
セロニアス・モンクの「モンクス・ドリーム」。
1962年のレコーディングだ。
◇
その10年前、1952年に、谷川俊太郎の詩集「二十億光年の孤独」が発行されている。
その詩に初めて触れたのは、1960年代後半に、角川文庫の「現代詩人全集 第十巻 戦後Ⅱ」(昭和38年初版発行)でだったと思う。
「かなしみ」、「二十億光年の孤独」、「ネロ」と言う詩に、丸印が付けてある。
とても清冽で、やわらかな魂を感じた。
いっぺんに好きになった。
それで、その後の詩集も何冊か手にした。
それからまた時を経て、谷川俊太郎の政治的発言を耳にするようになり、嫌気がさした。
「かなしみ」と言う詩のはじめの3行。
あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい
“とんでもないおとし物”、それは果たして何であろうか。
人を咎めることはできるが、私自身もと思う・・・・。
◇
かけていた「モンクス・ドリーム」が終わってしまった。
「二十億光年の孤独」が発行された1952年には、どんなジャズが聞かれていたろうか。
1952~53年録音のジェリー・マリガン・カルテットのパシフィック・ジャズを久しぶりに聞こう。
ピアノレスの演奏で、チェット・ベイカーがトランペットを吹いている。
これも若々しく、屈託のないものである。


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