こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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ここまできたら日本はもう後戻りできない Japan can't go back anymore

2022年03月04日 | 日本のこと、世界のこと
 ワクチン接種、感染防御という自己防衛策により新型コロナウイルスからはある程度退避できる。だが、無差別に飛んでくるミサイルから逃げることはできない。平穏な住宅街の風景が、空気を切り裂く音の直後の爆発により一変するウクライナからの映像を見て、身の毛がよだった。命、財産、すべてのものが一瞬にして奪われる恐怖は計り知れないものがある。先の大戦では、米国の原爆投下によって広島、長崎では、あわせて20万人以上の人が一瞬にしてすべてを失った。

 国連総会では3月2日、ロシアのウクライナからの即時撤退を求める国連決議を141カ国の賛成多数で採択したという(「ロシア即時撤退を」国連決議141カ国賛成、5カ国反対 日経新聞2022年3月3日)。日本は態度を明らかにしていない国に賛成を働きかけたということで、反ロシアとしての立場が鮮明となった。このことは、プーチンが政権を掌握している限りは消すことのできない事実として残る。この先、万が一ロシアというかプーチンが息を吹き返したら、大変な攻撃を受けることになる。

 第2次世界大戦で日本は国際連盟の常任理事国という世界秩序を守るべき立場にあったにも関わらず、中国への侵攻、満州国建設そして真珠湾攻撃などを行ったあげく、米国の逆鱗に触れ、最後には原爆まで投下され、多くの命を失い、徹底的に叩き潰された。当時の日本には日本の立場があり、言い分はたくさんあっただろうが、平和(不戦、非戦)を守ることを国是とする道を選ぶことはできなかったのかと、残念に思う。ただ、原爆ならぬ”史上最強の経済的打撃(バイデン米大統領)”により瀕死のロシアを見ていると、当時の日本に重なるものがある。ロシアにはあの頃の日本の姿を思い出してほしい。それとも、死なば世界もろともと考えるかもしれないが、今回民主主義国家群は軍隊を出していないので理由がない(がいくらでも理由をつけることができるのが人間)。

 日本は今度の件では民主主義国家群の一員として世界の平和を守る道を選んだ。もちろん、米国という大きな傘あってのことだが、その一翼を担う義務が明確になったと言える。中国が案外頼りにならない国だということが露見したものの、”力による現状変更”を対岸の火事と言ってはいられない。残念ながら人間は互いに殺し合うことすら正当化できてしまうという動物の中で最も愚かに進化した存在であって、自分たちの命、平和は力で守るしかできないということを認識しなくてはいけない。

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