こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

99%の反省と1%の肯定

2021年02月02日 | 人間関係
 一足早くというか、フライングしてしまった感じのような春の嵐。1日早いといっても立春はまだ明日だ。昨晩からの強い南風がたくさんの雨雲を運んできたようで、風の音と雨音でいつもより早くに目が覚めてしまった。いつも通り、妻に駅まで車で送ってもらったが、降りる時には雨脚も弱くなっていたので、傘を持たずに少し小走りで駅舎に駆け込んだ。多少は濡れたが、満員電車で濡れた傘を持っての取り回しを考えるとよほど楽だ。帰る頃にはすっかり止んでいると言うし、いざという時には病院には置き傘もある。それほど心配することもあるまい。
 昼はいい天気だったが、南風は夜には冷たい北風に変わっていた。

 コロナ禍で他人との”親密な”接触がほぼ不可能となって、これからの人類は、少なくとも新型コロナウイルスをコントロールできるようになるまでの間(そんな日はおそらく来ないだろうが)、行動の変容が求められる。今朝髭を剃りながら、誰かとすれ違ってもその人の人相というものがほぼわからなくなるのだなあと、ふと思った。目だけ見てもマスク越しではその人が自分にとって親しみが持てる容姿なのかどうかはさすがにわからない。そしてそんなことを考えたら、これからどうやって人とのつながりを作っていったらいいのだろうかと不安になった。自分の思いとか、考えとかをどこでどうやって表出していったらいいのだろう。

 私は、自分がこうありたい、こうなりたい、こんな気持ちでいたい、と思いながらこのブログ(”こんきも”)を日々書いている。ここには、私の心の片隅にある、善的なもの、のみならず私の心に巣食う暗黒面に対するアンチテーゼのようなものが渦巻いている。それは私の中の99%の反省と1%の肯定だ。

 ブログを書く目的は、人それぞれ、政治の話を思いを込めて書いておられる方、医療のことを客観的に書いておられる方などがいる一方で、風景写真、お花の写真を載せている方もいる。

 私はそのたくさんのエントリーの中から気に入ったものを読み、だんだんとそのブロ主さんの人となりを想像していく。読み始めた頃は興味深かったもののその後その勢いの無くなってしまった方もおられるし、その逆もある。これは、生身の人間関係と同じようなものだ。この先、実際にお会いしてお話ししたいと思うようになる人がいるかどうかはまだわからないが、興味のある方はたくさんいる。

 昨日のエントリー(『だから?で?なんなの?』)で最後に、

 ”SNSとかブログとかでその人の人格とか性格を推し量り、付き合いたいと思う人を選んでいく”

 そんな時代がくるのではないかと思った。すくなくとも、エントリーを書いた人の心にはそんな一面があることは本当だから。それがぶれずにあったら、そこにはその人の本質的なものの一部があるのではないかと思えるのだ。

 自分自身でこのブログを通覧してみると、わずか十数年の間には私の身の上には数え切れないほど多くのことが起こったが、ブログの世界は案外静謐が保たれている。不思議なものだ。

 新しい形での人間関係の構築方法を考えなくてはいけない時代はすでに到来している。
人間関係も変容していく

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世界の十大小説と世界恋愛文学全集・・・2021年1月の読書記録

2021年02月02日 | 読書、映画、音楽、美術
サマセットモームは世界の十大小説、というエッセイを書いているそうで、それは、フィールディング/トム・ジョーンズ、オースティン/高慢と偏見(自負と偏見)、スタンダール/赤と黒、バルザック/ゴリオ爺さん、ディケンズ/デイヴィッド・カパーフィールド、フロベール/ボヴァリー夫人、メルヴィル/白鯨、ブロンテ/嵐が丘、ドストエフスキー/カラマーゾフの兄弟、トルストイ/戦争と平和 だそうだ。
どれもタイトルは聞いたことはあるが、これまで読んだことがあったのは恥ずかしながらカラマーゾフの兄弟だけ。ディケンズはクリスマスキャロルしか読んだことはない。その一つの嵐が丘、まだ上巻を読み終えただけだが、どうも読むスピードが遅い。時代背景が古いうえに外国の話ということでなかなか進まないのだろう。先月読んだ雪国も結構時間がかかった。まあ、教養のためと思って、下巻も今月いっぱいで読破しよう。辛酸なめ子の本は買ってまで読むほどではなかった。まあ、誰かに貸してもらうというようなものでもないが。


読んだ本の数:2
読んだページ数:580
ナイス数:46

上下巻あるうちのまだ半分、この陰鬱な物語がまだ同じぐらいあるのかと思うが名作といわれる古典、なんとか頑張って読破しよう。
読了日:01月30日 著者:エミリー・ブロンテ

以前からペンネームが気になっていた辛酸なめこ、初読。途中からはネタ切れだったようで、後書きにあるように新しく読んでは書きというマッチポンプになってたみたいで無理も見える。武蔵美卒と書いているのでググってみたら高校はJG。なるほどいかにもJGだと思ったが、学生時代、私にJGにガールフレンドはおらずこれは単なる男子高生の妄想。竹取物語から太宰治まで読んで思ったのは男は単純で女性に好かれるためにありとあらゆる努力をする生き物であるが、女性とは女性にもよくわからない恋愛感情を持っている生き物らしいということ。
読了日:01月07日 著者:辛酸なめ子

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