篠原の首洗池

2018-03-13 | 【断想】ETC
 「つひに首をば搔き落されて篠原の土」とは、謡曲「実盛」の末尾の一部。
 白洲正子の「謡曲平家物語」に刺激され、謡曲に関心を持ち出した頃、この「実盛」を読んだ。
 何故、「実盛」かと言うと、郷里・石川県の加賀市に篠原古戦場があり、そこに実盛の首を洗ったとされる首洗池があって、小さい頃、遠足で見に行ったことがあるからだ。
 年老い髪が白くなった実盛は、髪を黒く染めて戦にのぞんでいたと言う。敵に、老人と見られて、力を抜かれるのを、いさぎよしとしなかったからと聞いている。
 そう言う、魂の姿勢がいい。

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