８月６日にこんな話題とは…

一応、このニュースのカテゴリは「まぬけニュース」に入れておいたのだけれど、この事件を「まぬけ」と呼ぶには余りにも腹立たしいやら情けないやらで、正直腸が煮えくりかえって仕方がないのだが、そんな鬱憤をストレートにこのブログに書き散らしたところで、はけ口にはなるけれど、エンターテイメントにはならないんでねえ…。

「２ちゃんねる」で広島の被爆電車攻撃予告…運行中止に(読売新聞) - goo ニュース

インターネットの掲示板「２ちゃんねる」に、「原爆投下時刻に合わせ、広島電鉄の被爆電車を攻撃する」といった内容の書き込みがあることがわかり、広島電鉄（広島市中区）は６日、この日予定していた被爆電車２両の運行を取りやめた。

　被爆電車は、原爆投下時に広島市内で運行した路面電車で、現在も３両が営業運転し、平和学習で、被爆者が車内で語り部活動を行うこともある。この日、３両を点検したが異状なかった。

最近、こうした犯罪予告は手を変え品を変え、ひと頃の比ではないくらい、ほぼ毎日のように報道されまくって、逆に受け手のこちら側が不感症というか、どうせやるつもりもねえんだろこのオオカミ少年がとか思うくらいなのだが、タカをくくっていたら秋葉原のような事件が起こらないとも限らないわけで、タカをくくってかかってしまうと、逆に大変なことにもなりかねず、本当に困ったもの…と書くと、「本当に困るのか」と、還ってその辺の心理を乗せてしまう結果にもなりかねないわけで…。

そういえば、あれは１年半前の２００６年秋くらいに、文部科学相あたりに自殺予告が相次いで、学校現場に携わる先生達が休日返上でかけずり回される…ということもあったねえ…。
あの恨み、今でも忘れてねえからな。
お前の自殺予告でこっちは人間関係もダメにしたんだからな。
その程度でダメにする人間関係しか築けなかったのは、おいらの器量が足りなかった…という指摘は確かにその通りで、その言葉は甘んじて受け売れるほかないのだけれど、その発端がどこにあったか…と言われたら、そんなものは火を見るより明らかなわけで。

それ以来、オオカミ少年の戯言など、徹底的に聞き流していたのだが…。

まさかねえ。。。

８月６日までネタにするのか。

とてもまともな日本人としての教育を施された者の所業とは思えないのだが…。

そのうち犯人は捕まるだろうが、犯人が特定されたら、広島電鉄には、ぜひ、今回の運行費用の損害賠償を請求していただきたい。一生消えぬ罪と共に、その程度の金銭的なハンデくらいは、十字架として背負ってゆくべきであろう。
踏み倒し？　そんなもん、神は許しても広島が許さないだろう。
ただでさえ被爆電車は車齢６０年をゆうに越す古豪、日々のメンテナンスだって相当なカネがかかるだろう。昨日か一昨日には、寄る年波に勝てなくなりつつある被爆電車を憂い、「被爆電車、運行に黄信号」という記事も配信された（どこのメディアかは忘れたが、山手線のモニタに出ていたので、共同通信か時事通信かどちらかだろう）から、現場の労苦は察するに余りある。

日本人に生まれて生きてゆく上で、絶対に切り離すことの出来ない８月６日、８月９日。
書き込みをした彼にとっては、「原爆」でさえも、己が注目を集められればそれでよい、格好のネタでしかなりえないのだろうか。
だとするならば、６３年間の長きにわたり、日本人が苦しんできた「原爆」という歴史に、一体何の意味があるというのか。「平和」と「戦争」の呪縛に苦しむことすら、全く意味がないというのだろうか。
そんな歴史にすら、犯人は悪びれもせずにツバを吐いたのだ。

彼の犯罪は、決して「威力業務妨害」だけでは済まされない。