「で?正直、その人のことどれくらい好きなの?」
「もうね、好きで好きでたまらないの。好き過ぎて話しかけられないくらい好きなの」
日本料理屋のカウンターに座りながら、その女性は話を始めた。
艶やかな髪。
スマートなスーツの着こなし方。
ワンポイントで取り入れているオシャレな赤いベルト。
パッと見、完璧な着こなしをしているが故に近寄り難さを感じていたこともあったが、性格はとても繊細でピュアでロマンチスト。その隙の無い見た目と、彼女の口からこぼれる可愛らしい言葉とのギャップにドキッとさせられることもある。
「この前も二人でご飯を食べたんだけどね、話をしていて『もうやめて!苦しくなるからこれ以上好きにさせないで!』って思っちゃうくらい好きなの」
「もう、ホント、どこのウブな中学生だよ。聞いてるこっちが恥ずかしくなってくるよ」
だけど気持ちはよく分かるんだよな。
人を好きになるって、苦しくて、切なくて、寂しくて・・・。
え?そういうの気持ち悪いから男のお前が言うなって?
いや、ボクだって恋ぐらいしますからね?
会計を済ませて外に出ると、実はそんなに寒くないことに気付く。
そういえば今日は小春日和だったな。
もう冬の峠は越したのか。
春はすぐそこまでやってきているのか。
でも明日はまた寒くなるのかもしれない。
でももしかしたら寒くならないかもしれない。
でも期待し過ぎると傷つくから寒いということにしておこう。
でも居ても発ってもいられないぐらいに春が待ち遠しい。
そんな切なくて、でも考えるだけで天にも昇るような心地になる小春日和を繰り返し春はやがて訪れる。
どうか暖かで穏やかな日々が一日でも早く訪れますように・・・。
「もうね、好きで好きでたまらないの。好き過ぎて話しかけられないくらい好きなの」
日本料理屋のカウンターに座りながら、その女性は話を始めた。
艶やかな髪。
スマートなスーツの着こなし方。
ワンポイントで取り入れているオシャレな赤いベルト。
パッと見、完璧な着こなしをしているが故に近寄り難さを感じていたこともあったが、性格はとても繊細でピュアでロマンチスト。その隙の無い見た目と、彼女の口からこぼれる可愛らしい言葉とのギャップにドキッとさせられることもある。
「この前も二人でご飯を食べたんだけどね、話をしていて『もうやめて!苦しくなるからこれ以上好きにさせないで!』って思っちゃうくらい好きなの」
「もう、ホント、どこのウブな中学生だよ。聞いてるこっちが恥ずかしくなってくるよ」
だけど気持ちはよく分かるんだよな。
人を好きになるって、苦しくて、切なくて、寂しくて・・・。
え?そういうの気持ち悪いから男のお前が言うなって?
いや、ボクだって恋ぐらいしますからね?
会計を済ませて外に出ると、実はそんなに寒くないことに気付く。
そういえば今日は小春日和だったな。
もう冬の峠は越したのか。
春はすぐそこまでやってきているのか。
でも明日はまた寒くなるのかもしれない。
でももしかしたら寒くならないかもしれない。
でも期待し過ぎると傷つくから寒いということにしておこう。
でも居ても発ってもいられないぐらいに春が待ち遠しい。
そんな切なくて、でも考えるだけで天にも昇るような心地になる小春日和を繰り返し春はやがて訪れる。
どうか暖かで穏やかな日々が一日でも早く訪れますように・・・。