こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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外遊の取り止めと災害対応

2018年07月10日 | 自然災害・事故・感染症

総理大臣が外遊を中止した。国益にかなう重要な目的があるのだったらば、今回の、犠牲者が百人を超えてしまったという、戦後最悪の豪雨災害という国内の問題は担当大臣に任せて赴くことも必要だったのかもしれないが、それは適当ではないという判断となった様だ。もともと、今回の外遊には疑問の声も上がっていたらしいから、賢明な判断だろう。

この様な大災害が起こるたびに思い出すのは、東日本大震災での当時の枝野官房長官の奮闘ぶりだ。未曾有の大災害に対し、国民の先頭に立って対応していた。当時の菅総理も頑張っていた。その時の判断が間違っていたということを言う人がいるけれど、あの時の為政者たちは国難を乗り切るため、何が最善策であるかを探るために必死だったことは確かだ。今回の災害では国のトップの人が何を考えているのかがわからず、不安になる。

私たち(国民)はあの人たちにとってどの様な存在なのか、ということが見えてこない。国のトップに泥かきをしてほしいなんて誰も思っていない。それよりも、こういうリーダーがいるからこそ、安心して復興に取り組むことができる、また立ち上がろう、という気持ちを持たせてほしい。

家々に流れ込んだ土砂をあっという間に綺麗に流し去ってくれる魔法なんてない。復興には気の遠くなる様な時間と根気がいる。そんな時にこそ、政治家は復興の先頭に立って国民に元気を与えなくてはいけないと思うのだけど、どうもこの国のおじさん政治家たちは、そのような術は持ち合わせていないようで、脱力してしまう。

洪水に見舞われた知り合いが、「逃げたいけれど、様子見している」、というようなことをFacebookに書き込んでいるのを読むと、災害対応の難しさを痛感する。 亡くなられた方々にはお悔やみ申し上げます。

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安倍首相、11日からの外遊取りやめで調整=豪雨対応を優先(時事通信 2018/07/09-13:27)

安倍晋三首相は9日、西日本を中心とする豪雨災害への対応を優先するため、11日から予定していた欧州・中東訪問を取りやめる方向で調整に入った。豪雨による死者・行方不明者が多数に上り、被害規模も拡大すると予想される中、国内を不在にすれば批判を招きかねないと判断した。11日にも被災地を視察する方向で調整に入る。立憲民主党など野党からは海外出張を延期するよう求める声が出ていた。
首相は11~18日までの日程で、ベルギー、フランス、サウジアラビア、エジプトの4カ国を訪れ、ブリュッセルでは欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の署名式などに臨む予定だった。

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