賢太郎の物書き修行

IT系と政治関連の事件を中心にコラム風に書いています。趣味は舞台、だけど最近は殆ど観てないな~。

Niftyの価値

2006-12-05 22:20:19 | ビジネス

12月7日に新規上場--“老舗”ニフティの株価推移は?

 新規公開前の同社株のブックビルディングの仮条件は20~22万円となっていたが、公募・売り出し価格(公開価格)は1株21万円と、仮条件の上限価格とはならなかった。公募・売り出し価格が21万円となったことから、上場時発行済株式総数の22万7800株を掛けて算出した時価総額は478億 3800万円。時価総額500億円以上が東証1部の新規上場条件であるため、これに達せず東証は所属部を2部上場に決めたようだ。

 もし、上限価格の22万円となっていれば、時価総額が501億1600万円で、1部直接上場を果たせる可能性もあった。株価21万円で試算した今期予想の連結PERは40倍と、ネット関連の主力企業としては決して割高感はない。

ブックビルディングの予想は正確だったんだな。でも、1部上場出来なかったのは残念。

僕はNiftyは日本における最古のSNSサービスだと思っている。
発言する人間の素性がある程度確かで、共通の趣味などでコミュニティを作って情報交換して交流していくって、まんまNiftyじゃん。なかったのは自己紹介ページとか、日記とかだけ。Nifty上にどんな人がいるかなんて、ちょっと調べれば幾らでも分かるし、運営はお金を払っている会員がボランティアで支えていたっていうのもSNSの特徴と同じだ。

だから、NiftyはNifty-Serveをやめるべきじゃなかった。そのままでWEBブラウザでも利用しやすいように変えていけばよかったんだ。それをしなかった。あまつさえ、サービスを終了してしまったというのは彼らの戦略ミスだと思う。

今のNiftyの価値は@nifty以後のものでしかない。パソコン通信時代の財産を自ら食いつぶしてしまった。そういう意味では1部上場に達しなかったのも仕方ない。


拉致問題の解決は

2006-12-05 21:53:11 | 事件
拉致被害者写真展が都庁で

地道な活動が続いている。

そもそもこの問題は日本よりもアメリカで関心が高いように思う。
大体、自国民がよその国にさらわれたっていうことは、国辱ものだし、戦争ものだ。
別に戦争しろってことじゃないけど、それくらいの問題だということだ。

ここにきて、この問題解決が全然進行していないことに少しイライラしている。水面下での交渉は続けられていると思うが、スパッと解決に持ち込んでもらいたい。大体、一国の元首が拉致を認めたということは日本はすぐさま調査チームを無制限で立ち入らせてくれと要求しても良かった。

この問題は日本には全く落ち度はない。「朝鮮占領時の~云々」ということを言われるかもしれないが、その事と拉致をするということは関係がない。そんなことを言ったら「朝鮮は元の尖兵となって日本に侵略した」のだから、、、なんて水掛け論が幾らでも出来るぞ。

日本には落ち度はなく、ましてや一般国民には全く関係のない話だ。だから、日本政府はいかなる手段を使ってでも拉致被害者を取り返さないといけない。「いかなる」とは「援助」のことではない。力だ。圧力だ。

日本は外交交渉の場での力の振るい方が下手だと思う。肝心なときにカードを切らない。不必要なときにカードを切る。そもそも外交交渉自体が国内の政局の一部になってしまっていることがこの原因なのだと思う。

経済活動のバランス

2006-12-05 21:41:09 | ビジネス

利益追求と合致するCSRを

また、“無償”“使命感”だけでは、企業の利益追求と矛盾する。大和証券グループ本社の金田晃一CSR室次長は「マーケットベースでの人道支援も考えていく必要がある。“搾取”と誤解されないために、(企業活動の)情報開示とコミュニケーションが重要となる」とし、市場を通じた課題の解決能力がCSRのあり方を変えうるとの考えを述べた。

