玄関先のタチアオイが、ここまで咲いた。1番上の蕾が開くまであとひと息。夏はもうすぐそこまできている。先週末、気の早い蝉の声が聞こえたが、早く大合唱が聞きたい。夏の暑さはつらいけれど、たくさんの命の盛りの季節と思えば自分自身も幸せになれるし、それを楽しむことができる。そんな日本で暮らしていられる私は幸せだ。
昨日、6月30日は大祓(おおはらい)。この半年で体に付いた様々な穢れ、犯した罪を払い清める。大祓の儀式は昼間に行われるのでもちろん参加はかなわない。だか、鶴岡八幡宮の舞殿前に茅の輪が置かれるので、これをくぐろうと急いで帰った。八幡宮の閉門時間ぎりぎりだったが、何とか間に合い、茅の香りをかぎながら、左、右、左とこの半年のことを思い出しながらくぐった。
この半年、多くのことがあった。楽しいこともあったし、辛いこともあったけど、結局私はここにいる。くぐり抜けてきた日々に感じたこと、思ったこと、悩んだことはいったい何だったのだろう。どこかの時点で、私がいまここにいることなどわかっていただろうか。そんなことはない。ただその都度いろんなことを考え、選択してきた結果が今だ。だから、これからもそうやって、過去にこだわらず、未来に不安など持たず、今を大切に生きていくしかない。
夏バテに注意