く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ヒヨドリ(鵯)> 頭はモヒカン刈り? 名前は鳴き声から?

2016年02月26日 | 小鳥たち

【雑食…昆虫、木の実から花の蜜、柑橘類、葉野菜まで】

 かつては渡り鳥とされてきたが、今では留鳥として日本各地の里山や緑の多い市街地などでごく普通に目にするようになった。体長は28cmほど。雌雄同色で、翼は黒っぽく胸~腹は灰色に白い斑点模様。頭にボサボサの冠羽が生え、そのモヒカンふうの顔立ちと甲高い鳴き声から他の野鳥にはない精悍な印象が強い。

 平安時代の貴族はヒヨドリを雛から育てて飼っていたという。その頃の呼び名はヒエドリだった。平安中期に作られた『和名類聚抄』も「鵯 和名比衣土里(ひえとり)」と紹介している。ヒヨドリと呼ばれるようになったのは室町時代以降。名前の語源には主に「ヒィーヨ、ヒィーヨ」という鳴き声説と「稗(ヒエ)鳥」からの転訛説がある。ただ『鳥名の由来辞典』(柏書房刊)は「ヒヨドリはヒエを食べないので、鳴き声により名づけられたと考えられる」としている。

 

 主食はコガネムシなどの昆虫類と南天、千両、ピラカンサなどの実。梅や椿などの花の蜜やハッサクなど柑橘類も好む。庭先に食パンのみみやリンゴの皮などを置いておくとよくやって来る。数日前にはゼリー状のカブトムシの餌まですすっていた。ヒヨドリはキャベツやブロッコリー、コマツナなどの露地野菜も食べる。農林水産省がまとめた「野生鳥類による農作物被害状況」(2012年度)によると、ヒヨドリによる被害は年々増加傾向にあり金額と被害量はカラスに次いで2位になっている。

 以前庭のハナミズキにヒヨドリが巣を作ったことがあった(写真㊨)。数年後には別の木にも巣作りしたが、卵を狙って木に登るシマヘビを偶然目撃したため、登れないように〝ヘビ返し〟を作ってやったことも。その巣では3つの卵が孵化し雛鳥は無事に巣立った。その風貌や耳障り(?)な鳴き声、葉野菜の食害や糞害などから、ヒヨドリは野鳥の中の嫌われ者になっているようだ。だけど今日もまたやって来たこのヒヨドリはここが生まれ故郷かもしれない……そう思うと親近感と愛着のようなものも湧いてくる。「鵯のこぼし去りたる実の赤き」(与謝蕪村)

『鳥』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
« <BOOK> 岩波新書「日... | トップ | <クレロデンドルム・クアド... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

小鳥たち」カテゴリの最新記事