that blog-ish thingy

ブログ的なアレです。

Scrap & Build

2009年12月13日 | 仕事とか堅苦しい話
仕事の話ばかりをしていて大変恐縮なのですが、ふと思ったことがありまして。

仕事に限らずなのですが、知識や経験を積み重ねていくというのは非常に大事でして、そういうのを通して引き出しが増えていくものだとは思うのです。ただ、どっかのタイミングで、積み上げてきたものをいったん否定して、壊して、最初から作り直すことも必要なんだろうなと思うわけです。言うなればスクラップ&ビルド。

例えば、和食を作るのは大得意だけれども、西洋料理や中華料理はチンプンカンプンだったとします。そこで、ヌーベルキュイジーヌを作らなくちゃいけないとなったときに、和食の材料と和食の技法を使いながら、それを達成することは到底不可能だったりするわけです。仮にそれを和食のままゴリ押しでやったとしても、きっとどこかに嘘くささや陳腐さみたいなものが出てきてしまうと思うのです。

そういうことを考えると、恐らく一番良いのは、自分の中にある得意領域を一旦捨てて、新たなる分野でゼロからスタートすることなんじゃないかと。新しい領域で色々な経験や知識を培って、色々な気付きや閃きを起こして、その結果として二つの異文化料理をコラボレーションすることが出来るようになると。



で、企業がグローバルになるというのもきっと本質的にはそういうことなんだろうなと思うわけです。

偉そうなことを言うつもりはないのですが、やはり日本に留まり続けながらグローバルな活動をするというのはなかなか難しい。日本にいながらも、日々、外国人たちとのインタラクションを重ねて、それなりの学びだとかはあったとしても、やはり先ほどのヌーベルキュイジーヌと同じように、どこかエセグローバルさが漂ってしまう。思考や発言に重みも無いし、一つ一つの行動に自信や腹の括りが伴わない。



で、ひどく短絡的なことを言うと、グローバルな企業にしたいんだったら、向こう1年・2年という短期的な話は無視して、10年後を目指しながら、金に糸目をつけず、ドンドン人を外に出して、ドンドン人を受け入れて、組織をグッチャグチャにしてしまえば良いのにと思うわけです。確かに、It's easier to be said than done(言うは易し行うは難し)なわけでして、そこまでドーンと物事を行うのは色々なアレにより難しかったりするわけです。

ただ、組織のScrap & Buildが局面によって必要なのと同じように、その組織を支える個人におけるScrap & Buildも必要だと思うわけです。新しい環境でへこんで、ポジティブな意味合いでのScrapを行って、ゼロベースから再びBuildをさせて、人の成長を促すことが健全なんじゃないかと。そうやって成長した個人が、組織を活性化させて、ある種の新しい文化を作り出すと。

そういうことを思うわけです。
今のうちの会社のグローバル化云々の話を色々と聞いてると。
まぁ、平社員のお前が何を偉そうに!何も分かんないくせに!という話だとは思うんですけど。

まぁ、そういうわけです。
細かい話は抜きにしてブワーッととりあえずやってみようぜ!みたいな話になれば良いんですけどねぇ。無理か。

コメント
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