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ブログ的なアレです。

五尺一寸のサラリーマンにも五分の魂

2007年02月27日 | 仕事とか堅苦しい話
例の定期的に書く仕事の(愚痴の)話です。
予めすいません。

最近頻繁に迷いというか葛藤が生まれる場面がある。
それは客の事情と社内の事情が合わないとき。

当たり前の事なのだが、お客は何かの成果に対してお金を支払っている。
そのお客に対して成果を出すために、くんだり神戸まで転勤で来て、毎日客先で仕事をしている。

ここ数ヶ月は予想外の出来事に悩まされ、三ヶ月間、お客さんから割りとキツイ事を言われていたのだが、努力の甲斐あってか、ようやく最近持ち直してきて、成果も出始めていた。

そして「これからだ!」という時に社内からの連絡。
どうも為替レート(お客が外資系で金銭のやりとりが外貨)の塩梅と、契約見直しによって採算を回収するメドが立たない云々の理由で、自分の下にいるメンバーを減らせという。

これは私の立場上、本当は言ってはいけない事なのだが、いち人間として、誰かを切るなんてやりたくない。また、プロジェクトマネージャーとしても、ようやく持ち直してきたパフォーマンスが再度悪化するリスクを考えると、「赤字だから」という理由だけで人を切るという決断には納得がいかない。ましてや、今まで信じてきてくれたお客を裏切るわけにもいかない。

何をどう言われてもそこは譲れない。

が、一方で私はサラリーマンだ。
赤字を垂れ流しながらビジネスを続けるなんていうのは余程の事がない限りあり得ない。「お金を払うからあなたのところで仕事をさせてください」なんて道楽染みた事を言っているのも同然だ。

こういった差し迫った状況の中で、とりあえず先日、課長と言い争いになった。

け「メンバー切れと簡単に言いますけど、今お客に怒られているパフォーマンスの件どうするんですか?ようやく来月持ち直すメドがたったんですよ?これでまたパフォーマンス落ちたら、その時は代わりに謝ってくれますか?けんたは悪くないんです、そういう指示をした私が悪いんです、って言えますか?」

(今振り返ってみると、結構あり得ない事をヌケヌケと言ったような気がするんですが、どうもカッとくると見境がつかなくなるところがありまして)

課「そこのパフォーマンスをどうにかするのがお前の仕事だろ?」

け「あのですね、誰かさんがぶち壊したプロジェクトを半年かけて立て直すのどれだけ大変だったか分かりますか?モチベーション下がりまくっていたメンバーに頭を下げて協力してもらって、工夫に工夫を重ねてようやくここまで来て、途中予想外のトラブルもあったけど、どうにかここまで来て、みんなで『もう少しだ!』っていう時にそれですか?これだけの時間と労力をかけて『どうにかするのがお前の仕事』って・・・そんなに簡単に出来るんだったらとっくにやってますよ!」

課「まぁ、そうだな。でも赤字だから」

け「・・・だからぁ!」

といった具合だったわけです。

自分の意見が感情論だって事は重々承知はしているし、「利益が出なけりゃ商売している意味がない」という原則原理も理解はしているけれども、そんな蚊帳の外から物事を見ているような、極めてドライで客観的な考え方なんか出来ませんよ。

まぁ、そんな感じで色々な葛藤というか矛盾というかやるせなさに悩まされていたのがこの前の週末でして、もうホントに頭がおかしくなりそうでした。

メンバーを守るという私の中でのルールは絶対に貫くものの、さて、これからどうするか。

毎度の如く、特に結論はないんですが、まぁ、前向きに、それなりに力抜いて頑張りたいと思います。
(多分力抜けないと思うけど)

コメント
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