く~にゃん雑記帳

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<相撲サミットin葛城> 横綱白鵬の登場で会場は超満員!

2016年02月29日 | スポーツ

【ちゃんこにも長蛇の列、ゲル内ではモンゴル衣装で記念撮影】

 奈良県葛城市の新庄文化会館を主会場に28日「相撲サミット2016in葛城」が開かれた。横綱白鵬と市相撲館「けはや座」名誉館長、河内家菊水丸氏(新聞詠み河内音頭家元)の対談は大勢の立ち見客も出る超満員で、優勝回数35回を誇る大横綱の話に熱心に耳を傾けた。宮城野部屋力士によるちゃんこ販売にも長蛇の列ができて、大勢の人が本物のちゃんこの味に舌鼓を打った。

 

 対談に先駆けて「けはや相撲甚句会」のメンバー10人による相撲甚句の披露や西岩親方(元関脇若の里)による講演、モンゴル伝統芸能の披露などがあった。西岩親方は昔と今の実力差について陸上競技のタイムなどを挙げながら「相撲でも現代が最強ではないか」と指摘、自ら対戦した相手で最強だったと思う力士に元横綱貴乃花(貴乃花親方)を挙げた。またメンタルトレーニングの重要性に触れ「どんなにつらい逆境の時にもプラスに考えることがなによりも大切。これはスポーツだけでなく普段の生活にも通じる」と強調していた。

 白鵬の来場は同市の「モンゴル友好協会・未来への架け橋」の橋渡しで実現した。対談はまず35回の優勝の場面を大画面で振り返ることからスタート。その後、白鵬は入門時の体重が62キロであまりの細さに親方が驚いていたことなど様々なエピソードを披露してくれた。勝ち負けは「組んだ瞬間に分かる」そうだ。「好きなのは体が硬い人で、一回(体勢が)崩れるとそのまま崩れる」。逆に崩れそうで崩れない体が柔らかい力士として豊ノ島と安美錦を挙げた。

 

 尊敬する力士は69連勝の記録を持つ双葉山と優勝回数32回の昭和の大横綱大鵬。相撲をとってみたい歴史上の力士としてもこの2人を挙げた。立ち合いの「後の先」を得意とした双葉山には「当たったら後の先にはまる。(いい取り口が)浮かばない」と話した。ただ過去に1度だけ夢の中で双葉山と相撲をとったという。あと1回で双葉山の優勝回数12回に並ぶという巡業中のこと。その勝負の結果を問われると、白鵬は「心の中にしまっておく」と笑いながら答えていた。が、その表情から察すると双葉山に勝ったのだろう。

 対談の後、奈良県の葛城市、香芝市、桜井市と兵庫県のたつの市の4市による共同宣言が発表された。これら4市は初の天覧相撲として日本書紀にも登場する當麻蹶速と野見宿禰のゆかりの地で、今後〝相撲発祥の地〟として連携して観光振興と地方創生に取り組むと宣言した。この日はその他にも多彩な催しが開かれた。白鵬の化粧回しの展示、現役力士2人(幕下・高三郷と三段目・勝武士)による初っ切り、しり相撲大会、移動式住居ゲルの展示、モンゴル伝統衣装の試着、モンゴル写真・絵画展……。好天に恵まれたこともあって、会場の文化会館や屋敷山公園周辺は終日多くの来場者でにぎわった。


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