こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

よいこの育て方(2) 親はタバコを吸わない

2009年09月16日 | 家族のこと
タバコを吸い始めるきっかけとして好奇心、友人・恋人が吸っていたから、かっこいいから(オシャレだから)などというのがあるが、いずれにせよ、タバコは必要に応じて吸い始めるものではない。

最大の敵は、”目の前にあるタバコ”で、家族の持っているタバコが目の前においてあれば、好奇心、もしくは(最近はそうでもないが、テレビや映画を通じて)かっこいいからと、一度は吸ってみる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、あっという間に、ニコチン中毒。未成年での喫煙は禁止されているから、隠れて吸う。
親から隠れれば、ほかにもいろいろ隠れてすることが増えてくる。

ただでさえ、隠れてすることが増えるのが子供なのに、それを思いっきり助長してはいけない。
その最悪の因子が、親のタバコだと思う。

私の最初の1本は、おやじの”峰”だった。
それ以来、高校生時代はそれでもすったり吸わなかったりだったが、大学生になってからはただの馬鹿となって、気がつけば20年間吸い続けた。このことは、別のところで言ってるので割愛するが、要するに、おやじがタバコを吸っていなければ、少なくとも、大学生になるあたりまでは吸わないでいられた様な気がする。

タバコを吸うのは“弱いから”でも”不良”だからでもない。タバコを吸わせようとするタバコ会社が若者をだまし、また、だまされている大人が若者に大して気をつけないからだ。

家で吸わなければいい、というのは全く無意味だ。車や、鞄にタバコを忍ばせている限り、子供はそれを探し出すにちがいない。私がそうだったように。

幸い、我が家では私が止めたのが6年前だったから多少はよかったのかもしれない。だが、昔私が吸っていたことを子供は知っている。だから、どんなきっかけで吸い始めてもおかしくなく、大変な恐怖を感じている。

いずれにせよ、親はタバコを吸ってはいけない。子供にタバコを吸わせてはいけない。タバコを吸う子供は、隠し事がすごく増えてしまうし、タバコを吸うために、家から出て行ってしまう。においを隠すために、すぐに自分の部屋に入ってしまう。お小遣いをタバコに使ってしまう。そして、かけがえの無い健康を害してしまう。
いいことは、一つもない。