愛用のナイフ

2013-01-22 | 【断想】ETC
 幼友達に、「お前は不器用だった」と言われたことがある。
 自惚れ屋の俺は、自分は器用だと思いこんでいたので、意外だった。人には、そう見えたんだと思ったものだ。
 思い返せば、生傷が絶えなかった。
 長じてからも、ナイフを使っていて、木を削りそこない、指先から爪の半分くらいまで、ブスッと切り込んだことがあった。
 木片の間に、刃を開いたまま床に置いてあったナイフを手で払ってスパッと指を切ったこともある。
 注意力も足りないと言えるようだ。
 気に入りのナイフだったので、よく切れるなと誇らしくも思ったが。
 友人が、フェイスブックで、肥後守のことを書いていたのに触発され、思い出した。

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