イン・メモリアム

2018-07-02 | 【断想】音楽
 アルフレド・シュニトケ(1934-1998)は、矢野暢によると、「ある種のやさしい感受性をベースに、複合的なアイデンティティをもった人」というようなことになる。
 矢野暢の音楽評論は、時代や政治を背景に、その中で培われた人の性格に肉薄する感じが素晴らしい。音楽作品は、人の産物なのだから。
 そして、シュニトケの「イン・メモリアム」を高く評価している。それは、最高傑作とされる「ピアノ五重奏曲」をオーケストラ用に編曲したものだそうだ。
 なにか、普段聞かないものをと、箱にいれてあったCDから、一枚選んだのが、シュニトケの「イン・メモリアム」だった。
 Ⅰ.Modelerto
 Ⅱ.Tempo dl valse
 Ⅲ.Andante
 Ⅳ.Lento
 Ⅴ.Moderato pastorale
 とのメモを付けていた。
 聞いて、陽気になるとか、楽しくなるという曲ではない。
 人間社会のもつ悲しい現実を見つめなおさせるようなところがある。
 Ⅰ 悲惨のゆえの静寂 すべなく敵機の来襲を息をつめて待つ時
 Ⅱ 鐘の音はちいさく遠い 黒い雲が押し寄せる 
 Ⅲ 何か転機はあるのだろうか 生きているうちにはない オルガンの希望
 Ⅳ 知らない国からくるものがある 警鐘に聞こえる
 Ⅴ 遙か昔の歓び 
 以上は、レフ・マルキス指揮、マルメ交響楽団(BIS)を聞きながらの印象。
コメント