民主党の代表選挙は野田吉彦が漁夫の利を得る格好となりました。今度の民主党代表戦も「脱小沢」とかいうのが主軸で議論されていたが、メディアはなぜ小沢一郎を未だに評価するのでしょうか?Twitterで「というか、小沢一郎って政争に弱いと思う。」とつぶやいてみたが、みんな気づいているのでしょうか?
以前にもブログに投稿したことがあって(「民主党代表選挙」)、その中で
小沢一郎が選挙に強いというのは“都市伝説”の類いです。自民党幹事長だった時に衆院選を勝利に導いたのは彼の力というよりは当時師事していた金丸氏の力によるものでした。自民党を離党してからも、先の参院選に勝つまでは負けっぱなし。
更に、党内抗争にはからっきしなのが小沢一郎です。自民党を離党したのも竹下派の主導権争いに負けた結果で、離党後も民主党に落ち着くまでは度々解党に至るほど、内部抗争に弱いのです。
と書いたのですが、結局はこの通りの展開になりました。これほど負け続ける人に、何故メディアは「剛腕」とか「闇将軍」といった形容をするのでしょうか?これはメディアの方が小沢一郎というキャラクターを必要としているからなのではないでしょうか。即ち、政界を分かりやすく図式化するのに「強い悪役」の存在は絵解きとしては楽だということです。
今回のことで小沢一郎の影響力の衰えを解説する人もいますが、小沢一郎の影響力のピークはもしかしたら20年前に終わっていたのかも知れません。それが時を同じくして政界の悪役である田中角栄や金丸信が舞台を去ったために小沢一郎が悪役として時にはダーティーヒーローとしてもてはやされてきたのではないかと思います。