新規公開前の同社株のブックビルディングの仮条件は20~22万円となっていたが、公募・売り出し価格(公開価格)は1株21万円と、仮条件の上限価格とはならなかった。公募・売り出し価格が21万円となったことから、上場時発行済株式総数の22万7800株を掛けて算出した時価総額は478億 3800万円。時価総額500億円以上が東証1部の新規上場条件であるため、これに達せず東証は所属部を2部上場に決めたようだ。
もし、上限価格の22万円となっていれば、時価総額が501億1600万円で、1部直接上場を果たせる可能性もあった。株価21万円で試算した今期予想の連結PERは40倍と、ネット関連の主力企業としては決して割高感はない。
ブックビルディングの予想は正確だったんだな。でも、1部上場出来なかったのは残念。
僕はNiftyは日本における最古のSNSサービスだと思っている。
発言する人間の素性がある程度確かで、共通の趣味などでコミュニティを作って情報交換して交流していくって、まんまNiftyじゃん。なかったのは自己紹介ページとか、日記とかだけ。Nifty上にどんな人がいるかなんて、ちょっと調べれば幾らでも分かるし、運営はお金を払っている会員がボランティアで支えていたっていうのもSNSの特徴と同じだ。
だから、NiftyはNifty-Serveをやめるべきじゃなかった。そのままでWEBブラウザでも利用しやすいように変えていけばよかったんだ。それをしなかった。あまつさえ、サービスを終了してしまったというのは彼らの戦略ミスだと思う。
今のNiftyの価値は@nifty以後のものでしかない。パソコン通信時代の財産を自ら食いつぶしてしまった。そういう意味では1部上場に達しなかったのも仕方ない。