経済活動と福祉のバランスをとることは難しい。経済学の理論では放ってべきだそうだ。
ある経済活動が国民の福祉を害すると、その福祉の回復にコストがかさむため、自然と最良の選択をすることとなり、福祉が守られる。
ということだ。

しかし、経済活動のために福祉が犠牲にされることがなんと多いことか。
日本でも激しかった公害。最近ではアスベストなどは最たるものだろう。利益を優先するあまり、人の健康がないがしろにされた例だ。
他にも数年前のアジア通貨危機。アメリカ人の年金を増やすために何カ国もの通貨システムが犠牲となった。
日本でも関心が高くなっているが、その取り組みはまだまだ。

CSR (corporate social responsibility)

英、仏ではCSR担当大臣が置かれている

そろそろ経済最優先ということについて、考え直すべき時期に来ているはずだ。


気になった記事(05/Dec/06)

2006-12-05 11:31:52 | 日記

世界標準に対する疑問

2006-12-05 11:18:39 | 日記

“まさにガラパゴス”日本の特殊なモバイル市場におけるMVNOの重要性とは?

というが、、、、

日本のモバイル市場はまさにガラパゴス諸島。独特の進化・発展を遂げて外にも出られない、内にも入れない状況になっている。通信において世界標準のビジネスを行うのであれば、現状ではMVNOを推進してインフラの違いを克服したサービスを始めなければならない

確かに日本は独自に産業構造や文化構造を作り上げるのが好きな国だ。
だけど、それのどこが悪いの?
世界標準なんて結局アメリカ標準じゃないの?
日本が遅れている!なんて色々なところで言われているけど、携帯電話でインターネットを使うっていうのは日本がはじめたことだよ。
確かに、たった3社が寡占しているのは自由度が低いように見える。
でも、その3社がこれだけ激しい競争をしているのは日本くらいなもの。
それも、大きな資本を使って出来るので、大胆なサービス展開が出来るんだ。

決して日本の産業構造が全面的に悪いわけじゃない。
自由に何でも出来るってことは、産業が不安定になるってことでもある。
ニッチなサービスが提供しにくいというが、携帯サイトはごまんとある。
小さな会社が様々なニッチサービスを携帯サイトで提供しているじゃないか。
彼らがインフラにまで責任を負うとなると、参入のハードルは低くなるどころか高くなるんじゃないの?
それに、そんな小さな会社が多いとサービスの継続性が危ぶまれる。


SCEの人事

2006-12-05 11:00:24 | ビジネス

SCEI、役員人事を発表--久夛良木健氏は社長から会長に、社長は平井一夫氏
SCE社長兼グループCOOにSCEAの平井一夫氏が就任。久夛良木氏は会長兼グループCEOに

PS3の販売結果も出ていないこの時期の人事発表に何の意味があるのだろうか?
より、大きな権限と責任を久夛良木氏に与えて、てこ入れをはかるということなのか?

確かに、このクリスマス商戦にわざわざぶつけた発売時期に生産量が追いつかないというのは大きなマイナス。
生産担当の役員は引責するだろう。
調べてみると、設計生産担当のコーポレートエグゼクティブが入れ替わっている。
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/061130b.pdf
打つ手が早い。久夛良木氏の会長昇格はより全体の戦略に集中するというところだろう。
平井氏が社長で実施を見るが、そのサポートとして副会長に佐藤氏が着任している。
それぞれがより集中して自分の役割をこなすというところだろうか。


高齢者にMacを

2006-12-05 00:16:19 | ビジネス
アップル:「若者を意識したMacはシルバー層で人気」--米調査

つまり、Macというのはハイエンドなブランドなのだ。
若造なんかにはもったいないということ。
フルオーダーのスーツと思えばいいだろう。

白洲次郎はロンドンの老舗スーツブランドに60歳を過ぎてからスーツを注文したそうだ。
自分がそのスーツに似合う年齢になったときに始めて。
Macもそういうものだ。
学生や若造にはMacは似合わない。
年輪を重ねた紳士の書斎や淑女の膝の上こそがMacが絵になる場所だ。