時デスクトップにファイルが散らかっていると言う方は、導入を検討されても良いかなあと思います。
もっと簡単に、そしておおざっぱで良いという方は、「日付+デスクトップ」フォルダにとりあえず突っ込んでおくという方法・・・まるで台無しですが、おすすめしておきます。
意外と何とかなるもんですよ!