こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

どこまでが必然で、どこからが私の人生か

2012年01月11日 | 日々思うこと、考えること
朝の鎌倉駅、引き込み線に入っている湘南新宿ラインの車両の向こうに、夜明けまで30分以上ある空に輝く月が見える。少し欠けているのだろうか、輪郭が少し曲がっている。

今年は、天文イヤーだそうで、そのうち一つが金環日食(5月21日)、もう一つは金星が月を横切ってみえなくなる金星食(8月14日)だそうだ。木星食というのももあるらしい(7月15日)がこれは日中におこるらしく、素人にはあまり関係なさそう。
日食の思い出は小学校の頃。校庭に出てセロファンの下敷き越しに観察した微かな記憶がある。あの日、日食を見た私が、今、まだ生きていて、今度見ることができるかもしれない日食のことを考える。

今、私がこんなことを考えること。あの40年前だかの頃から決まっていたことなのだろうか、それとも私が切り開いてきた人生の結果なのだろうか。

太陽と地球と月の動きはずいぶん先までがわかっているようで、少なくとも私が生きているあいだは変わりそうにない。
スケールの問題かもしれないが、広大な宇宙の話と比べれば、私の戯れ言も、カエサルの名言も、いかほどの違いがあるだろう。それなのに、毎日自分なりにあれこれ悩む。

どこまでが必然であるのか。そしてどこからが私自身が切り開いていくことのできる、私だけの人生なのか。
・・・医療によって救われる命、救われない命。これらの命は、必然なのか、自分の人生なのか。
ならば、医療を行っているものの存在はなにか???


過去のある時点から現在を見ているつもりになると、現在がとてもバーチャルなものに感じられる。
結局のところ、現実に経験してきたものだけが事実であるが、同時にそれはすでに存在しない。

そして限りなく直近の直後の私に私は何か働きかけることができるだろうか。

私の人生。それぞれの人の人生。


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